6/2(水) 今日は彼氏と2人で水族館に行く予定だった日だが、 一昨日、彼の浮気現場を目撃し、 別れを告げ、 急遽一人で行くことにした
𓏸𓏸
沢山浮気されて、嘘つかれて…。 でも未だにあの屑男が忘れられない。 "私にはあの人しか居なかったから、" 気づけば自分の情けなさに涙が溢れていた。
𓏸𓏸
多分どれだけ泣き叫んでも強い雨の音でがかき消される。 水族館に向かって結構な距離を歩いたが外には 私以外に誰も居なかった。 まぁ、だいたいこんな豪雨に外に出るのがおかしいんだもんね、
𓏸𓏸
今日は豪雨だからか人が少なくスムーズに館内に入れた。 入場ゲートでもまだ涙は収まっていなくて 受付のお兄さんもドン引きだったと思うが別に気にしない。どーせその人達も今後会うことなんか一切無いんだから。
しばらく館内を歩いていると 隅っこに置いてある一匹だけの 青いクラゲの水槽に目を惹かれた
𓏸𓏸
𓏸𓏸
私は展示パネルに目を向けた
~展示パネル~ "_____クラゲは亡くなると、 水に溶けて消えていきます。"
𓏸𓏸
だが、"一人"という自分との共通点に興味を持ったのか しばらく一匹のクラゲを眺めていた。 すると突然後ろからゆっくりと足音が聞こえる、 振り返ってみると少し年上だろうか、お兄さんが近くに歩いて来た。
omr
𓏸𓏸
omr
omr
𓏸𓏸
こちらが少し興味ありげな反応をすると 彼はペラペラと話し出した
omr
omr
𓏸𓏸
"多分この人は引越しとかで距離が遠くなっちゃったから 水族館に"行きにくく"なっちゃったんだろうな" と勝手な考察をする
omr
𓏸𓏸
しばらく私はお兄さんにここのクラゲの話を教えてもらった
"________♩♩♩"
17時のチャイムが館内に鳴り響いた そのチャイムと同時に 何人かの飼育員が餌を持って館内を歩き回る
omr
𓏸𓏸
彼は笑顔でひらひらと手を振りながら 水族館の出口の方に消えていった。 今日初めて喋ったのに お兄さんとの別れはすごく寂しく感じた
𓏸𓏸
それからしばらくクラゲを見たあと、 私も出口に向かった。
家に帰ってソファーでぼーっとしていると ふと、あのお兄さんの言葉を思い出した
"ここのクラゲ昔は たくさんいたんですよ~、"
𓏸𓏸
私は気になってすぐに検索をかけた。
🔍|𓏸𓏸水族館 クラゲ 昔
すると一気にたくさんのタイトルが出てきた。 全部同じようなタイトルであまりピンと来なく、 ずっとスクロールをしていると1つのタイトルが目に留まった。
𓏸𓏸
『𓏸𓏸水族館 亡くなった赤いクラゲ』
私は気になってそのタイトルを押してみた
『𓏸𓏸水族館 亡くなった赤いクラゲ』 昔、𓏸𓏸水族館には沢山のクラゲがいた。 クラゲは全て青色だったが その中の1匹だけが何故か成長していくにつれて 体の色が段々赤く染まってしまった。 そこでその1匹の赤いクラゲは飼育員の間で種類が違うのではないかという話になり、他のクラゲと別の水槽に分けることした。 しかし、分けたその日に赤いクラゲの水槽に子供達が大勢集まって水槽ガラスを叩いたりくなどの行為で 赤いクラゲに大きな衝撃を与えてしまった。 恐らく、急な環境の変化に慣れることが出来ないのと子供達が与えた大きな衝撃により、赤いクラゲは早死した。 その事件があってからクラゲのエリアはできるだけ 目立たない隅っこに置こうということになった。
𓏸𓏸
私はふと、何かを思い出した
𓏸𓏸
あれ、なんだっけ。
コメント
3件
初心者なので暖かい目で見てください、> <