TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
『好き』の信者

一覧ページ

「『好き』の信者」のメインビジュアル

『好き』の信者

3 - 2.l speak this voice.

♥

34

2025年01月09日

シェアするシェアする
報告する

ill

lan

新学期が始まり1ヶ月くらい経った頃

文化祭まであと少しという時期

やはり校内の空気に嫌気がささないことは無かった

実行委員も、 どれだけ説得しようとしても準備に参加しない俺を諦めたようで 俺に枷は無かった

今日もいつもと同じように屋上に座り込んでいた

lan

あれ、人いんじゃん

ドアの開く音と共に聞こえた声は、あの日聞こえたあの声だった

lan

ずっとそこに座ってんの?

lan

あっちの方に椅子あるから、

lan

持ってこようか?

声は俺に向かって放たれていた

とつぜんの事で思考は鈍っていたが その声を聞き逃すことは無かった

lan

聞こえてないか

lan

椅子!持ってくるね!

ill

まともに人と喋ること自体久しぶりだったからか、 返事も出来ない程だった

lan

椅子、置いとくね

ill

ありがとう

そう言うのが、精一杯だった

lan

声出すけど邪魔だったら言ってね

lan

なるべく遠くで歌うから!

ill

いや別に気にしない、

気にしない、というより

またあの歌が、声が聞きたいという 感情の方が強かったが、

そいつは手を振って離れた場所に行ってしまった

気が付けば下校時刻10分前のチャイムが鳴る時間になっていた

寝てしまっていたのか、 ゲームに夢中になっていたのか、

気付かない内にあいつも居なくなっていた

今日は歌は聞こえなかったが 声の主に会えて良かった

loading

この作品はいかがでしたか?

34

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚