最終日
金豚きょー(15)
コンタミ(15)
らっだぁ(13)
あれから三人でいろんなことをして遊んだがコンちゃんは全く生きる理由を見出せていない様子だった
らっだぁ(13)
この前では親に会った瞬間ころしてくれと懇願するに決まっている
俺は目を瞑って考えた
彼は一体本当は何に興味があるのか
彼と一緒に遊んだりもしたが本当に彼の 興味を唆るものはそこにはなかった
らっだぁ(13)
唯一興味を示すのは死だ
彼は自分がどんな死に方をするのか 時々楽しそうに話していた
らっだぁ(13)
しかしそれは逆を言えば生に興味がある という事ではないのだろうか?
【生】と『死』は表裏一体
死を考えるという事は より生を理解する事でもあると俺は思う
らっだぁ(13)
そんなことを考えていると頭に 一つの役職が思い浮かんだので目を 開ける事にしよう
毎日彼は寝れずに何処かに遊びに行っているのできっと今日も起きているだろうと思い俺は目を開けた
らっだぁ(13)
予想通り俺の隣で寝ていた彼の姿は買ったので俺もこっそり部屋を後にした
旅館の外に出ると夜中なので星がとても綺麗だった
らっだぁ(13)
コンタミ(15)
らっだぁ(13)
幸いにもそれほどコンちゃんは遠くに行っていないようで旅館付近で星を眺めていた
らっだぁ(13)
コンタミ(15)
らっだぁ(13)
彼は彼なりに俺たちの日々を楽しんでくれていたようで嬉しくなった
コンタミ(15)
しかし、予想通り彼は明日死ぬ予定でいるようで止めなければ死んでしまうだろう
らっだぁ(13)
コンタミ(15)
俺は、俺の中で一番いい答え彼にぶつけてみると鳩が豆鉄砲を食ったように目をまんまるくして俺を見つめてきた
コンタミ(15)
らっだぁ(13)
コンタミ(15)
らっだぁ(13)
コンタミ(15)
彼は幸いにも頭がよく自体についても多少なりとも知識があるし
らっだぁ(13)
何よりその職場はいつも死と生が目まぐるしく退屈しないだろう
コンタミ(15)
コンタミ(15)
彼が考え込んで数十分の時間が経過すると顔を上げて笑顔で答えを言ってくれた
コンタミ(15)
今は少しだけでも彼の興味を他に移せたのでよしとしよう
らっだぁ(13)
コンタミ(15)
らっだぁ(13)
コンタミ(15)
彼が決心してくれたのだから俺もこれから多分起こるであろう事を覚悟をしなければならない
僕は正直医者という職業に少しだけ興味を持った
しかし興味を引いただけだ
適当にやって飽きたと言って殺してもらおうと思っていた
あの時までは
本当に彼は猿山家の息子だったようで帰ってきた瞬間母親らしき人にビンタをされた
コンタミ(15)
その後、彼は髪を引っ張られながらこの部屋の奥に入って行ったのだが怒号や罵声は勿論皮膚を叩かれている音が部屋外まで響いていた
彼は少し壊れている部分があると死体の山を見せた時に思ったのだがそれはこの家のせいなのだと瞬時に理解できた
金豚きょー(15)
隣を見るときょーさんはぎゅと拳を握ってこの状況に耐えているらしい
コンタミ(15)
らだは冷静に話そうと時々微かな声が聞こえるが僕はそれほど耳が良くないので気のせいなのかもしれない
母上
コンタミ(15)
母上
彼女が出てきたのは数時間後でとてもものすごくイラついている様子が伝わった
コンタミ(15)
母上
コンタミ(15)
彼の約束でもあったので俺は様々な事を隠し彼女に返事をすると睨まれ何処かに行ってしまった
金豚きょー(15)
いなくなったとわかった瞬間きょーさんはらだがいる部屋に入って行ったので僕も後に続いた
コンタミ(15)
部屋に入った瞬間目に入ったのは床や障子飛び散った血だった
跡取り息子ならば純血の可能性が高い
人間なら死ぬ怪我でも多少は耐えられるのが人外の特徴で利点だ
金豚きょー(15)
らっだぁ(13)
コンタミ(15)
彼の体はボロボロで普通なら治りそうな怪我も身体が限界なのか治っていないし瞳が血のせいなのか分からないが真っ赤だ
コンタミ(15)
金豚きょー(15)
コンタミ(15)
こんな拷問をよくされているのなら心が壊れていない方が壊れていると言える
金豚きょー(15)
らっだぁ(13)
コンタミ(15)
金豚きょー(15)
らだの額からは止まりかけていたのにまた血が流れ出てきたので僕は、ソレを進めると僕の言葉は拒否された
コンタミ(15)
言いたくないがいくら回復力に優れた純血であってもこれだけの負傷は死に値する可能性は十分にあり得る
金豚きょー(15)
金豚きょー(15)
コンタミ(15)
まだ僕は彼がなぜそこまで俺にしてくれるのか聞いていない
様々な種族や人間を殺してきたのになぜそこまで慈悲をかける?
コンタミ(15)
金豚きょー(15)
幸いにも僕には医療の基本的な技術も知識もあるしきっと此処には道具もある
縫ったり切ったりは散々死体で試してやったからそこらへんも自信がある
取り敢えず今はできる事をしよう
5日後
山場は超えたので死にはしないが一向に目覚める気配がなく5日が過ぎた
カーテンを開けて換気をしようを思っているとベットから声が聞こえ振り帰るとダルそうに身体を起こすらだの姿があった
金豚きょー(15)
コンタミ(15)
らっだぁ(13)
金豚きょー(15)
らっだぁ(13)
コンタミ(15)
らっだぁ(13)
金豚きょー(15)
コンタミ(15)
コンタミ(15)
らっだぁ(13)
驚異的な自己治癒能力があっても本当にあの傷は死んでいたのに彼は自分が死ぬとは微塵も思っていないようだった
コンタミ(15)
らっだぁ(13)
金豚きょー(15)
らっだぁ(13)
コンタミ(15)
らっだぁ(13)
目が覚めたので俺はこの5日間ずっと気になっていた事を彼に聞いて見ると想像よりもずっと単純な理由が帰ってきた
コンタミ(15)
らっだぁ(13)
らっだぁ(13)
コンタミ(15)
らっだぁ(13)
きっとらだは世話焼きだから何度もこんな怪我をするし俺よりも死にずっと近い場所にいる
金豚きょー(15)
金豚きょー(15)
コンタミ(15)
コンタミ(15)
死にたいと今でも全然思うけどいつかきっとなくなる事を信じて一度彼らのために頑張ろうと思えた
らっだぁ(13)
金豚きょー(15)
こうして僕は猿山家のらだの専属医者(?)兼、家族になったのさ
おまけ説明
この世界で殺人がいけない事と認識だけしてるのがまともじゃなく 殺す事に躊躇(ちゅうちょ)や 躊躇い(ためらい)、また罪悪感を抱く人がまともな人です
人外は基本的に【殺人は罪】という認識があるだけでなぜ罪なのか分からない人が多いです。罪悪感は全く感じない個体が多
生き死は基本的に家族以外は別に悲しくも怒りもないです
【おまけエピソードコンタミ編】 完 (155タップお疲れ様だ!!by黒猫)
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