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高校3年に進級して3ヶ月 。 梅雨も明け 、 本格的な夏が襲いかかってきた 。
マスクに覆われた部分は想像の倍 蒸し暑く 、 眼鏡を掛けている事もあり 身体は暑さを逃がしてくれない 。
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部活の朝練があったのだろうか 。 汗を滴らせて入ってきたのは 、
紫乃いるま 。 この学園の " 王子 " と呼ばれる__所謂陽キャでイケメンだ 。
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本人は別に女子に好かれてもどうでもいいオーラ満載で 、 噂によると女子は全般嫌いらしいけど 。
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どうせ 、 素顔も晒さない様な いつも独りで居る様な陰キャに興味なんて 、 誰も無いから 。
昼休み 。俺は 、 当たり前の様に1人でご飯 。 この3年間 、 俺は毎日の様に此処 __ 美術室でご飯を食べる 。
基本的に誰も居なくて 、 来たとしても俺みたいな陰キャで、 ( 一緒にされるのは嫌だろうけど ) まぁ 、 つまりは関わらなくてもいい相手 。
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s u c h i .
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誰か来た ッ …… あれ 、 待って ?
この人見た事ある …… スイカ頭でイケメンで …… ?
__ 緑絵すち 。
s u c h i .
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緑絵すちって……「学園五大美男子」の1人だよね、?
にこりと微笑む1つ年下のその子は、 何となく モテる理由が分かった 。
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まだ少し残っていた弁当箱を閉じ マスクを付けてから 、 小さくそう言って美術室を出た 。
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