3年後
蘭
凪咲~♡
凪咲
蘭ちゃんっ!!
蘭
いい子で待ってた?♡
凪咲
うん!
蘭
そっか~♡♡
凪咲
えへへっ
凪咲はすっかり洗脳され
自分は梵天の人間であること
自分はここにいるべきであること
それが当たり前だと 理由もなく妄信するようになった
竜胆
ただいま
春千代
あ゛~くそ疲れた
凪咲
竜ちゃん春ちゃん!
おかえりなさいっ!
おかえりなさいっ!
竜胆
おー、
今飯作ってくるから待ってろよ
今飯作ってくるから待ってろよ
春千代
ん、ただいま
自身に繋がれた鎖も
何故外に出してもらえないのかさえ
疑問に思うことはなくなった
蘭
ほら、蘭ちゃんとぎゅ~
凪咲
ぎゅ!
凪咲
蘭ちゃんお手手冷たい~
蘭
ん~、
凪咲があっためて?
凪咲があっためて?
凪咲
うん!
おまけに精神年齢の低下
思考力の低下
梵天幹部に対する執着
凪咲
蘭ちゃん大好き!
蘭
蘭ちゃんも~♡
蘭
愛してるよ♡
凪咲
えへへ~♡♡
春千代
おいてめぇら、俺抜きでイチャコラしてんじゃねぇぞ
凪咲
きゃぁっ!
凪咲
春ちゃんくすぐったい~
凪咲にとってはなんてことない 幸せな日々
しかし、 それを許さない人物が一人。
薙
凪咲‥
凪咲
‥‥?
蘭
どしたの?♡
凪咲
なんか名前呼ばれた気がして‥
春千代
気のせいだろ
凪咲
‥そうだね
凪咲
(なんか聞き覚えのある声だったな‥)
竜胆
んじゃ、おやすみ
蘭
良い夢みてね♡
凪咲
おやすみなさい
薙
‥さ
凪咲
‥?
凪咲
(誰かの声?)
薙
なぎ‥‥
凪咲
私の名前?
薙
凪咲っ!!!
凪咲
?!!
凪咲
な‥ぎ?
薙
思い出して!!
そこは貴方の居場所じゃない!
そこは貴方の居場所じゃない!
凪咲
何を‥言ってる、の?
薙
貴方は不破凪咲!!
薙
暗殺者でしょう?!!
薙
思い出してよ!私の相棒でしょ?!
凪咲
あ、いぼう‥?
薙
ねぇ!
薙
ねぇってば!!
薙
起きてよ、ばか!!!
凪咲
‥っ!、
ドクン、ドクン
体は汗でぐっちょりと濡れている
頭が痛い
否定を始めた この現実は偽りであると
本来あるべきではないと
脳が警鐘を鳴らす
逃げろ
逃げろ
逃げろ
凪咲
は‥っ、はぁ、
混合を始める
無理矢理引き剥がされた存在との 混合を
凪咲
う゛っ‥!、
コンコン
蘭
おはよ~♡♡
蘭
って、どしたの?!
蘭
大丈夫?!
凪咲
う゛っ‥い゛いだ、
蘭
痛いの?、
蘭
頭?
蘭
ちょっと待っててね、竜胆とか呼んでくる
私の意識はそこで途切れてしまった






