短編集

俺には○○という

嫁がいた

けれど

五年前に死んだ。

難病を患っていたのだ。

そんな俺の元に、 ある一通の手紙が届いた

○○からだ。

どうやら死期が迫った頃に

○○が俺宛に書いたのだろう。

今日はそれを皆と読むか。

未来の竜胆へ！

元気ですか？

大好きな仕事は 上手くいってますか？

きっと竜胆だもん。

今頃凄い出世を してるんだろうなぁ( *´꒳`*)

嬉しいぞ！！ww

早速だけど。

私…さ。

もうそんなに長くないらしい…。

まぁ、仕事柄 何となく自分の体のことは よく分かっていたし、 薬もだいぶ変わっていたからねw

だから

最後に竜胆に 手紙を書くことにしました

もう今頃 可愛い可愛い 奥さんが出来ているかな？

いいんだよ。笑

私に遠慮しないで。

幸せになっていいんだよ( *´꒳`*)

竜胆はさ、

人を幸せにする。

そんな才能を 持っている気がする！ww

だから、

その才能を持った責任を 負わなきゃ行けないんだ

竜胆が幸せになる所

きちんと見守ってるね。

私は大丈夫！

向こうでイケメン 捕まえて幸せになるし！ww

そしてー…。

竜胆は、 沢山の可愛い子供を作って。

ステキな家庭を築くの。

竜胆の子供だからなぁ笑

男の子だったら絶対イケメンだし！ 女の子だったら絶対可愛い！ これは断言出来る！ww

私生まれ変わったら 竜胆の子供になろうかなww

生まれ変わりの順番があったら 割り込んでやる！ww

おばさん発想だなぁ〜ww

でもね。 竜胆に一つお願いがあります。

それはね。

どうか。私のことを忘れないで？

竜胆がどんなに幸せになっても。

一年に数回でいいから。

私のことを思い出して欲しいな。

私はもう 、 お父さんも お母さんも いないから…。

竜胆が私のことを忘れたら…。

この世界に私がいなくなっちゃう、

それだけが怖いの。

何回かっていうのはさ、

例えば…。

付き合い始めた日。

レストランに行ったり、 海に行ったりしたこと。

一緒に行った夏の北海道

あの時くれたネックレスは 今でもつけているよ。 お棺に入れないでね！？ そのネックレスはさ、 竜胆が持っていて。

後はぁ〜

あ！竜胆が初めて試合で レギュラーになった日！

関係なくね？そう思ったでしょww

実は！私が初めて お弁当を作った日なのだ！w

玉子焼き。

辛くて悪かったな、

結婚記念日は…

あ、竜胆が 酔い潰れてたんだっけ？ww

じゃあ、いいや笑

そして

私の命日。

多分。竜胆のことを思いながら 幸せに眠るんだろうな笑

まぁ！この四つが私の 思い出ランキングトップです！

だからぁ、えっと、 年に4回でいいから！

私のことを思い出してね！

竜胆が思い出してくれる時

きっと。

私はその瞬間だけ。

この世界に生き返れるんだ。

最後まで我儘だねww私。

未来の竜胆に向けての手紙だけど…

なんかよく わかんなくなっちゃったww

だって！

竜胆の未来は

輝いていて。

眩しくて。

全然見えないんだもん！

さて、レントゲンに呼ばれたので

これで終わりにします。

時間をかけて書くと 長くなりそうなので

思いつきで書いた

この手紙で一旦終了です。

竜胆。

今までありがとう。

悲しい思いをさせていたら ごめんね。

あなたと過ごした私の人生、あなたと作った私の人生。 幸せ過ぎてお腹いっぱいです。もう悔いはないよ。

竜胆の幸せをずっと。

ずっと。見守っています

未来の竜胆の笑顔を思いながら。

○○より。

PS.ご飯はちゃんと食べるんだよ

ありがとう

○○