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皆さん、どうも!

思ったより好評だったので、続きを書きました!

色々と矛盾していたり、話が合わなかったりする部分もあるかも知れませんが

どうかお許しください…!

※非現実的

※腐向け

※死ネタ表現あり

読み終わった後の批判は自己責任でお願いします

何でも大丈夫な方だけ、お進み下さい

スタート!

糸師 凛

……は?

目の前の光景に目を疑った

高校2年生の夏

恐らく俺は潔と同い歳だ

そして今から潔の所へ会いに行く

糸師 凛

(そういえば今日って…)

山奥へ入ると、1輪の花が見えた

しかし、それだけでは無かった

糸師 凛

………?

見えにくいが花の近くで誰かが喧嘩をしているのが見えた

糸師 凛

(潔…?)

タッタッ

正体は知らないが、もし潔だとしたら…

俺は咄嗟に走った

潔に何かあれば、俺が俺じゃなくなると思ったから

タッタッタッ

糸師 凛

はぁはぁ…潔…

息を切らしながら、花の元へと近づくと…

そこには潔と…

糸師 凛

……は?

目の前の光景に目を疑った

り……ん…

潔は蜂楽に押し倒されていて

さらに…

蜂楽

潔が悪いんだよ?

蜂楽?というやつに尖った物を首に当てられていた

どういう状況だ?

一体、どうなっている?

様々な疑問が頭に浮かぶが、今はそれどころでは無い

糸師 凛

おい、潔から離れろ

俺がそういうとおカッパはギロリと横目で俺を睨んだ

糸師 凛

っ…

ゾワ

去年に感じた不気味な圧

そして生気のない暗い瞳

らしくもなく、怖いと思った

だけど…

に…げて…っ!

糸師 凛

っ!!

潔を置いていくわけには行かねぇ

糸師 凛

お前、さっさと上をどけ!

蜂楽

は…?

蜂楽

潔は俺の。

蜂楽

俺のなの。

蜂楽

邪魔しないで…?

ゾワワ

なんだこれ、気持ち悪ぃ

まるで潔以外を敵としか、見ていないような

独占欲が溢れるような…

とにかく、なんとも言えない感覚がした

でも…それより…

いくら潔が幽霊だとしても…

糸師 凛

…とりあえず、そのナイフ見たいなもん

糸師 凛

潔の首から離せ

潔に刃物を向けられる姿は見たくない

蜂楽

蜂楽は考える仕草をしたが、意外にもすぐに離してくれた

カハッ!

ゲボっ!

潔が我慢していた分、咳をした

俺はすぐにかけつけ…

蜂楽

まって。

ようとしたが、それは止められた

糸師 凛

なんだよ

蜂楽

お前は潔の何なの…

糸師 凛

は…?

蜂楽

俺はね

蜂楽

潔の''大切なお友達''なの

蜂楽

''欠けてはいけない存在''なの

糸師 凛

蜂楽

だから、邪魔しないでくれる?

ばち…!ゲホッ

何を言ってんだ、こいつは

まるで自分は特別だって…

蜂楽

俺は潔意外は何もいらない

糸師 凛

蜂楽

なーんにも…ね?

蜂楽

だから、君が死のうがどうでもいい

蜂楽

潔の友達は俺だけでいい

糸師 凛

っ…

潔が好きなのに、触れられない

叶わない恋

それなのに…

''友達''まで奪われるだと…?!

糸師 凛

お前っ…!

糸師 凛

ふざけっ…

シャキン

糸師 凛

俺が掴みかかろうとすると、今度は俺の首に刃物を当てられた

蜂楽

乱暴はしたくないんだよね

蜂楽

だから、邪魔しないで

少しでも動けば、傷をつけられる

どうする…

どうすれば…

パチン

蜂楽

糸師 凛

…?

一瞬何が起こったか、分からなかった

おカッパは刃物を落とし、倒れ

俺が首を触るも、血もでていない

じゃあ何だと横を見ると…

糸師 凛

潔…?

潔が縄のような…鞭のような物を持っていた

恐らく、これをこいつに当てたのであろう

助かったのはいいが…

糸師 凛

何でお前ら…

糸師 凛

そんな凶器ばっか持ってんだよ…

糸師 凛

一体、何があったんだよ?

あはは…ちょっと喧嘩…

俺は問い詰めるが、内容を教えてくれない

糸師 凛

チッ

糸師 凛

このぶっ倒れてるやつはこのままでいいのか?

うん、ほっとけば居なくなるよ

糸師 凛

潔…意外と冷たい…?

そう思った時だ

ザザ

糸師 凛

木の後ろから足音がした

タッタッタッ

走って逃げられていくのが、わかる

このままほっといた方がいいだろう

だけど、なんとなく

追いかけた方がいい気がして、その足音へ続いた

糸師 凛

悪い、潔

え、ちょ、まっ…

タッタッタッ

まじかよ…

糸師 凛

はぁ…はぁ…

糸師 凛

あいつ…早すぎだろ…

追いかけてきたのはいいが、山を出たところで見失ってしまった

糸師 凛

クソっ

俺がイラつき始めると、周りにいた1人の男性が話しかけてきた

男性

あの…

男性

もしかして…誰かを追いかけてますか…?

糸師 凛

…?

男性

あ、いや

男性

急にすみません

男性

さっきあちら側へ、誰かが走っていったので…

男性はそういうと、道を指した

男性

もし、違うのであれば…

タッタッ

ここでボーッとするより、男性の言葉を賭けて追いかけた方がいい

俺はそう判断し、また駆け出した

男性

……

潔視点

数時間前…

今年もあいつ、来るのかなぁ

木の上で足をぶらつかせながら、そっと呟く

あいつ……凛…

去年は色々あって、モヤモヤした別れ方だったけど……

…?

あれ?

そういえば、今日って…

なーに、考えてんの

ビクッ

この声は…

蜂楽…?

蜂楽

そ!

なんで…

蜂楽

えー?

蜂楽

忘れちゃった?

蜂楽

去年のこの日、潔の友達が解放してくれたじゃん!

………

…あ

そうだ、今日は蜂楽が出てくる日

凛なら…まだ来てないけど?

来てたとしても、凛を危険な目に合わせたくない

蜂楽

ふーん

蜂楽

でもでも

蜂楽

俺は凛ちゃんじゃなくて潔に会いに来た!

…俺に?

蜂楽

うん!

なんで…?

嫌な予感がする

頭では分かっているのに、聞いてしまう

蜂楽

潔はさ…

蜂楽

なんで

「成仏してないの?」

っ…

蜂楽

俺はさ

蜂楽

潔のために、ここにいるんだよ?

………は?

蜂楽

俺の未練、潔だもん

…?

蜂楽

潔を置いて、成仏できない

蜂楽

また''あの時''みたいに置いていきたくないんだよ

蜂楽の手が俺の頬に触れる

恐怖からか、無いはずの心臓がバクバクと鳴っている

蜂楽

ねぇ、潔

蜂楽

まだ自分を責めてるの?

蜂楽

俺はね

蜂楽

別に潔のことなんて恨んでないよ

蜂楽

そもそも、俺が勝手に…

もういいよ

蜂楽

…?

俺が自分を責めても無駄だってわかる

それに未練は俺自身も分からないんだ

蜂楽

…え?

だから、ここにいる

蜂楽

……

……

蜂楽

無言で俺をじっと見つめてくる

すると…

蜂楽

ねぇ

気づいたら、蜂楽は横にいた

っ…!

そしてそのまま俺の首を掴み、蜂楽が上になるように地面に落ちた

バサバサ

ドン!

ぐっ…!

蜂楽

ねぇ、潔

蜂楽

正直に言ってよ

シャキン

どこからか、蜂楽が刃物を出してきて俺の首に当てる

少しでも動いたら、刺さりそうだ

ば…ちら…

何を…

蜂楽

はぁ…

蜂楽

俺さ

蜂楽

正直、早く成仏したいんだよね

…?

なら勝手に成仏しとけば…

蜂楽

でも潔が未練だから、あの世にいけない

蜂楽

なら、潔を二度死ねば…?

は…?

お前、何言って…

蜂楽

罪悪感あるなら、それくらい許してよ

っ…

蜂楽

俺は潔がいないとダメなんだ

こいつは何を言っている…?

俺がいないとダメ…?

意味がわからない

なんで…そんなに…

タッタッタッ

蜂楽

チッ

糸師 凛

はぁはぁ…潔…

糸師 凛

ここは…どこだ…?

距離は離れていたが、逃げていた人物がここに入っていったのは見えた

だが、目の前まで来ると誰も使っていなさそうなボロボロな倉庫だった

辺りを見渡しても何も無く、ただ雑草やポイ捨てであろうゴミだけだった

糸師 凛

(とりあえず、入るか)

スタ スタ スタ

糸師 凛

おい

糸師 凛

お前がここにいることはもう分かってんだよ

糸師 凛

さっさと出て来い

隠れているのか、人の姿が見当たらない

糸師 凛

おい

糸師 凛

チッ

糸師 凛

こっちは待たせてるやつがいんだよ

ゴン!

怒りに任せてそこらにあった硬い何かを蹴った

糸師 凛

クソっ

糸師 凛

マジでぶち殺すぞ!!

そういった時だ

コツ コツ

そんなに怒鳴るなよ

一旦、落ち着こうぜ

後ろから足音と声が聞こえた

振り向くとそこには…

な?

首を傾げた赤髪の(声的に)男が立っていた

お前、名前は?

糸師 凛

糸師 凛

そっか

千切 豹馬

俺は千切 豹馬

糸師 凛

フン

名前がどうした

自己紹介してる場合じゃねぇんだ

糸師 凛

お前の名前なんか心底どうでもいい

千切 豹馬

お〜言うね〜?

千切 豹馬

それで?

糸師 凛

あ?

千切 豹馬

俺に用があって追いかけてきたんだろ?

用は別にない…

ただ…

糸師 凛

なんであんなとこに居たんだよ

千切 豹馬

は?

糸師 凛

あんま人が入んねぇとこらしいし

糸師 凛

何かあんじゃないかって

千切 豹馬

……

千切 豹馬

…だったら

千切 豹馬

お前もなんであんなとこに居たんだよ?

糸師 凛

っ…

確かにそうだ

だが、ここで素直に言うべきか?

それとも誤魔化した方がいいのか?

糸師 凛

(そもそもどうやって誤魔化せば…)

千切 豹馬

俺が必死に何も無い頭を回転させるが、思いつかない

千切 豹馬

まさか、お前

糸師 凛

…?

千切 豹馬

霊でも見たのか?

糸師 凛

千切 豹馬

少しだけ見たんだよ

千切 豹馬

お前が誰かにぶつぶつと話してるとこ

糸師 凛

千切 豹馬

もしそうなら…

糸師 凛

んだよ…

千切 豹馬

話を聞かせてくれ

今誤魔化したって、どうせ見られていた

俺は小さく頷いた

千切 豹馬

なるほどな

糸師 凛

とりあえず、こいつに全てを話した

初めて出会ったのは小さい頃

夏休みになると毎年会いにきていたこと

俺があいつを想っていること以外、全てだ

正直、話してよかったのか不安になる

千切 豹馬

俺さ

糸師 凛

千切 豹馬

そいつのこと……

千切 豹馬

分かるかもしんねぇ

糸師 凛

……

糸師 凛

…は?

千切 豹馬

俺についてこい

懐かしいような空気

日本の和室

俺は周りを見渡しながら、座って待つ

糸師 凛

なぁ

糸師 凛

一体なんなんだよ

千切 豹馬

お、あった

先程からガサゴソと何かを探していた千切が顔を上げた

糸師 凛

千切 豹馬

これ

そういって差し出された1冊の本

糸師 凛

なんだこれ

千切 豹馬

俺の爺ちゃんの昔の記録とか日記がのってる

糸師 凛

どういうことだ

千切 豹馬

はぁ…

千切 豹馬

だから

千切 豹馬

もしかしたら、ここにそいつの過去がのってるかもってことだ

昔の潔が…?

千切 豹馬

とりあえず見るだけ見ようぜ

千切 豹馬

俺も気になってたし

糸師 凛

糸師 凛

特に何もねぇな

千切 豹馬

まぁ、最後まで見ようぜ

古くて埃がついてる分厚い本

1ページずつ開いても、時間かかるだけだ

どうせ、何も無い

あいつの過去なんて

俺には……

千切 豹馬

あっ

糸師 凛

なんだよ

千切 豹馬

それっぽいものあったぞ

糸師 凛

ページの文字を指して、俺に見せた

俺は2人の親友を亡くした

青い瞳の少年と黄色い少年だった。

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