遠くの「あなた」は「私」でした。
大阪の高校生、東京の小学5年生、秋田の小6の少女――普段は全く面識のない3人に、ある日突然不思議な“体の入れ替わり”が起こる。
初日、3人はそれぞれ互いの体に入れ替わり、見慣れない姿と他人の世界に戸惑いながらも日常を過ごすことに。入れ替わりの唯一の手がかりは「メモ」。最初は机に書き込む形で、徐々に互いの気持ちや秘密をメモを通して理解していく。
実は2人には、過去に同級生から受けた辛い経験があった。しかし、入れ替わることで互いの心に触れ、少しずつ心を癒していく。遠く離れた土地に住む少女たちが、体を通じてつながる不思議な縁を育むのだった。
入れ替わりは1週間ごとに続き、互いの世界を体験しながら、3人はある決意をする――「いつか直接会って、ちゃんと友達になろう」。