栞
栞
栞
栞
栞
栞
栞
昌美
若奈
昌美
栞
栞
3年6組
大将
広尾
栞
大将
大将
栞
広尾
栞
栞
大将
栞
大将
栞
大将
栞
大将
広尾
栞
昌美
若奈
栞
大将
名前を呼ばれたが振り返りもせず私はそのまま3年6組を後にした。
あの日から、どれくらい経ったのだろうか。3ヶ月くらいは過ぎた気がする。いや、4ヶ月、?
あの日から私は大将達と関わる事は無く、部活にも行ってない。
あの日から私は大将達のことを避けている。無意識でだ。
正直、あの日の言い合いみたいなものは苦手だ。 喧嘩より苦手かもしれない。
謝りたいという気持ちはあるが、謝った所で何が変わるのだろうか。
謝って相手達が許してくれるのだろうか。
またマネージャーをやらせてくれるのだろうか。
そう思うと悪い方向ばかり考えてしまい不安になる。
今日も、明日も、明後日も、こんなことを思いながら生きるのだろうか。
そんなのはごめんだ。
なんとかしてこの思いを忘れたい。
そうだ、図書館に行って好きな本を読めばいいんだ。
もしそれで忘れられるのなら、私はそれでいい。
とにかく、私の記憶からあの人らのことを消さないと。
そう思った私は急いで図書館へ向かった。
栞
なんて呑気にに本を選んでいた。 すると後ろの方から
??
と、男性の声が聞こえた。 私は気になり後ろを振り返る。
栞
大将
最悪だ。
なぜ1番会いたくもない人に会うのだろうか。 本当に運が悪い。
大将のことを嫌っている訳では無い。 ただ、面倒臭いのだ。 色々聞かれるのが。
だけれど、もう避けようがない。 そう思った私はこう言う。
栞
私は馬鹿だ。 今まで散々避けてきたくせに何が 「話をしよう」なんだろうか。 相手が「いいよ。」なんて言うわけが無い。
そんな思いを心の中で思いながら彼の返事を待つ。
果たして、返事はどうなのだろうか。
大将
意外な返事だった。 まさか「いいよ」なんて言われないかと思っていた。
栞
外に出た瞬間、モワッとした空気に顔を顰めた。 今は8月。夏休みが終わったはいえど、暑いのには変わりない。 今日の気温は29度だとかなんだとか。
栞
大将
栞
大将
栞
果たしてこれは言うべきなのか。 言わなければいけない、それは分かっている。 でも、本当に言って良い言葉なのか、少し考えよう。 そう思った私は数分考え込んだ。
栞
理由を言おうとした私の言葉を遮って、彼が喋る。
大将
あぁ、なんて彼は優しいんだろう。 相手の事も考え、質問内容を変える。 この質問なら頷くか頷かないかの二択。 私は頷くことにした。
栞
大将
栞
栞
大将
相手が悲しそうな顔をする。 やめて、そんな顔しないで、私が泣きそうになる。 そんなことを思っていた。
栞
大将
栞
栞
これまで心の中にひそめていた言葉が次々へと口から出てくる。
栞
やっぱり自分は馬鹿だ。 何が「人の気持ちわかって。」なのだろうか。 今ので嫌われた。そう思っていた。
だけるど、彼からの返事は予想外だった。
大将
彼が私の手をぎゅっと握り真剣な目で見てくる。
栞
大将
あれから時は過ぎていき季節は逆転し、暑い夏場から寒い冬へと変わった。 今は11月。だけれど寒い。
図書館で大将に会った日からよく考えて、返事をした。
返事は「いいよ。マネージャー続ける。」だ。 そう答えると大将含めバレー部の皆が喜んでくれた。
そして今日は、バレー部の皆とイルミネーションを見に来ている。
理由は2つ。 1つ目はみんなで行きたかったからだそう。 2つ目は、、
私の誕生日だから。
ちゃんと皆私の誕生日を覚えててくれた。
私は、愛されていないと思っていた。 だけれど、そんな心配はいらないほど、自分が思ってる以上に愛されてて、思わず涙を流した。
話は戻りイルミネーション場にて。
栞
大将
広尾
栞
大将、広尾、その他の部員が先に歩き始める。
私は、後ろに振り返る。
栞
栞
栞
大将
広尾
今更だが、1つ変わったことがある。
彼達が私を呼ぶ時、なんて呼んでたかだ。 わかった人いたかな?
栞
こうして、私たちの夜はどんどん更けていく。
あの時、嫌な思いで考えたくない毎日が、皆のおかげで楽しい毎日に変わった。
今はバレー部の皆に感謝しかない。
あれから6ヶ月後の公式試合で見事に相手チームに敗れ、3年は引退した。
今、3年だった人たちの年齢は、いくつだろうか、24とかそこら辺だろうか。
現在、3年だった大将、広尾達は自分らの道を歩んでいる。
私の職業はデザイナーだ。 ただのデザイナーでは無い。 有名なデザイナーとして広まっている。
高校2年の時に大将に、将来の夢とかある?と聞かれた時答えたのがデザイナーで有名になること、答えた。 今、その目標が達成できた。今日は休日でゆっくり公園で過ごしている。
栞(20代前半)
皆頑張ってるんだから私も頑張ろう。そう思って踏み出した一歩。
その一歩が大事な事とは、私はまだ知らない________
𝕖𝕟𝕕 𓂃 𓈒𓏸
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