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lan
新学期が始まり1ヶ月くらい経った頃
文化祭まであと少しという時期
やはり校内の空気に嫌気がささないことは無かった
実行委員も、 どれだけ説得しようとしても準備に参加しない俺を諦めたようで 俺に枷は無かった
今日もいつもと同じように屋上に座り込んでいた
lan
ドアの開く音と共に聞こえた声は、あの日聞こえたあの声だった
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声は俺に向かって放たれていた
とつぜんの事で思考は鈍っていたが その声を聞き逃すことは無かった
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ill
まともに人と喋ること自体久しぶりだったからか、 返事も出来ない程だった
lan
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そう言うのが、精一杯だった
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気にしない、というより
またあの歌が、声が聞きたいという 感情の方が強かったが、
そいつは手を振って離れた場所に行ってしまった
気が付けば下校時刻10分前のチャイムが鳴る時間になっていた
寝てしまっていたのか、 ゲームに夢中になっていたのか、
気付かない内にあいつも居なくなっていた
今日は歌は聞こえなかったが 声の主に会えて良かった