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一人の少女がベンチに腰かけ、ため息混じりに零した。
少女
見知らぬ少女
俯いていた少女はその声に驚き、弾かれたように顔を上げた。
すると、頭上から自分を見下ろす不思議な空気を纏う見知らぬ誰かがそこに立っていた。
少女
素っ気なく発した自分の意思とは真逆な言葉に自分自身が落胆する。
見知らぬ少女
少女
少女
自分の失態を突き付けられた少女は彼女の目を見れなくなり俯く。
見知らぬ少女
苦笑いするその子の声色は自分とは違い、清々しく迷いがない調子だと心の内で悟る。
少女
見知らぬ少女
当たり前の事を言われて何かに気がつく自分が確かにそこにいたと頭を殴られたような衝撃に襲われた。
見知らぬ少女
胸を張って言ってのけるその子が自分にはこの上なく偉大に思えた。
見知らぬ少女
そう言って、少女は自分に向けて手を差し出した。
少女
差し出された手を取りながら立ち上がる。 その瞳には迷いが消え失せ、笑顔が垣間見えていた。