これは
第二次世界大戦を生き延びた
2人の少年の物語
ごぉぉぉぉ
ドカンドカンッ!
オスマンの母
オスマンの母
オスマン
オスマン
気がつくと、俺はお母さんに抱き抱えられていた。
外がやけに明るい。
花火大会なのか。ドカンドカンと音が聞こえる
耳をすますと...
人の声?
まあ花火大会なら...
しかし、その声は、歓声ではなく、悲鳴のようなものだった。
オスマン
オスマン
まだ6歳の彼にも、この状態が異常だということはわかった。
オスマンの母
オスマン
意味は知らないが、「戦争」という言葉を聞くと、頭に、
「恐怖」、「危険」
という文字が浮かんだ。
はっ!
オスマン
頭の中の言葉が、咄嗟に出てしまった。
オスマンの母
そう言った母の目は、どこか悲しいようだった。
オスマン
オスマンの母
オスマンの母
オスマン
ひとらん...
~時を戻して~
ひとらんの母
ひとらんらん
外がうるさい。
そして明るい。
耳をすますと悲鳴の声が。
なんだよこれ...
ひとらんの母
俺の考えを読み取ったかのように母が言う。
ひとらんらん
どこかで聞いたことがある。
...あっ!
近頃戦争が起きそうよね 。)
(そうね。準備しとかないと。
戦争なんてしたくないわよね。)
この間、近所の大人が話してた。
物騒だなと思いながら通りすぎたんだ。
でも、もしそれが起きてるなら―
危険だ
脳が直感で語りかけてきた。
だとするなら―
オスマンが危ない。
ひとらんの母
ひとらんの母
オスマン...!
~防空壕~
オスマンの父
オスマンの父
オスマン
この防空壕は、家の地下にあるらしい。
お父さんの部屋に、ここへの隠し通路があった。
それにしても真っ暗だ。
オスマン
ひとらんの母
あまり意味がわからない。
オスマンの父
ひとらんの母
オスマンの父
オスマンの父
こんな真剣なお父さん、初めて見る...
オスマンの父
オスマンの父
オスマンの父
オスマンの父
喉になにか詰まったような気分になった。
オスマン
オスマンの父
オスマンの父
オスマンの父
オスマン
オスマン
オスマンの母
オスマン
オスマンの母
オスマン
オスマンの父
オスマン
オスマンの父
オスマンの母
オスマンの母
確かに、それは事実だ。
オスマンの父
オスマンの母
オスマン
前編 END
コメント
2件
あああああなんかもう....やばいです!(語彙力消滅☆)