テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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エターナル夏休み部

第2話 - 1章1話-2「懺悔？の始まり」

2023年02月19日

#創作

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#高校生活

GEEAR

美知要人

ちょっと待ってください！
無理やり連れてくるなんて横暴ですよ！

月形凛

ていうかここ、どこだよ。

生徒指導教員

お前らの部室だ。
こちらで用意した。

美知要人

いや、部室って……。
うちの高校は強制入部制度はないはずですが。

鳴無諒太郎

それに僕、もう部活入ってます。
これ以上増やせません。

生徒指導教員

ああ、大丈夫だ。
今から入る部活のほうが優先順位は高い。
お前が所属している部活には出席しなくていいぞ。

鳴無諒太郎

え？

陽谷飛鳥

ちょっと待って。
どういうこと？

生徒指導教員

お前らはこの前行われた課外活動にて、禁止行動をとった。
学校側はお前たちに反省を促すために、「部活」を結成し、
学校のために活動してもらうことにしたんだよ。

陽谷飛鳥

禁止行動……？

園田丈

ハルヤ。
この前の課外活動ってなんだよ。

陽谷飛鳥

地域清掃だよ。
うちの――叶望瀬高校の全校生徒と地域住民とで、
街の清掃をするっていうやつ。
ボランティア活動みたいなもんだよ。

園田丈

あー……、あったな。そういやそんなもんが。

陽谷飛鳥

丈は課外活動に関しては本当にやる気ないね。

陽谷飛鳥

で、先生。
その地域清掃で、禁止行動をしたってなんのこと？
そもそも、禁止行動なんてなかったと思うけど……。

生徒指導教員

いいや、決まっている。
無断欠席が禁止行動にあたる。
お前たちはその日、無断で欠席しただろう。

陽谷飛鳥

ええっ！？

生徒指導教員

そのことが職員会議で問題視されたんだ。
校内だけの活動ならともかく、地域住民に協力してもらっての
大規模なボランティア活動を欠席するなど言語道断。
のっぴきならない事情があるにしても、せめて学校側に連絡はよこすべきだ。
お前らの到着を待っていた住民の方々にも
多大なる迷惑をかけてしまったんだからな。

陽谷飛鳥

んん？
んんんん……？？？？

生徒指導教員

そこで、学校側はお前らに反省を促すため、
また団体活動のなんたるかを知ってもらうために部活を立ち上げた。
部活内容は「学校や地域に貢献するような活動をすること」
今までお前らはやりたくないことはサボればいいと思っていたのだろうが、
現実はそうはいかない。
部活動を通して、社会で生きていくための難しさを学ぶがいい。

鳴無諒太郎

ちょ、ちょっと待ってください！
あの、わけが……。

生徒指導教員

口答えする気か？

鳴無諒太郎

ひっ……！
いや、そういうんじゃ……。
た、確かに僕は課外活動の日は休みましたけど、ちゃんと学校に連絡しました。
風邪をひいて、熱を出したって。

生徒指導教員

鳴無。お前は前日まですこぶる元気だったそうだな。
課外活動の日は、お前が贔屓にしてるサッカーチームの
試合があったと聞いているぞ。

鳴無諒太郎

学校休んでそれに行ったって言うんですか……？
本当に熱出して休んだだけですよ……。

美知要人

リョウタが病欠ではなくサボりだったという証拠があるんですか？