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テラーノベル(Teller Novel)

あれから電車に乗って 悠佑という人の家の近くの駅で降りた

hotoke

ねぇねぇアニキ〜

悠佑

お?なんや?

hotoke

アニキって一人暮らしなの?

悠佑

いーや、家に弟おるで

hotoke

へ〜!

ここまで来る間に2人は随分仲良くなった

いむくんなんて「アニキ」と呼んでいる

いくらフレンドリーでも ここまでだとちょっと怖い

初兎

...

悠佑

なんや?初兎

悠佑

さっきから黙っとるけど

初兎

いや...なんでも

僕はいむくんみたいに会ったばかりの人と仲良くなれない

というか、いむくんはもう少し警戒するべきでは?

悠佑

初兎もほとけみたいに話そうや

初兎

...

初兎

わかりました

悠佑

敬語やめろ!

初兎

...ハァ

初兎

わかったよ

悠佑

今ため息ついたやろ!

悪い人では無さそう...だけど 警戒はした方がいい

でも少しだけ仲良くなりたいかも

それにしてもこの人の顔 どこかで見たような...

誰かに似ているのだろうか

悠佑

あとは〜

悠佑

初兎は俺の事なんて呼ぶっけ?

初兎

え...?うーん...

急に振られても返事に困る

そういえばこの人の名前呼んだことない

初兎

えーと..

初兎

悠佑さん...?

悠佑

それ!

悠佑

なんか硬い!やめろ!

初兎

え〜

じゃあなんと呼べばいいのだろう

悠佑くん..? なんか違う...

hotoke

じゃあさ!あだ名とかは?

悠佑

お!ええやん!

急にいむくんが言い出す

初兎

(あだ名か...)

あだ名、あだ名...

初兎

(ここは安直に..)

初兎

悠くん?

悠佑

お〜!

hotoke

そのままだけどいいね!

初兎

一言多い!!

悠佑

まあええやん

悠佑

初兎とも仲良くなれそうやしな!

初兎

(あ...)

そういえば、さっきまであった警戒心が ほとんど無くなっている

やっぱり悪い人では無いのかもしれない

悠佑

よし!着いたで〜

hotoke

結構歩いたね...!

悠佑

今鍵開けるな〜

ガチャ

悠佑

入って入って〜

hotoke

お邪魔しま〜す!

初兎

お邪魔します..

玄関に入ろうとした時

初兎

(あれ...?)

ひとつの靴が目に入った

初兎

(あの靴...どこかで...)

hotoke

初兎ちゃん?どうしたの?

初兎

え、あっいや...

初兎

なんでもない!

hotoke

そーお?

初兎

うん!

気のせいやんな...

悠佑

こっちがリビング〜

hotoke

意外と広い...!

悠佑

意外とってなんやねんw

初兎

...

何か嫌な予感がする

玄関にあったどこかで見たことがある靴

誰かに似ている悠くんの顔立ち

そして弟がいるという発言

初兎

(もしかして...)

初兎

(いや、そんな訳...)

hotoke

そういえば、さっき言ってた弟?ってどこにいるの?

悠佑

ん?ああ

悠佑

今は2階の自分の部屋やろな

悠佑

でも多分もうすぐ...

トタトタトタ

悠佑

噂をすれば...

ドックンドックン

初兎

(そんな訳ない)

初兎

(そんな奇跡が...ある訳...)

ドックン...

アニキ〜?誰か来てるの?

hotoke

!?

hotoke

(この声...)

初兎

....

ドックンドックンドックン

その人物はゆっくりと ドアを開ける

誰か来るなら言ってよ...ね..

...!?

hotoke

あぁ...!

あぁ..やっぱりか...

初兎

りうちゃん

初兎

久しぶり

りうら

なん...で

『あの夏が飽和する。』

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