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大吾side
衝撃的な出会いから2ヶ月。
今日ら雪が降ってる。 もう5センチは積もってるらしい。 風邪を引いたらあかんから、暖かい病室の なかで読書中。
...流星、出歩いてないといいな、
外はだんだん吹雪になりつつある。
大 吾 .
カーテンを閉めようと窓を見たら、 外を歩く人影が見えた。 目を凝らすけど...よく見えへん。
その時、廊下から声が聞こえた。
流星の看護師
...まさか。
もう一度、外の人影をよく見てみる。 間違いない。
流星がお気に入りだとよく着ているパジャマ。 ...あれは流星や。
気づいた途端、俺は病室を飛び出しとった。
大 吾 .
走ったらあかんのに。 発作が出てまう。
無断で外に出たらあかん。 怒られる。
それでも俺は走るのをやめなかった。
外に出ると、冷たい空気が俺を襲う。
大 吾 .
必死に流星を探し、走った。 発作の予兆の息の苦しさは無視した。
大 吾 .
必死にそこに向かう。 足の感覚なんてなかった。
大 吾 .
大西流星
大 吾 .
流星の顔を覗き込む。
大 吾 .
大西流星
目は虚ろで無表情。 少なくとも正気ではなかった。
大 吾 .
あかん、発作や。 だんだん息が苦しくなっている。
これ以上立てへん。 そう思って俺は座り込んだ。
寒い。 苦しい。
誰か。
助けてー
誰かがこっちに来る。 それに安心した途端...
大 吾 .
突然吐き気がして、急いで口を塞いだんやけど...
俺は吐血した。 真っ白な雪が赤く染まってく。
俺は雪の上に四つん這いになった。 こうしてないと苦しさでどうにかなりそうやった。
看 護 師 .
大 吾 .
また血を吐いてしまった。
看護師さんが来た。 背中を擦りながら誰かを呼んどる。 ...苦しい。 助けて、って言いたい。
けど... もうあかん、
俺の意識を保とうと 呼び掛ける声を聞きながら...
俺は意識を手放した。