こ の 海 で ま た 会 え た ら

ｽｯ(天がスマホを見せる)

(両親には耳のこと言っている…んだよね？)

ｽｯ(陸がスマホを見せる)

(実は言えてない)

(何も言わずに一人暮らししたいって 出てきたから…)

「あぁ、どうしよう怒られる？」

「そっか、今は別に親がいるのか、」

「なんだかそれは、」

その後はみんなと合流して

各自家へ帰った

「打ち明けることが出来て、良かった」

「ん、だよね？」

「まだよく分かんない」

翌日

ライブ以来外に出る頻度が上がった気がする

「俺は外が嫌いだけどたまに見るTRIGGERの広告がとても好きだ」

ﾄﾞﾝｯ

ﾄﾞﾃｯ

「痛た、足がじんじんする」

「ﾊｧ、どうしよう、凄く足が痛い」

「ﾊｧ、この人日本語下手なのかな」

「全然口が読めない」

ﾌﾞﾁｯ!

ﾀﾗｰ(陸の耳から血が出る)

なに？喧嘩？ あの子耳から血が！

救急車？、 あの人がやったのかしら？

「どうしよう、すごく痛い」

「足なんか痛みが消えてしまってる」

「血？血が出てるのか、」

「そりゃ痛いよ、耳がすごく痛いよ」

「天にぃ」

ﾀｯﾀｯﾀｯ

この人は補聴器をイヤホンだと勘違いしています

ﾀｯﾀｯﾀｯ

「天にぃ、痛いよ」

ﾖｼﾖｼ

「天にぃ、来てくれた…」

引きつった笑顔で天にぃは呼びかけてけれた

ｻﾞﾜｻﾞﾜ 補聴器！？ 補聴器を無理やり取ったの！？ 救急車かしら！？

(天) きっと僕は何もしてあげられない

それなら、少しでも支えになれればと

思った、

僕は今までこんなにも怒りが

込み上げていたことはあっただろうか

本当に辛くて、本当に憎い

陸になにかあったら僕はもう

ダメかもしれない

長めでした~