ユーレーと王子様

異常がなくて何よりだ… 泣き止んでくれたし

10分後

医者はユーレーの頬傷に 液体薬を塗って絆創膏を貼った。

医者は微笑み、そういった。

表の一覧 受診者と保護者のご関係

あ〜…

養子だな。

ユーレーは小さく頷く

もしや俺が 王族とわかっているのか？

だが、平民の子供だったら 敬語があまり使えないはず…

司会者の話だと 親は何回か変わったと言っていたが その前から奴隷だったのか？

親に敬語を強制されていたのか…？

かたごとな敬語を使いながら 説明するユーレーを見て、 レオはまた考える。

アルは後ろに腕を組んで ユーレーの話を聞きながら 手に録音機を持っている。

レオ様もきっと気づいていらっしゃる。

ユーレー様は元々奴隷ではないことを

メルもユーレーの話を耳をたてながら 朝食の食器やフォークを並べてく。

レオはユーレーの頭を優しく撫でた。

ユーレーは驚き 少しびくついた。