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サッカー部に関わったらいじめられた

第6話 - 好奇心は身を滅ぼす

357

2023年05月13日

#ブルーロック

#夢小説

#学パロ

#逆ハー

#いじめ

#ゆめしょ ~ せつ

Enemoko

人に好奇心があるのはご存知だろうか

好奇心があることは素敵なことだと思う

それは本能的なものでもあるから

追うことはおかしいことではない

瑠愛

（とか思って三年の階に来てみたけど……）

瑠愛

（私部長さんのクラス知らないんだった）

部長さんが気になって未知の階に来たものの

何も知らずに乗り込んだため、かなりまずい状況に置かれていた

瑠愛

（潔くんにでも聞いてくるんだったわ……）

瑠愛

（昼休みまだあるし、戻るのもありではある）

瑠愛

（それか三年生に聞いてみるって手もあるけど）

瑠愛

（でも怖ぇー！）

話しかけるという行為は、かなり私にとってハードルが高い

瑠愛

部長さんサッカーって顔してないかなあ……

そんなことあるはずもないが

瑠愛

（なんか視線が痛いし、帰ろうかな）

乙夜影汰

ちゅーす、二年のお嬢さん

瑠愛

うわああああ！！

大声で叫んでしまったが、周りがうるさかったせいで注目はされなかった

瑠愛

え、その……え？

乙夜影汰

すげえびっくりすんじゃん

瑠愛

す、すみません……？

誰だこの人

少なくとも会ったことはない

瑠愛

私、何かしましたでしょうか……？

乙夜影汰

ううん、可愛い娘がいるなーって思って

瑠愛

（いやほんとに何言ってんだこの人！）

瑠愛

（なんか渋谷でナンパされた気分だわ！）

瑠愛

（されたことはないけどさ！）

烏旅人

まーた女口説いとんのか

乙夜影汰

またってほどじゃねーし

乙夜影汰

最近はハマる人が見つかんないだけ

烏旅人

そんな変わらんやろ

瑠愛

（やっべえ三年生二人に囲まれるとか不運でしかない！！）

瑠愛

（てかお二人共デカいのなんの！）

烏旅人

お前も災難やな

瑠愛

そ、そんな事は……

瑠愛

（……あ、でもこれチャンスじゃね？）

もしかしたら、この人たちサッカー部の部長を知ってるかもしれない

私は意を決して聞くことにした

瑠愛

あの、サッカー部の部長知りませんか？

烏旅人

部長？

乙夜影汰

もしかしてお嬢さん彼氏持ち？

瑠愛

いやそういうのじゃないですよ！

瑠愛

ちょっと諸事情で探してまして……

乙夜影汰

糸師冴のこと？

烏旅人

部長ってアイツしかおらんやろ

瑠愛

（糸師冴……？）

瑠愛

（聞き慣れない名前だな）

元々私が物知りじゃないからってのもあるだろうけど

瑠愛

何組か知りませんか？

乙夜影汰

あっちの突き当りのとこ

そう言って彼は指をさす

ヤバい人かと思ったけど割とまともかもしれない

瑠愛

（それにしても、色んな人がいるもんだな）

瑠愛

（確か全国から推薦してるんだっけ）

遠くから入学した人に対応するため、うちの学校は寮制の反面を持っていた

瑠愛

ありがとうございます。それでは失礼しますね

昼休みも短くなっていくため、私は一礼してその場を去った

烏旅人

……あれが氷織の言うてたマネ候補や

乙夜影汰

へー、あの子なんだ

烏旅人

あんだけ部長があれにやかましいってことは、非凡なんやろな

乙夜影汰

部長の知り合い？

烏旅人

いーや。わからへんわ

瑠愛

（突き当りってここだよね）

瑠愛

（教室にいるのかな）

瑠愛

（サッカー部だし外走り回ってるんじゃ……）

そう思いながら見回すも、あまり体育会系の人は見当たらない

私の偏見なので、意外な人がやっているかもしれないが

瑠愛

（クラスミスったかな……）

瑠愛

（あんまりドア付近にいると邪魔になるし、帰ろっかな）

今日じゃなくてもいい

そう思っていた私のもとに、一人の生徒が話しかけに来た

三年生

二年生？なんか用？

瑠愛

あ、えっと……

話しかけられてしまったからには、後戻りはできない

瑠愛

（なんでもないって言ったら変に見られそうだしな……）

瑠愛

糸師冴って、いませんか？

私は小さな声で言った

三年生

糸師？ああ、窓際の……あの人

瑠愛

（私が控えめに話したのになんで大きい声で言うかなあ……）

ヒヤリとした感覚が私を襲った

瑠愛

（窓際の人って……まさかあのめっちゃ冷たそうな人……？）

指された方に居るのは冷静な雰囲気の男子生徒

パッと見では仲良く慣れそうにない

瑠愛

（あの人が私を推薦……？）

瑠愛

（いや、ないないない）

瑠愛

ないわー……

私は目を逸らして呟いた

三年生

呼ぶ？

瑠愛

え！？

瑠愛

いえ、大丈夫です

私は苦笑いを浮かべた

水色の優男くんには悪いが、彼が私を選ぶなんてありえない

なんなら面識すらない気がする

瑠愛

（なんか怖そうだしな）

糸師冴

……

瑠愛

あっ

最悪な事態が起きてしまった

瑠愛

（ヤバい目が合った）

気まずすぎるだろこれ……

三年生

おい、顔色悪いぞ

瑠愛

い、いえいえ！そんなことないですよ

三年生

いや、でも保健室行ったほうが……

瑠愛

そこまで顔色悪いんですか！？

三年生

あ、でも治ったかも

瑠愛

気の所為ですね

糸師冴

おい

いつの間にかその部長さんは近くにいて

瑠愛

（待って私詰んだ？）

私の人生は終わりかもしれない

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