コネシマ
どうしたんや、いきなり収集かけて!

コネシマ
戦争終わったばっかやん、俺寝てたんやけど!?

大先生
はいどうも、そんなコネシマくんを叩き起こしました、僕です~

大先生
起きた瞬間に顔面に蹴りをくらわされました。普通に痛いんやけど。

コネシマ
そ、それはすまんって!

コネシマ
いやでも、いきなりたたき起こす方が悪いやろ!敵襲かと思うやん!!

ショッピ
うるさいですクソ先輩。

ショッピ
あと、この世の八割以上がクソ先輩が悪いので、大先生は何も悪くないですよ。

大先生
だよなぁ!?俺理不尽に蹴られたよな!?

コネシマ
なんでやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!

ロボロ
ッお前らなぁ!

ロボロ
緊急事態なんだよ!ちゃんと俺、至急で収集かけたやろ!?

ロボロ
そんぐらい緊急事態なんや!そんなこともわからんのか!?

突然怒り出したロボロに、全員が驚きを隠せていない。
シャオロン
ろ、ろぼろ?どうしたん?

トントン
せ、せや。一回落ち着こう?

ロボロ
はぁ!?とんとん、お前今どんな状況かわかってんの!?

ロボロ
書記長のくせになんだよ!

シャオロン
…え?う、嘘だよな…?

大先生
せやぞロボロ…冗談きついって…

ロボロ
もちろん、確定したわけじゃない!

ロボロ
でも、現に今部下たちにゾムがスパイやって情報が流れとる…!

ロボロ
だから、情報の真偽を確かめようとハッキングしようとしたけど、固すぎて突破できんかった…!

ロボロ
普通、ただの兵士情報にここまで分厚いガードをかけるか!?

そういわれると、彼が本当にスパイであることの辻妻があってしまう。
ショッピ
そ、そんな…

ショッピ
(あんな仲間思いのゾムさんが、スパイやって…!?ありえんやろ…!)

ショッピ
(いや、でも…)

ショッピ
(この前、ゾムさんがおかしいっていうことを話したわ…)

ショッピ
(もしかして、スパイだから…?)

各々の頭に、彼と同じような思考が濁流のように流れていく。
普通の軍であったら、スパイであった人は即死罪だ。
いや、決して我々国も例外ではないが。
だが、ずっと彼とすごしてきた幹部たちにとって、ゾムとの思い出は捨てれないものだ。
コネシマ
…それでも、俺はゾムは裏切っていないと信じるで。誰に何と言われようと、俺はあいつの味方や。

大先生
おれもシッマと同意見。あいつのことが大好きだから、スパイやって疑いたくない。

ロボロ
…

シャオロン
なぁロボロ、お前も本当はそう思ってるんやろ?

シャオロン
ゾムはスパイなんかじゃないって。

シャオロン
ただ、情報を束ねる位置にいるお前がそう言ってしまったら、混乱させてしまう。

シャオロン
だから、言わなかったんやろ?

ロボロ
……

シャオロン
強がらんくていい。幹部たちの前では、ありのままのお前でいいんや。

ロボロ
…

ロボロ
おれ、は

ロボロ
やっぱり、ゾムを仲間だと思いたい

ロボロ
だって、あいつはサイコパスで、戦闘狂なのに寂しがりやで、かまってちゃん。

ロボロ
そんなあいつの姿が大好きやった。

ロボロ
だからこそ、この居場所が心地よかったのかもしれんな。

ロボロ
おれは…

ロボロ
おれは、ゾムを信じる!

ロボロ
あいつがスパイとかいう噂なんてすぐに蹴散らしたるわ!

トントン
うんうん、やっぱりロボロはその調子が一番ええよ。

トントン
で、一個思ったんやけど…

ロボロ
…え
