楽しみ、楽しみ…!
私は翌朝の音楽室で、 有瀬さんが来るのを 待ち焦がれていた。
ついつい昨日よりも 早く来てしまったので焦ったが、 待ち時間さえ愛おしく思える。
ちょっとピアノも弾いたりしたけど、 全然できないしそもそも童謡の 楽譜しか覚えてなくて。
いろいろとダメダメ。
タッタッタッ…
階段を登る音。 有瀬さんが頭に浮かんだ。
有瀬海
有瀬さんは一瞬フリーズした後、 驚いた顔をする。
そして私に駆け寄ってきた。
蓮見朱李
有瀬海
有瀬海
蓮見朱李
ピアノ、って言っても ほぼ出来てないんだけど…
有瀬海
だけど有瀬さんの安心した顔を見ると、そう言って良かったと思えた。
有瀬海
そう聞かれ、心臓が飛び跳ねる。
ここで簡単なの弾いたって 言えば笑われるかな。
でも嘘はダメだよね。
蓮見朱李
蓮見朱李
少し怖かったけど、有瀬さんを見ると 優しく微笑みかけてくれていて。
有瀬海
蓮見朱李
有瀬さんの言葉に私は目を見開いた。
蓮見朱李
有瀬海
蓮見朱李
有瀬海
その問いかけに、私は体をすくめた。
弾くとしたらクラシックとかだよね…
曲、ほとんど分かんないなぁ…
蓮見朱李
有瀬海
有瀬海
有瀬海
有瀬さんの口から出たその曲名に、 私は聞き覚えがあった。
蓮見朱李
有瀬海
蓮見朱李
有瀬海
ピアノに向かって歩き始める 有瀬さんに、焦りを覚える。
ピアノ経験ゼロだからだ。
蓮見朱李
有瀬海
蓮見朱李
なんて優しい人なんだろう、 と一人で感激する。
有瀬海
蓮見朱李
私はピアノの椅子に座る。
有瀬海
有瀬海
蓮見朱李
有瀬海
有瀬海
キーンコーンカーンコーン…
有瀬海
有瀬海
蓮見朱李
有瀬さんの後を追い、 私は音楽室を飛び出した。
蓮見朱李
教室に戻った後、 自分の手を眺める。
まだ有瀬さんの手の体温が残るようで、心拍数が上がっていくのを感じた。
早く、明日が来ないかな。
花凪多
花凪多
花凪多
花凪多
コメント
2件
ほんわかしている女の子とボーイッシュな女の子の絡み最高です!(*`ω´)b