その後私達は、月が綺麗に見える橋へ行った。
皆で一緒に橋に手を置いて、寒そうにしながら話した。
楽しかった。
学校でも皆に忘れられるような存在だった私が、月の持ち主とお付き合いできて、友達みたいに遊んで、
将来の夢までできて、
幸せな一日だった。
またみんなで遊びたいなーなんて思っていたら、ナムジュンさんが口を開いた。
🐨「楽しかったなぁー…」
🐨「でも…こんな事はもう…できないんだよな。」
「…え?」
🐥「寂しい…」
🦁「やだな…」
「ぇ、ちょ、なんで…」
悲しそうな顔をする皆を見て、どんどん不安になってくる。
🐰「…ごめんね。○○。」
🐰「もう、一緒に居れない。」
「っ!……なんで…!!!」
🐹「月が……危ないんだ。」
🐿️「僕たちは、今日みたいにたまーにしか地球に来ないからいいんだけど…」
🐿️「グクみたいに地球にずっと居ると、月の持ち主が地球に居ることになるから、」
🐿️「月の役目をする人がいなくなっちゃうんだよ。」
🐱「何億年も一緒に生きてきたけど、地球に住んでる奴のことなんか好きになったことないもんな。」
🦁「"恋する"なんてこともなかったもんね……」
🐰「やっと地球に来れて、やっと運命の人を見つけたのに…」
「っ……ぅっ……んっ…((涙」
自然と涙が出てきた。
本当に走馬灯ってあるんだな。
グクさんと一緒に作った記憶が、どんどん浮かび上がってくる。
グクさんは色んなことを教えてくれた。
星は月の努力の数ってことも。
月は努力したからあれだけ輝いていて、そしてその努力すらも、小さいかもしれないけれど、
1つ1つが大切な宝なんだってことも。
宇宙が真っ暗なのは、星を輝かせるためだってことも。
周りが真っ暗になればなるほど、星は強くなるように輝くってことも。
全部全部グクさんが教えてくれた。
なのに……
🐰「大丈夫。○○は、カメラマンになるんでしょ?」
「っ……はいっ、!」
🐰「必ず、また会える。だって、約束したじゃん。」
🐰「何km離れてても、気持ちは繋がってる。」
🐰「僕を○○のために使ってほしい」
「っ……はいっ…!」
🐰「……じゃあ…もう行かなくちゃ…」
「!………行かないでっ…!」
ギュッ…
🐰「!んふふ、大丈夫。離れないよ。」
🐰「ここじゃなくても、空から…見守ってるから。」
🐰「僕はいつでもそばにいる。」
そう言い残して、私の胸の中へと消えていった。
気づけば、他の皆もいなくなっていて。
祭りのあとの街のような、寂しさが私を襲った。
でも、悔しいくらいに、苛つくぐらいに、
月が綺麗だった_____
その後私は、夢だったカメラマンになれた。
私の撮った月の写真集は、爆発的に売れた。
最後のページには、グクさんに教えてもらった事を書かせてもらった。
全部の月が、儚く、それでも眩しく、輝いていた。
私達は、新月の日だけ。会えるようになった。
月の輝きが見えなくなる時。
私は、毎晩、月を見て、寂しさを濁していたのに、
月の光が失われて、真っ暗になる? そんなの私には耐えられなかった。
泣いて泣いて、目が乾くほどに泣いていた。
その時、グクさんが来てくれたんだ。
嬉しくてたまらなかった。
けど、12時を過ぎれば、またグクさんは戻らなければならない。
正直辛い。
カメラマンは大変だし、一人でいるのも寂しい。
でも、
月が、星が、私を助けてくれた。
夜空を見る時だけは、なぜか昔の頃に戻れる気がして。
昼に見えなくたって、昼に見えない分、夜に精一杯輝く。
今夜はどんな月なのかな…?
あの後僕は、月へと戻った。
寂しかった。苦しかった。
会えなければ、会える日まで、精一杯輝くのみ。
○○が、僕を撮ってくれるから。
僕が○○の役に立つから。
僕が輝けない日には、○○の背中を押すから。
だからどうか、月のように輝いて。
私は、夢へと走った 僕は、精一杯輝いた
私達は、いつだって繋がってる 僕達は、いつだって愛し合ってる
私達は、 僕達は、
月よりも輝き、そして儚い。
───── 𝐸𝑁𝐷 ─────
皆様こんちわえむです❗
いかがだったでしょうか…
これもすぐ終わってしまったァァァ!!!
でも今回の作品は、1話1話が長いので…仕方ない?((チガウ
私月大好きなんですよ。
なのでこの作品は書くの楽しかったです(笑)(笑)
たった一つの親を助けたいという思いから、月へと願い…そこから始まる恋なんて最高ですね♡
あなたも、月へ願ってみるといいかもしれませんね!
もしかしたら、叶うかも…?✨
最後までご愛読、誠にありがとうございました!
次回の作品にご期待ください!
いいね、コメント、followお願いします!
それでは、素敵な一日をお過ごし下さい。
コメント
77件
感動しました
も...もぅ......素晴らしすぎて涙が出たじゃないですか((((((ほんとに尊敬