死神と一つの命

カチッカチッ

この部屋には時計の音しか響いていない

この空間に僕以外の人間はいない

それがたまに

寂しい

僕は最近まで

病室の外へ行くのを禁止されていた

理由は体力がないから

すぐ何処かで倒れてしまう

一度小さい時外へ出た時に

僕は倒れた

勝手に抜け出して

一人で倒れた

怒ってきたのは看護師だけ

親は特に何も言わなかった

でも、一つだけ言ってた

「迷惑かけないなら何してもいいわ」

「まぁ、病気なのは迷惑だから、早く治してちょうだい」

僕はそんな母親が大っ嫌いだった

紫神さーーん

何処にいらっしゃいますかー？

走り慣れてない僕は

変な走り方で何処かへ逃げた

思考がうまくできなかった

そこで僕は

倒れた

____さん彼ですか？

そう。この子だよ。

死んだ、？

いや、まだ生きてる

…病室へ連れてってあげよう

わかりました

ダメだよ

一人だけ死んで

逃げるな

忘れたの？

僕が…いや

君がやったこと

？年前

どうしたの__。

何かあったかい？

まあ！よかったじゃない。

何が出るんだい？

あら！__が大好きなものじゃない

じゃあ、今日の夜ご飯も__の好きな食べ物にしないとな

そうね！

ーーーー？！！！

ーーーー〜！！！

あなた！__と遊んでって言ったわよね？！

あと、洗濯も、食器も！！

何もしないじゃない！？

あー、五月蝿いな

こっちは２日続きの残業で疲れてんだよ

…？！私だって！

ーーーー？！！

二人の争いはまだ終わらなかった

あぁ！秀斗なんて！産むんじゃなかった！！！

ぎゃーぎゃーぎゃー五月蝿いな！！

お前が彼奴を！秀斗を産まなければ！！

ーーーーー！！？？

ーーーーー！！！

紫神さん！！！

起きて！！！

紫神さん！！

なんで、病室から出たんですか！！

あと少しで命に関わっていたんですよ！？

それは、！

ガラガラ

開いた扉の側には

猫みたいなお兄さんと

犬みたいなお兄さんがいました