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夢小説注意
題名『名もない余韻』
夜の交差点
赤信号の前で車も人も居ない夜中に
彼の横に立つ私
三途
瑠々
三途
そう言って彼は 自分のポケットに手を入れた
だが私の手は取らない
瑠々
少し先のコンビニ前を歩く
ガラスに映る 2人の距離が微妙に離れて感じた
瑠々
「女の人と歩いてたよね」
三途
瑠々
三途
“昔”
その言葉が引っかかった
瑠々
三途
瑠々
三途
彼は自動販売機で缶コーヒーを買い
私に投げて渡した
いつも同じ
瑠々
瑠々
三途
でも、賞味期限を見てない
前は必ず見てたよね
瑠々
缶コーヒーは開けずに彼に話しかける
瑠々
三途
瑠々
三途
彼は軽く舌打ちをした
三途
瑠々
少し沈黙が続く
三途
瑠々
三途
その言い方が別れみたいだった
意味もそうなのかもしれない
瑠々
「私の事、好き?」
彼は即答しなかった
瑠々
この静かに流れる時間で全てがわかった
彼が答える代わりにスマホを出した
三途
再生されたのは
『女の声』
「——今日も遅くなる」
「あの子?笑」
「大丈夫、ちゃんとわかってる」
「私が本命でしょ、?」
ぷちッと切れた。
瑠々
三途
瑠々
瑠々
体の内側が震えているように感じた
でもそれも全て私の妄想なのかもしれない
彼は初めて私の顔を見る
真正面から、
三途
三途
瑠々
瑠々
瑠々
瑠々
瑠々
三途
瑠々
今までの事が頭の中で一気に繋がった
名前を呼ばなかった理由
予定を教えなかった理由
“嫌いじゃない”しか言わない理由
瑠々
思わず笑ってしまう
瑠々
三途
瑠々
私は一歩下がった
それでも彼は一言も言葉を発しない
瑠々
瑠々
彼は少し考えた
三途
瑠々
私は背を向ける
不思議と涙は出なかった
選ばれなかったんじゃない
最初から選択肢になかっただけ
1番驚いたのは彼の嘘じゃなかった
“都合の良い優しさを恋だと思いこんでいた”
——その事実だった