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【LINE197】女性を口説くのにヤクザと繋がってることを脅しに使う男

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【LINE197】女性を口説くのにヤクザと繋がってることを脅しに使う男

1 - 【LINE197】女性を口説くのにヤクザと繋がってることを脅しに使う男

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2022年12月05日

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ケイ

やっほ~、リンちゃん!(笑)

ケイ

連絡先教えてもらったから、よろしく~

リン

え……?

リン

あの……どちら様ですか?

ケイ

いやだな、この間会ったばかりじゃん!

リン

この間……?

リン

えっと、お会いしましたっけ……?

リン

申し訳ないのですが、覚えが無くて……

ケイ

ほら、この間の合コン!

リン

……あぁ、あの時の。

リン

でも、どうして私の連絡先を知ってるんですか?

リン

私、誰にも連絡先を教えていないんですけど……。

ケイ

あの合コンを開いた幹事の男ってさぁ、

ケイ

女の子みんなと知り合いじゃん?

ケイ

で、あの時はリンちゃんとまともに話せる時間がなかったから

ケイ

幹事にリンちゃんの連絡先を教えてもらったんだ!(笑)

ケイ

これから、ゆっくりと話せるね?(笑)

リン

……あの、普通連絡先を教える時って

リン

確認とかすると思うんですけど……

リン

どうして、幹事は勝手に連絡先を教えたんですか?

ケイ

俺が、連絡先を内緒で教えて欲しいって言ったんだよ。

リン

え……?

リン

どうして内緒で……?

ケイ

そりゃあ、リンちゃんへのサプライズだよー!(笑)

ケイ

ビックリした?(笑)

ケイ

嬉しくてたまんないだろ?(笑)

リン

内緒で連絡先を教えて欲しいなんてありえない。

リン

教える方も信じられません。

リン

あなたと話す事なんてもうないので、

リン

金輪際連絡をしてこないでください。

ケイ

え~?(笑)

ケイ

そんなこと言っても良いの?(笑)

リン

どういうことですか?

ケイ

俺さ、カタギじゃない人とも繋がりがあるんだよねぇ

リン

え……?

ケイ

ほら、俺の腕に刺青があるのって見ただろ?

リン

そう、でしたっけ……?

ケイ

そうだよ、ちゃんと覚えといてよ(笑)

ケイ

俺のことを無下にすると、女の子とはいえさぁ

ケイ

恐い人たちに追われることになるかもよ?(笑)

リン

それ、脅しですか……?

リン

それは……困りますね。

ケイ

それなら、今度デートに行こうよ?(笑)

リン

いや、それは……。

ケイ

デートに行かないのなら、悪い奴らに

ケイ

リンちゃんのこと言っちゃおっかな~(笑)

リン

……分かりました。

ケイ

そうそう、ちゃんと分かってくれたらいいんだよ(笑)

ケイ

それじゃ、今度デートしようね?(笑)

2週間後

ケイ

おい、リン!

ケイ

なんでちゃんとLINE返さないんだよ!

リン

え……?

リン

あの、ケイさん。

リン

大学の授業で返信が送れなかったんですけど……。

ケイ

言い訳無用!

ケイ

ったく、俺の返信はすぐに返せよな!

リン

あの……

リン

どうしてケイさんにそんなこと決められないといけないんですか?

ケイ

は?

ケイ

そんなの、俺と付き合うんだから当然だろ?

リン

え……?

リン

付き合うって、そんな話した事ありませんよね?

ケイ

はぁ~!?

ケイ

俺とデートとか行ってたじゃん!

ケイ

っていうことはさ、俺のことが好きってことだろ?

リン

いえ、デートに行ったのは、

リン

ケイさんが、カタギじゃない人と付き合いがあるということを

リン

話に出して来たからですよね……?

ケイ

いやいや、リンも楽しそうにしてたし

ケイ

その気があったってことでしょ?(笑)

リン

話をしてる途中で愛想を良くするというのも

リン

大人としては当然のことだと思うんですけど……。

ケイ

次はリンの家に行きたいな~(笑)

リン

いえ、よく知らない人を家に招くのはちょっと……。

ケイ

何でだよ!(笑)

ケイ

俺ら、話す仲になったじゃん!

ケイ

これはもう家に行っても良いでしょ!?

リン

いや、いいわけないですよね……?

ケイ

堅いなぁ……。

ケイ

リンの家に行くのがダメなら、俺の家に来ても良いよ?(笑)

ケイ

俺、一人暮らしだからさいつでもオッケー!(笑)

リン

いえ、それも遠慮しておきます。

ケイ

あれあれ、もしかしてリンさぁ……

ケイ

男と部屋で二人きりになったらやましいことが起きるって

ケイ

自意識過剰な事思ってるんじゃねぇの?(笑)

リン

いや、なんというか……

ケイ

リンってば、俺とそんなことをする想像までしてるなんて

ケイ

その気があるとしか思えねぇな!

リン

いや、本当にそんなつもりはないんです……!

ケイ

じゃあさ、俺のこと家に招いてくれるよね?(笑)

ケイ

ていうかさ、

ケイ

大学生にもなって男を部屋に呼べないって

ケイ

リンってば、お高くとまりすぎじゃね?(笑)

ケイ

もしかして、そう言う経験もないとか?(笑)

ケイ

だから、俺のこと軽快してるんだ~?(笑)

ケイ

可愛いなぁ。

リン

……分かりました。

リン

それでは、住所の地図をメールにて添付するので確認してください

ケイ

お、その気になった?(笑)

リン

でも、ウチ実家ですがいいんですか?

ケイ

うん、実家でもなんでもいいよ~

ケイ

もちろん、親が居ない時に呼んでよね!(笑)

リン

……分かりました。

リン

では、今日の夜両親がいないので

リン

どうですか?

ケイ

えっ、早速?(笑)

ケイ

どんだけ乗り気なんだよ!(笑)

ケイ

ま、もちろんいいけどさ!

ケイ

それじゃ、夜行くから準備しておけよ?(笑)

数時間後

ケイ

おい、リン!

ケイ

どういうつもりだよ!

リン

ケイさん……?

リン

あの、どういうつもりとは?

ケイ

親が居ない時に家に呼べっていっただろうが!

リン

……?

ケイ

お前の家の周りに、黒服とか

ケイ

派手な服着たイカツイ男達ばかり……。

ケイ

どういうつもりだよ!?

リン

えぇっと……

リン

両親は、食事会でいませんよ?

リン

でも、父が面倒を見ている人達がいます。

ケイ

はぁ……?

ケイ

ていうか、そもそもこの住所嘘だよな!?

ケイ

ここ、ヤクザの事務所じゃねぇか!

リン

いえ、嘘ではありませんよ……?

リン

表札、見ませんでした?

ケイ

あぁ……?

ケイ

見たけど、どこにでもある名字だろうが!

リン

えぇ、そうですけど……

リン

ここ、私の家ですよ?

リン

ちょっと待ってくださいね。

リン

……見えました?

ケイ

あ、あぁ……

ケイ

お前、今二階から手を振ったな……?

リン

はい。

リン

ここが私の実家ということは信じてもらえましたか?

ケイ

なんで、お前がそんなところにいるんだよ……!?

リン

だって、ウチの父親は俗に言うヤクザですから

ケイ

へ?

リン

ケイさん、最初に自分はカタギじゃない人と

リン

関りがあるから、逆らったら怖い目に遭わすって

リン

脅しましたよね?

ケイ

いや、それは……。

リン

そのこと、父の部下の方に話したんですよ。

リン

すると、父の耳にもその話が届いたようで、

リン

あなたのことを色々と調べたらしいです。

ケイ

なん、だって……!?

リン

調べても何も出なかったそうです。

ケイ

へ?

リン

つまり、あなたは嘘を吐いてカタギじゃない人と

リン

関りを持っていると言ったんですよね?

ケイ

いやいや、お前のとこが知らないだけで

ケイ

俺はちゃんと繋がってるよ……!

リン

ウチの父の組が、この辺を仕切っているというのに、ですか?

ケイ

へ?

リン

その反応じゃ知らないようですね……。

リン

ウチの父、この辺を取り仕切っていますよ。

リン

この辺りで、カタギじゃないことを名乗っているのであれば

リン

必ずウチに挨拶をしてるはずなんです。

リン

それと、今のLINEですが、

リン

父は見ていませんが、父の部下達がしっかりと見てますよ?

ケイ

は!?

ケイ

お、おい……!

ケイ

チクったのかよ……!?

リン

まぁ、父の部下の方達は普段は私のように

リン

普通の大学生にも優しいですが、

リン

自分が活動している地域で好き勝手しているという話を聞いたら

リン

目の色を変えて、あなたの話を根掘り葉掘り

リン

聞きたいそうですよ?

リン

あなたの連絡先、教えちゃってもいいですか?(笑)

ケイ

やめろ!!

ケイ

いや、やめてください……!

リン

では、きちんとお話してもらえますか?

ケイ

さっきの、嘘なんだ……

リン

どこからが嘘なんですか?

ケイ

カタギじゃない人たちと繋がってるというところから、です……

リン

全部じゃないですか。

ケイ

だ、だって……

ケイ

そう言った方が、女の子達すぐに言う事を聞いてくれるし

ケイ

俺の思う通りに話が進んでくれるんだよ。

ケイ

だから、出来心でやったというか……。

リン

あの、あなたはそちら側の人間ではないから

リン

知らないと思うのですが……

リン

カタギの人を、裏社会の人間の名前を遣って脅すというのは、

リン

父の方針で、全面的に禁止されているんです。

リン

それでも、未だにカタギでないと偽って

リン

思惑通りに物事を運ぼうとする者はいるようですが……。

リン

それらをやっていることがこちらにも分かった場合、

リン

あなたにはそれなりの誠意を見せて頂くことになります。

ケイ

ま、待ってくれよ……!

ケイ

自分を大きく見せたいとか、強く見せたいっていう感情は

ケイ

誰しもあるもんじゃねぇのかよ……!

ケイ

それを、たまたま俺が使っただけで

ケイ

どうしてそんな風に言われないといけないんだ!

リン

相手が私だったというのが運の尽きでしたね。

リン

では、あなたのご住所を教えて頂けますか?

ケイ

は?

ケイ

なんでだよ!?

リン

それはもちろん、しっかりと誠意を見せて頂くためです。

ケイ

は、はぁ!?

ケイ

そんなの教えるわけねぇだろ!

リン

そうですか。

リン

では、こちらで調べて父の部下があなたの元へ

リン

向かうことになると思いますが……

リン

多少手荒でも、見逃してくださいね?

リン

先に挑発してきたのは、あなたですから。

ケイ

そんな……!

リン

それと、私に内緒で連絡先を教えた時の状況も聞きましたよ。

リン

あなた、彼にも嘘を吐いていたらしいですね。

リン

私の連絡先を教えなければ、カタギじゃない人たちが

リン

脅しに行くぞって。

リン

で、彼は最初戸惑っていたから、

リン

少し嫌がらせをしたそうじゃないですか。

ケイ

だ、だからそれは……

ケイ

自分のことを強く見せようとして……!

リン

私は、生まれた時から父の仕事を理解していたので、

リン

あなたに対しても、カタギではない人間が脅しに来ると言われても

リン

特に何も思いませんでした。

リン

しかし、他の人は違います。

リン

どんなことをされるのだろう、何が起こるのだろうと不安になります。

リン

今日になって、ようやくご自分がしたことが分かりましたか?

ケイ

あ、あぁ……!

ケイ

サイテーなことしたことは十分に理解した……!

ケイ

だから、頼む……!

リン

いえ、しっかりと責任は取ってもらいますよ?

ケイ

そんな……!   

リン

気持ちは分かってもらえたので、

リン

二度とこんなバカな真似はしないと思いますが、

リン

私はあなたと金輪際関わりたくないし、

リン

顔も見たくないと思っているんですよ。

リン

だから、あなたがもう二度と誰かを

リン

カタギじゃない人間と繋がっているという

リン

他人の力を借りて脅しをしないように、

リン

私もケジメを着けようと思います(笑)

ケイ

そんな……!

ケイ

そんなぁあああ!!!

後日談

リン

ケイさんはあの日以来、

リン

カタギじゃない人間と関わりがあるから

リン

自分の言う通りにしないと、

リン

恐い目に遭うぞという脅しはしなくなったらしい。

リン

そしだ、大学でも彼の姿を見かけなくなった。

リン

私は、カタギじゃない家の娘に生まれただけで、

リン

父の仕事に加担してるわけではないので

リン

彼がどうなったのかは分かりません

リン

彼が、大学の仲間に私のことを言いふらしていないかと

リン

不安になりましたが、彼は黙ってくれているようです。

リン

私は、今まで通り楽しく大学生活を満喫しています。

リン

これからも、勉強や学生生活を十分に楽しもうと思います。

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