コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ある日露伴はテイワットと呼ばれる大陸で目覚めた。聞いたことの無い場所で唯一の手がかりは露伴が杜王町で最後に見た謎の正方形の『物体』。それについて調べるため露伴は西風騎士団へ助けを求めた。騎士団は今は風魔龍と呼ばれる魔物による被害の対策および事態の収拾に手がいっぱいになっていて『物体』を調べるのに人員を割ける状況じゃない。それを聞いたパイモンは露伴が騎士団を手伝わさせるよう促した。しかし、今すぐにできることなど無く宿で待機する他なかった。数日後、露伴がネタ探しのためにモンドにある大きな教会へと向かった。その道中ジンが誰かと二人で話しているのを見つけた。なにやら重要そうな単語が聞こえてきる。二人の会話が終わり、ジンと話していた人が帰ると露伴とパイモンの方を見ると二人のところまでやってきた。
ジン
ジン
ジン
ジンはかなり深刻そうに言った。
パイモン
パイモン
ジン
ジン
ジン
パイモン
パイモン
『ファデュイ』、スネージナヤの外交官の代表団だ。肩書こそちゃんとしているが良くない噂が多い。多国にスパイを派遣しているだの魔神戦争を再び起こそうとしているとかそれっぽいものから冗談みたいなものまで色々言われている。露伴もテイワットへ来てから何度かそのような話を聞いたことがある。
ジン
ジン
ジン
岸辺露伴
ジン
ジン
ジン
エピソード② 風を詠う詩人
モンドとスネージナヤは同じく、七国の一つだ。モンドは独立した城で、どの国にも属さない。『冬の国』とも呼ばれるスネージナヤはモンドとも外交関係を結んでいる。外交に関して、 ファデュイはおそらくこの大陸で最も勢いがあると言える。
岸辺露伴
露伴は森で見た謎の緑の男と風魔龍が去った後に残っていた赤色の結晶を取り出し見せた。
ジン
ジン
リサ
リサはそれを見ると光に当てたり、元素を流したりしている。彼女はそれを凝視しながら言った。
リサ
リサ
リサ
リサ
リサがそう言い部屋から出ようとドアノブに手をかけたその時、鋭い痛みがリサを襲う。リサはふらつき、近くにあった棚に手をついて体を支えた。
リサ
リサ
リサ
リサ
リサ
リサは少しの休むと図書館へ資料を探しに行った。
ジン
ジン
岸辺露伴
岸辺露伴
ジン
ジン
ジン
ジン
ジン
ジン
今の露伴には何も答えることができなかった。なぜなら「それは自分は別の世界から来たから。」なんて言ってしまったが故に「奇人」とかのレッテルを貼られて怪しまれたりされたら厄介だからだ。
岸辺露伴
パイモン
ジン
ジン
岸辺露伴
ジン
ジン
ジン
ジン
ジン
岸辺露伴
岸辺露伴
露伴とパイモンが騎士団を出るとパイモンのお腹がグゥーと大きく鳴いた。パイモンはちょっと恥ずかしそうに露伴に昼食を食べるのを提案した。露伴も腹が減っていたのでその提案を飲み【鹿狩り】と言うレストランへ向かった。【鹿狩り】、モンド料理レストランの代表的な場所だ。モンド城へ住む者ならここを訪れたことが無い者はいないと言われるほど、料金、味、親しみやすさどれを取っても高水準だ。露伴とパイモンは屋外の席へ座りドドリアンの海鮮スープを鳥肉と野生キノコの串焼き二つを注文した。
岸辺露伴
パイモン
岸辺露伴
岸辺露伴
パイモン
パイモン
パイモン
パイモン
パイモンの言葉を遮るように皿がドンッと音を立て置かれた。そこには海鮮の匂いが腹を刺激してくるカニの入ったいるスープ、そして腹ペコなれ見るだけでよだれが止まらなさそうなキノコと鳥肉の串焼きにがっついた。出てきた飯を食しているとパイモンが露伴に話しかけてきた。
パイモン
パイモン
岸辺露伴
パイモン
パイモン
パイモンが指を指した方向にはたしかにこの前森で見た緑色の服の男酷似した少年が歩いている。
岸辺露伴
岸辺露伴
パイモン
岸辺露伴
パイモン
二人の言葉が重なり大きく響いた。その大きな声に驚いてビクッとしていた。振り返り露伴たちの顔を見るなり嫌な顔をし、そそくさとどこかへ行ってしまった。露伴とパイモンは逃がすまいと机に明らかにお代以上のモラ(この世界でのお金)をから駆け出した。
駆け回ること数十分、清泉町(きよいずみちょう)と呼ばれる小さな村で緑色の男は露伴たちに追い詰められてしまった。
岸辺露伴
ウェンティ
ウェンティ
ウェンティ
岸辺露伴
岸辺露伴
ウェンティ
ウェンティ
緑色の男は肩を上下させ「何も知らないよ」と言いたそうな顔をして露伴の目を見た。お互い息が乱れていて「ハァ……ハァ」という息の音だけが聞こえる。パイモンは二人がまるで獣同士が間合いを取り、相手を観察しているように見えた。
パイモン
岸辺露伴
岸辺露伴
ウェンティ
ウェンティ
ウェンティ
ウェンティは腰に手を当て自慢気に言った。
ウェンティ
岸辺露伴
ウェンティ
ウェンティは頑なにも『風魔龍』について何も答えようとしない。それ以外には少しは答えてくれる。このままだとらちが明かないので露伴が『天国への扉(ヘブンズ・ドアー)』を使った。
岸辺露伴
ウェンティは全身に感じたことのないひどい不快な感覚を感じ、反射的に露伴に弓を向けた。露伴から彼を見ると少しばかり顔にページが開きそうになったがすぐに閉じてしまった。
ウェンティ
ウェンティは咄嗟に構えた弓をおろした。
岸辺露伴
露伴の額には冷や汗が滲んでおりそれに気づいたパイモンはどうしたのかはわからないがただ事じゃないことに気づいた。なぜなら、この岸辺露伴という男、弓を向けられたくらいで冷や汗をかくような人格をしていないからだ。露伴は一呼吸置くとウェンティと出会った森で拾った赤色の結晶を見せた。
ウェンティ
露伴がポケットからそれを出すと赤黒い結晶は透きとおった水色に変化していた。ウェンティはそれを見るとどこか悲しそうな表情を浮かべた。
ウェンティ
二人の前でウェンティが一つ、赤黒い涙の結晶を取り出し露伴の手の上へ乗っけた。それだけでは何も起こらなかったが、『ヘブンズ・ドアー』でその結晶に触れると赤黒かった結晶が徐々に浄化されていき、露伴が見せた涙の結晶のように透きとおった水色に変化した。
ウェンティ
ウェンティ
ウェンティ
ウェンティ
ウェンティ
ウェンティ
ウェンティ
ウェンティ
パイモン
ウェンティ
三人ほモンドの『英雄の象徴』とも呼ばれる場所、風立ちの地へ向かった。そこは平原に大樹が仁王立ちしていてその周りには晶核と呼ばれる光る蝶々が舞っていてきれいでモンドでの人気のデートスポットだ。
ウェンティ
露伴はウェンティのような年下の生意気な者は嫌いで、そのような者の言うことを聞くだなんてもってのほかだが、その作戦に協力せざる終えなかった。『風魔龍』が風神バルバトスの眷属である以上何かをバルバトスに繋がる手がかりを得れるかもしれないし『風魔龍』をどうにかしなければ騎士団からの協力くもあおげない。
岸辺露伴
ウェンティ
ウェンティ
岸辺露伴
ウェンティ
ウェンティ
ウェンティ
岸辺露伴
ウェンティ
ウェンティの言う大聖堂とは西風(セピュロス)大聖堂のことだ、西風大聖堂一番の特徴は巨大な神像が大聖堂の前へと祀られているところだ。こんなに大きな神像が祀られているが「自由」を教えた風神は本当にそんな壮大な神像が必要だったのか……と露伴はネタ帳に記している。
岸辺露伴
ウェンティ
『天空』それは風神バルバトスがかつて使っていたライアーのことだ。
岸辺露伴
ウェンティ
パイモン
ウェンティ
ウェンティ
ウェンティ
岸辺露伴
岸辺露伴
ウェンティ
ウェンティ
西風大聖堂、そこの内部には露伴はまだ入ったことはなかった。大聖堂の内部は見た目と同じく広々としており青色を基調としたステンドグラスから日光が通り抜けなんともきれいだ。
パイモン
パイモン
パイモンは子どものように目を輝かせている。
ウェンティ
ウェンティ
ウェンティは一人のシスターへ話しかけたが最初こそ順調だったが、『風魔龍』の暴走を止めるため天空のライアーを貸してくれと言うと断られてしまった。露伴はモンドの至宝をそう易易と一人の詩人に貸せないだろうと思ったが、どうやら違うようだ。貸せないというのもあるだろうがそれ以前にシスターは代理団長のジンが意を決すれば『風魔龍』は簡単に討伐できるとの考えだった。
ウェンティ
ウェンティ
ゴテリンデ
ゴテリンデ
ウェンティ
ウェンティ
ゴテリンデ
ウェンティ
ウェンティ
ウェンティは深く息を吸った。
ウェンティ
ちっぽけな緑色の吟遊詩人の行動は露伴には滑稽に見えた。
ウェンティ
ゴテリンデ
シスターは呆れ返ってどこかへ行ってしまった。ウェンティは露伴が座っているチャーチベンチ(横長の椅子)へドサッと座っり、ニヤリと口角を上げた。
ウェンティ
ウェンティ
ウェンティ
パイモン
ウェンティ
岸辺露伴
ウェンティ
ウェンティ
岸辺露伴
岸辺露伴
露伴の『ヘブンズ・ドアー』を使えばそのぐらい赤子の手を捻るのと同然だがここは人が多すぎる。貴族や王のような誰からも怒られない人でもない限り相手の親の前で手を捻ったりしない。露伴は眉間にシワを寄せ、ウェンティを見た。
ウェンティ
ウェンティ
三人は場所を【鹿狩り】に移した。
ウェンティ
ウェンティ
ウェンティ
パイモン
パイモン
ウェンティ
ウェンティ
ウェンティ
ウェンティ
露伴は背もたれに左肘を置きその手で頬杖をつき、右足を椅子に乗っけ、ウェンティを指さしながら言った。
岸辺露伴
岸辺露伴
岸辺露伴
ウェンティ
ウェンティ
岸辺露伴
岸辺露伴
岸辺露伴
岸辺露伴
ウェンティは頼んだビールを飲み干し、露伴の目を見た。
ウェンティ
露伴は良くない笑みを浮かべた。
岸辺露伴
ウェンティも良くない笑みを浮かべた。
ウェンティ
岸辺露伴
岸辺露伴
ウェンティ
ウェンティ
ウェンティ
岸辺露伴
岸辺露伴
露伴とパイモンは宿へ戻った。
岸辺露伴
岸辺露伴
パイモン
二人は今夜の仁義ある盗みのために時間まで休息を取った。
エピソード② 終わり。