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青心情

桃心情

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もう、学校へ行きたくなかった

違うどこかへ、行きたい

…もう僕なんか病気にかかって消えてしまいたい

そんな時頭に浮かんだのは

昔の"親友"だった

……ッッ"

僕が病気だったらどんなに良かっただろう

僕が変わってあげられたらいいのに……

……あ…!

久しぶりに会いに行くか…!

そんなことを考えていたら、心が自然と軽くなっていた

224号室…だったっけ

コンコンコン

こんな時間に誰だろ…

……どうぞ

久しぶりに彼の声を聞いて、少し安心した

ガラガラ

でも、まだ一人部屋と言うことはきっと良くない状態なのだろう

彼は上半身だけを起こして窓の外を眺めていた

その整った、少し悲しそうな横顔を見ていると

なぜか心が苦しくなる

そんな気持ちを隠すように彼に話しかけた

桃くん、久しぶり

そっと声をかけると、ゆっくり振り返る彼の目が小さく見開かれる

青……?

彼は驚きを隠せない様子でこちらを見つめていた

きっと当然の事だろう

ずっと会いに来ていなかったのだから

僕から、突き放すように縁を切ったのだから

久しぶり、会いに来ちゃった…

……あれ?学校は?

あ~…休んだ

そう言ってけろりと笑う君

…なんかいつもより元気ない……?

俺からそんなことを言われても困るだろうか?

でも、心配の気持ちが強くて、君に話しかける

…なんかあった?

へっ?

いや…なんかいつもより元気ない気がして…

え、、、

君はぱちぱちと数回瞬きを繰り返してから少し黙り込む

会うのも久しぶりなのに 彼は小さな異変にもすぐ気付く

それは、嬉しくもあるけど同時に胸が締め付けられるような気持ちになる

数秒間の沈黙の後、君はそっと口を開く

桃くんはさ、外に出て、学校に行きたい?

え……?

今度はこちらが驚く番だった

行きたくない、と言ったら嘘になるけど、

もう、諦めてるからさ……

彼は悲しそうに笑った

……だからさ!提案があるの

……?

交換しない?

これが僕の精一杯考えた結果だった

…は?

あまりに予想外の言葉に間の抜けた声が出る

外に出たい桃くんと

病気になって消えたい僕

ッッ!!

…いい提案じゃない?

でも……

"でもどうやって?"そう言おうとしたが口をつぐむ

久しぶりに会った君はきっと、"前のまま"で、"前と同じ"だ

…桃くんは知ってるでしょ?僕のこと

彼は黙り込んで俯く

返す言葉なんて出なかった

…でも、君の口から"消えたい"という言葉なんて聞きたくなかった

そして、君を苦しめたくなかった

……だから

……いいよ

っ!本当!?

君の顔がぱっと明るくなる

普段は弱気な性格なのに、俺に対しては少し強気、というのも変わっていないみたいだ

…でも、条件がある

条件?なに~?

少し声を弾ませて聞いてくる

それほど"交換"をしたかったのだろうか

1ヶ月間

1ヶ月だけ、な?

……

1ヶ月…丁度いいくらい…かも…!

分かった!

じゃあ、交渉成立、な

うんっ!

彼が僕の手をそっと握る

あ、覚えてたんだ~

まぁな

昔めっちゃ見たりやったりしてたからw

あはは、そっか~

すると、君は黙り込み小さく息を吐く

そして、この無機質な病室が光と煙に包まれる

少し経つと光と煙が消えた

青(桃)

……なぁ、青の超能力バレたらどうすんの?

そう、僕たちの言う"交換"は

"お互いの体の交換"

だった

桃(青)

大丈夫大丈夫~w

ほんとに大丈夫かよ…

青(桃)

あ、てか俺が青なら青のことはなんて呼べばいいんだ……?

桃(青)

そりゃ"桃くん"って呼ばなきゃ!

青(桃)

うわ、自分の名前君付けで呼ぶのめっちゃ違和感…

桃(青)

…あれ?じゃあ僕は"青"って呼ばなきゃなの?

青(桃)

そゆことだなw

青(桃)

あ、あと"俺"な?

桃(青)

うわぁ~難しい~

その後、自分のことや注意することを二人で話した

青(桃)

んじゃ、そろそろ帰るわ

桃(青)

ばいば~い!

青(桃)

じゃ~な

追加設定 桃くん:元ヤン!

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