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誤字脱字あり ご主人様とは関係ありません。 苦手な方はそっと閉じてください。 11話 スケッチ 〜みこと視点〜
ご主人様が帰ってこなかったあの日から 俺はずっと怖い。
お医者さん
みこと
誰かわからない人と分からない細い棒を 毎回刺される。 その後はすごい眠気が来て寝てしまう。
多分だいぶ昔の俺だったら… この誰か分からない人も分からない棒の名前も 分かったんだと思う。 でも、何年か前から俺の人生はご主人様しか居なくて…俺の家はあの薄暗い部屋しか無いんだ。 こんな明るいところなんて 知らない。
みこと
最近、暴れてもすぐ睡魔が来てしまって 寝ての繰り返しだから暴れるのをやめようと思う。 そんなこと考えていたら扉が開いた。
すち
誰だろ…この人…
ご主人様以外は知らない。 俺は外の景色に目を向ける。 きれいな青空… 俺が覚えてる限りの昔の記憶で お父さんお母さんとピクニックに行ったっけ その時もきれいな青空だった…
すち
知らない人に聞かれた。 外の景色と言われても覚えてるのはこの青空だけで 他は薄暗い部屋しか知らない。 返答に困っていると知らない人は話し続けた
すち
……何言ってるんだろか。この人は 青空を見てると お父さんとお母さんに会いたくなってきた。 どうせもうご主人様に会うことも出来ないなら お父さんお母さんに会いたいな
みこと
知らない人の顔を見てみたら すごく泣きそうな顔をしていた。 ……なんか変なこと言ったかな…俺
まぁいいや。と また青空を見ていたら知らない人が
すち
知らない人が叶えられなくても 自分で叶えたらいいから、、 そんな泣きそうな声で話さないで…
すち
俺の新しい……望み… そんなのあるわけない。 ご主人様にも会えない、両親にも会えない。 望みなんて……
すち
ダメと言ったら君はまた悲しそうな顔するんでしょ？ ダメと言ったら君はまた悲しそうな声するんでしょ？ 俺には言えないよ
あれから毎日、君は来てくれた
すち
みこと
毎日毎日新しい話を俺にしてくれる。 なんでだろう。 心なしか最近君が来るのを楽しみにしてる俺が居た。 おかしい。 俺はずっと窓の景色を見る。 今日は青空……見えないな…
すち
そういうと君は毎回ガサゴソして シャッシャッと音のする何かで 俺の分からないことをする。 君をみたら何をしてるか俺にもわかるかな。 見るのが怖い。見て誰もいなかったら 俺の思い込みだったら、 また一人ぼっちになってしまう。
すち
俺はその何かを見ていいの…？
作者
作者
