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コメント
8件
続きうれしいです😭 すごくすごくすきです😭😭
ずっと待ってたので更新されてすごい嬉しかったです!! お話も最高すぎました😭
続きが見れるの本当に嬉しすぎます🥹💕ずっと更新を待ち侘びていたので通知が来た時すごく嬉しかったです!ハピエンで終わるシチュも最高でした。褒めに褒めまくります!笑、
続き
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桃side
あのニュースを見た数時間後、俺たちはすぐに空港へと向かった
しかし事故の影響ですぐにはチェックインできなかった
ようやく乗り込んだ飛行機の中
誰もが不安でいっぱいで、赤のことしか考えられなかった
言葉を交わす余裕もなく、機内には重い沈黙だけが流れていた
まるで、お互いが他人になってしまったみたいに
タイに到着したとき、空気は日本とどこか違っていて、何だか現実味がなかった
でも、胸の中のざわつきは消えず、みんな無言のまま空港を歩いた
タクシーの中、青がふと口を開いた
紫が軽く頷きながら答える
車は静かに走り、みんなの緊張と期待が混ざった空気が漂う
運転手が料金を告げると、紫が財布を取り出し、笑顔で言った。
みんなは思わず顔を見合わせた。
そんな紫の天然さに、緊張していたみんなの気持ちが少し和らいだ。
タクシーを降りると、目の前には大きな病院が広がっていた
さっきまで張り詰めていた空気は、紫ーくんの一言で少しだけ和らいでいる
受付で赤の名前を伝え、案内されたのは白い廊下の奥にある部屋だった
歩きながら、黄が小さく笑う
みんなもつられて少しだけ笑った
重いはずの足取りが、ほんの少しだけ軽くなった
俺の声に、全員の動きが止まった
ドアの前に立つと、さっきまで笑っていたのが嘘みたいにまた静かになる
小さく深呼吸して、みんなの方を振り返った
ゴクリ、と誰かが唾を飲み込む音がした
そっとドアノブに手をかけ、ゆっくり回す
ドアを開けると、白いカーテンに囲まれた小さな部屋
心臓の鼓動を刻む機械音だけが、静かに響いていた
目を閉じ、酸素マスクをつけたまま眠っている姿に、誰も言葉を発せなかった
こらえきれず、黄がベッドに駆け寄る
震える手で、赤の手をぎゅっと握った
黄の涙が、赤の指に一滴落ちた
その瞬間
わずかにまぶたが動き、ゆっくりと目が開いた
動揺で声にならない黄を見て、赤はかすかに笑った
その一言に、緊張が一気に解ける音がした
全員の目から、一斉に涙がこぼれ落ちた
ナースコールを押し、看護師がすぐに駆け
医師からは、今回の航空事故の衝撃で赤が総合失調症を発症してしまった可能性があると説明があった
総合失調症は強いストレスやトラウマで起こりやすく、これからは慎重に治療とサポートが必要になるということだった
看護師が優しく声をかけながら、赤の体調を確認している
赤はまだ少しぼんやりとしているけれど、みんなの顔を見て安心したように微笑んだ
紫がそっと手を握り、優しく囁く
黄は静かに赤の手を包み込むように握り返した
部屋に静かな安らぎが満ちていく
赤はゆっくり目を閉じて、まるで深い眠りに落ちるかのように体を休めていった
普段の可愛い赤が戻ってきたように感じて、メンバー全員がほっと胸をなでおろした
しぬほどがんばった
褒めてくださいい