テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
622
コメント
1件
う、、、めっちゃゲームっぽいのにちゃんとそこに人物が居て、生活してるみたいなの好きすぎる……カイザー幽霊だったか、まじで物語書く天才でしょ
1
俺はそれを…
飲むフリをする
なんでいきなりこんなこんなこと思ったんだろう。
俺はそれを飲むフリをしてそれをポケットの中に隠した。
2
かいざー
いさぎ
昨日は何で薬を飲むときに迷ったんだろう。
かいざー
いさぎ
かいざー
いさぎ
今日の薬はどうしようか?
飲むフリをする
俺はその薬をこっそり袖の中に隠した。
なんだか誰かに見られている気がする…。
3
そして今日もいつも通りあの薬が差し出される。
飲むフリをする
いさぎ
俺はまたもそれを隠し…自室に戻った。
いさぎ
溜まってきている飲んでいない薬。
俺はそれを
外に投げ捨てる
これがもしカイザーに見つかったらちょっと気まずい。
どうしてこんなことをしたのか説明もつかないし…
俺は意を決してそれを窓の外に投げ捨てた。
好都合なことに外は雨だ。
きっと跡形もなく薬は溶けて無くなってしまうはず。
いさぎ
ほんの少しの罪悪感から逃れるべく俺は目を閉じてまどろみ始めた。
…!!
い…
いさぎ…!!
潔!!!
思い出してくれ潔!!!
りん
いさぎ
いさぎ
りん
いさぎ
いさぎ
りん
いさぎ
りん
いさぎ
りん
ザザザッ
りん
俺が濡れないように傘を傾けた結果、潔の肩はだいぶ濡れていた。
幼馴染のコイツはいつだってそうだ。
困ってるやつとかほっとけないスーパーいい子ちゃん
だからこの日も…あんな奴に声かけちまったんだ。
いさぎ
潔が指差す方向を見れば雨の中、傘も刺さずにベンチに座り込んでいる若い男がいた。
りん
いさぎ
いさぎ
りん
この時、なんでもっと全力で止めなかったんだろうか。
いさぎ
りん
いさぎ
いさぎ
りん
いさぎ
タッタッタッ
あの雨の中落ち込んでたと言う男と意気投合したらしい潔は度々その男と遊ぶようになっていった。
正直ちょっと面白くねえ…がそんな事で文句言うのもウゼーだろうな。
明日は俺もどこか誘ってみるか…
結局そんな明日は二度と来なかった。
りん
かいざー
りん
かいざー
かいざー
かいざー
りん
…
かいざー
いさぎ
しまった。薬が切れてきたかな。また飲ませて記憶の構築作業をしないと。
我ながら…ここに世一を連れてくるのは迂闊行動だと思う。
でも……どうしてもあの男に見せつけてやりたかった。
かいざー
いさぎ
かいざー
かいざー
いさぎ
目を覚ました僕の全身は汗でびっしょり濡れていた。
全部、全部思い出した。
俺に病気なんかなくて。
あの薬は俺の記憶を改ざんするためのもので。
全部アイツの企み通り……
そして…俺を助けようとしてくれた親友は
いさぎ
俺は急いで部屋にあるものをかき集めてロープ状の物を作り外に垂らす。
がたっ
いさぎ
しまったっ!!何か倒れたのか音が_
ダメだ。焦っちゃダメだ…!!
冷静に、しっかりとロープを掴み下に降りていく。
いさぎ
久方ぶりに踏み締める地面の感触。
でも感慨に浸っている暇はない。
いさぎ
こうして俺はこの穏やかな牢獄を出ていったのだった。
がたっ
かいざー
今の物音…世一の部屋から?
なんだか嫌な予感がする。
急いで確認に行かなくては。
かいざー
そこで俺が見たものは開け放たれた窓と外へ垂れる足跡のロープだった。
かいざー
慌てて外を見やるも既に世一の姿はどこにも無い。
どうして
失いたくない人間ができたのは初めてだったのに。
それすら失わなければいけないんだ。
生まれた時から俺の役割は決まっていた。
指定された対象の始末。
それが裏社会に連なる俺の家に代々続く家業。
理由も何も考えるな。
ただ言われた通りにことを進めろ。
逆らえば死よりも凄惨な仕打ちが俺を待っている。
かいざー
幸が不幸か俺には大層な才能があったようで。
人を殺すことばかり上手になって。
肉親を失っても何も感じなくなって。
そんな人間の周りに人が近寄るはずもなく。
もういっそ全てを捨ててしまおうかと。
そう思っていたんだ。
…お前に出会うあの日までは。
ザザザッ
いさぎ
かいざー
いさぎ
いさぎ
いさぎ
かいざー
かいざー
りん
りん
りん
薬を飲まない。 外に投げ捨てる。 ハッピーエンド。