こんな僕が…

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声を殺して泣いた。

沢山泣いた。

心の声を漏らしたかった。

でも漏らしたら負けだと。

ベットを叩いて、暴れて。

収まることを知らない涙を無視して。

声を出さずに泣くのは昔からの癖。

声を出したのはあの時だけだった。

いや、赤ん坊の頃は泣いていたのかもしれないが…

まぁ、でも。物心着いた時からの癖だった。

泣いたあとに寝やすくなるのはなぜだろう。

どうにも今は疲れた。

さっさと寝よう。

上手く言えなかったから。おやすみ。

…昨日服着てなかったのか…

…脱ぎ散らかされたままだ。

〜少年着替え中〜

…いつもの自分やな。

朝か…

ｺﾞｷｯ…

しばらく休もかな。

たまには…なんて、許されへんのかな。

結構稼げたし…

たまには贅沢っていうのも…

数分後〜

うっまぁっ〜！

なにこれぇ！初めて食べたかも…！

お、あれは？

青、赤、紫、黄、茶、緑の6色が散りばめられたお花のキーホルダー

何故か目に止まったピアス

穴が空いてる訳でもないのに懐かしい。

片方ずつセットで売られてる

耳たぶを触る

ピアスを手に取り、 さっきのキーホルダーと一緒に会計する

奥へ奥へ進んでいく

何それ…と思ったが少し気になるのでやって見ることに

どんどんとやっていく

上手くなっていくのが実感できた

話しかけてきたのは紫髪に少しチャラめのサングラス…

なんだか楽しそう…

紫髪の人はレベルを設定して台に立つ

僕も慌てて準備する

二人で汗を流しながら踊る

紫髪の人はすごい楽しそうだ。

自分だってすごい楽しい。

負けてしまった…

久しぶりに楽しめた。

またいつか、勝てたらええなぁ…

また会える気がする

密かにワクワクしながらもゲーセンを出る