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フォローありがとうございます✨ 主さんのストーリー好きすぎます...😭 こちらからもフォロー失礼します!
ぶく失です!
紫
赤
桃
青
橙
黄
※青橙出ません
受験生なんだから
まだ進路決めてないの?
ちゃんと大学は行くんだよね
就職のことも考えて大学に 行きなさい
いつまで遊んでるの?
桃
やめて
やめて
やめて
やめて...!
桃
また...夢か...
最近よく見るんだよな...
桃
現在の時刻早朝4時30分。
俺は今日も机に向かう。
受験生になって3ヶ月。
毎日この時間に起きて 勉強をしている。
4時半に起きて、3時間勉強して
それから朝の準備をして、 学校に向かう。
学校が終わった後は、真っ直ぐ塾に 向かい、講義、自習含めて軽く 5時間ほど勉強する。
家に帰って、夕食、入浴を済ませれば 部屋にこもって2時間勉強。
2時には寝るようにしてるから、 睡眠時間は大体2時間半ってところ。
俺だって...好きでこんな生活してる わけではない。
でも...受験生だから
桃
長男の紫ーくんは、誰もが名を知る 超有名大学卒業。
次男の赤は紫ーくんと同じ大学に 通う現役大学生。
...となれば俺も、と周りから 過度な期待を浴びている。
でも...俺は正直大学に行って何を 学びたいのかわからない。
とりあえず兄たちと同じくらいの レベルの大学に行かなければ ならない、という勝手な思い込みで 勉強をしているだけ。
同級生の夢を聞いて、 勝手に自分との差に落ち込み、 周りに振り回されている自分。
何か目標があるわけでもなく、ただ ひたすらに勉強する日々。
そんな日々を過ごしているからか、 最近生きている心地がしない。
“何のために生まれて 何をして生きるのか”
なんてどこかで聞いたことのある ような歌詞が俺の頭を埋め尽くす。
俺は一体...何をしたいのだろうか
桃
気持ちのやり場がわからなくなって 始めたリスカ。
最初は抵抗があって、 病みアピしてるみたいだな、 なんて思っていた。
でも、違った。
これをすると、なぜか 生きてる実感が湧く。
生きてるんだって思える。
だから...やめられない...
桃
最近...いや、受験生になってからの 桃にいは何だか変。
毎日会っていたはずなのに、全くと 言っていいほど会わなくなったし、
会っても会話を交わすことがない。
いくら受験生だと言っても、赤にいの ときはここまで会わないことなど ありえなかったし、
何よりもっと明るかったっていうか...
そりゃ...赤にいだって辛いこととかも あったと思うけど...
...とにかく、桃にいは変になった。
黄
黄
紫
紫
そんなに遅いんだ...
黄
紫
黄
黄
黄
紫
黄
紫
紫
紫
紫
紫
紫
紫
紫
紫
黄
最後に出かけたのは僕が 中学生になる前だったから、 桃にいを心配していたはずなのに そっちに喜んでしまう。
紫
紫
黄
黄
紫
紫
楽しみだなあ...
赤
22時半を過ぎ、ソファーで桃にいの 帰りを待っていると、赤にいに 声をかけられた。
黄
赤
赤
僕の頭をポンポンしながら 言う赤にい。
片手にはホットミルクが 入ったカップを持っている。
赤
赤
黄
よほど視線を送ってしまっていたのか 飲みたいと思っていることがバレた...
黄
赤
赤
黄
赤にいが再びキッチンへと 向かった時、ガチャ、と玄関の扉が 開く音がした。
黄
桃
走って玄関に向かうと、酷くやつれた 桃にいがいた。
黄
桃
桃
僕に気づくと、いつも通り 話す桃にい。
でも...やっぱり変...
変だよ...
黄
桃
黄
黄
桃
桃
黄
桃
桃
その言葉からは、少しの殺気と 冷酷さが感じられて、圧倒された僕は 思わず了解してしまった。
黄
いつも通りの時間に 帰ってきたはずなのに、 玄関には弟がいた。
最初は全く気づかなくて、少し 大きな声で声をかけられて 初めて、黄の存在に気づいた。
黄
桃
桃
「久しぶり」なんて言葉を家族に 使うことがあるだろうか。
ましてや弟に対して。
そんなこと...普通はありえないよな...
黄
桃
黄
黄
桃
俺の...部屋...
乱暴に置かれた赤本やら参考書
血まみれのティッシュとカッター...
そんな光景が頭に浮かぶ。
バレたらダメだ...
桃
黄
桃
理由を聞いてきた黄に、 冷たく突き放すように そう、言ってしまった。
桃
具体的には言っていないものの、 事実を伝えると「...わかりました」と 言ってリビングへと戻っていった。
桃
深くため息をつき、俺はずっしりと 重いリュックを背負って 自分の部屋へと向かった。
桃にい...怒ったかな...
そんなことを考えながら リビングへ戻る。
赤
黄
ソファーに腰掛けながらカップを 受け取ると、赤にいも隣に座った。
赤
赤
黄
黄
赤
赤
黄
そう答え、一口飲んだホットミルクは ほんのり甘く、僕を包み込んだ。
赤
桃
夕食...ほぼ夜食に近いが、ご飯を 並べながら会話する二人。
赤
桃
当然...
受験生になればそう思うのかな、 なんて知識も経験もない僕は考える。
桃
赤
桃
赤
桃
赤
桃
赤にいと話す桃にいはどこか 無理しているように見えた。
黄
桃
桃
僕は見つめてしまう癖でも あるのだろうか。
桃にいに気を遣わせてしまった。
黄
桃
桃
桃
赤
赤
桃
赤
赤
桃
無理をしているように見えても、 赤にいをいじってる時の笑顔は 本物だな、と観察していて思った。
黄
桃
桃
黄
桃
黄
黄
桃
黄
黄
桃
桃
黄
黄
桃
桃
僕は、桃にいがため息をついた瞬間を 見逃さなかった。
やっぱり...
黄
桃
黄
桃
桃にい。教えてよ。
どうして暗い顔をしてるの。
桃
桃
黄
今僕に構うのだって、 本当は辛いんでしょ。
本当のこと、教えてくれるかな...。
やけに視線を感じながら食べ終えた 夕食を片付けながら黄に一声かける。
桃
黄
久しぶりに話した弟はなんだか 元気がないように感じたが、 俺がトマトを避けることに対しての 責め立て方だけは 唯一変わっていなかった。
桃
家族って...こんなに無理して 話すものだっけ...
でも...バレたらいけないから
...もっと...もっと
桃
桃
黄
本当は、すぐにでも 「桃にいは十分頑張ってる」と 伝えたかった。
でも...僕が今出ていったら もう話してくれないかもしれない...。
そう考えた僕は、何も言わずに 自分の部屋に戻った。
桃
お湯に手をいれると傷に染みて痛む。
桃
ふと鏡に映った俺の腕。
バスケ部に入っていたおかげで、 筋肉のついた少したくましくも感じる その腕には、無数の傷がついていた。
どこで間違えてしまったのだろう。
俺は...何がしたくて...
何を求めて...頑張ってんだろうな...
桃
そんな小さな俺のため息は 温かい空気にのまれていった。
風呂からさっさと上がった俺は、 黄の部屋へと向かう。
桃
桃
黄
その声を聞いた俺は、数ヶ月ぶりに 彼の部屋へと足を踏み入れた。
桃にい...遅いな...
そう考えていた矢先、コンコン、と ノックする音が聞こえた。
桃
桃
黄
その言葉と共に、桃にいは久しぶりに 僕の部屋に入ってきた。
桃
黄
黄
桃
不自然な笑い方...
黄
黄
桃
桃
黄
桃
少し詰まったような言い方。
やっぱり変だ。
そう思った。
桃
黄
黄
桃
桃
何の話かと思えば、遊びの誘い...?
俺...受験生だぞ...?
桃
黄
黄
黄
桃
桃
桃
桃
桃
桃
桃
桃
心の内で溜めていたものが一気に 放たれたせいで、気づけば勝手に 涙が出てきていた。
黄相手に...何言ってんだろ俺...
桃
桃
少し震えた声で謝る桃にい。
あんなに怒鳴る桃にいは初めて見た。
別に怖いとかはなかった。
ただ...心配になった。
黄
黄
黄
黄
黄
桃
桃
黄
黄
あえて、もう一度誘った。
桃
「おやすみ」
そう言い残して、桃にいは 部屋から出ていった。
黄
黄
まさかもう一度誘われるなんて 思っていなかった。
桃
弱い俺は、そんな言葉で誤魔化した。
...考える気もないくせに。
俺はまた一つ、自分に嘘をついた。
桃
冷たく言い放ち、俺はこの場から 逃げるように部屋を出た。
薄暗い部屋。
畳まれていない布団。
少しだけ赤く染まった枕。
乱暴に置かれたノート。
開きっぱなしの赤本。
参考書。
その上に、もう無くなりかけている 箱ティッシュ。
引き出しは開いたままで
その中には赤くなったカッターと
すっかり小さくなった包帯。
そんな部屋を見てまた、絶望する。
何も考えずベッドに倒れ込み、 布団を被る。
...勉強しないといけないのに。
俺は...また...
桃
好きなことしか頑張れない。
少しでも苦手だと思えば 突き詰めることができない。
だけど、受験だけは頑張ろうって 決めて、やってきた。
それなのに...
それなのに...また...俺は
桃
眠れない。
勉強もできない。
どうしようもなくなった俺は、 開いたままの引き出しに向かった。
桃
小さな瓶に入ったそれを、 無言で見つめる。
多少の理性が働き、今まで やってこなかったOD。
でも、もう。
もう、理性などなかった。
桃
これで、楽になれるなら。
...それでいい。
桃にいがいなくなり、静かになった 部屋で、ベッドに腰掛ける。
黄
まだ誰か起きているかもしれない、 というわずかな望みにかけ、僕は リビングへと向かった。
紫
黄
黄
紫
紫
黄
黄
紫
黄
黄
黄
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黄
紫
黄
紫
黄
黄
黄
黄
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黄
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紫
黄
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紫
紫
紫
黄
紫
黄
手を振る紫にいに一礼し、僕は 自分の部屋へと戻った。
桃
あれから、俺は気を失うように倒れ、 いつのまにか眠っていたらしい。
桃
手を伸ばし、スマホを確認する。
桃
桃
金曜日...だよな...
学校...!
遅刻すると成績に響くため、 慌てて部屋から出る。
紫
桃
紫
紫
桃
桃
紫
紫
淡々と理由を述べる紫ーくんに 何の言葉も出ない。
桃
桃
桃
桃
紫
紫
桃
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紫
桃
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紫
俺の...やりたいこと...
桃
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紫
紫
紫
紫
桃
俺のことなんて...
俺の気持ちなんて...
桃
紫
桃
桃
桃
桃
桃
桃
桃
桃
桃
桃
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紫
紫
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桃
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紫
桃
紫
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紫
紫
紫
紫
感情的になった俺に対して、冷静に、 まっすぐに気持ちを言葉にしてくれた 紫ーくんに、ぐうの音も出なかった。
桃
紫
桃
そう言って俺の頭を撫でる紫ーくん。
細いはずなのにどこか安心感のある その体に俺は久しぶりに身を委ねた。
実は部屋に戻る前、少しだけ 桃にいの部屋をのぞいてしまった。
そこは、僕が想像していた 綺麗な部屋ではなく、まるで廃人が 住んでいるような部屋だった。
数学と英語の参考書は床に落ち、 物理のノートは乱暴に机に置かれ
ノートの上にはなぜかティッシュ。
そして、開いたままの引き出しには、 カッターと包帯。
それを背に布団を被る桃にい。
地獄を見ているようだった。
桃
その言葉の意味がわかってしまった。
朝起きると、いつもいるはずの 桃にいはいなかった。
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紫
黄
紫
紫
紫
紫
黄
紫
昨日...ね...
黄
紫
黄
黄
紫
黄
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紫
紫
黄
紫
紫
「俺に任せて」という紫にいの 言葉を信じ、僕は考えるのを やめることにした。
黄
紫
紫
紫
黄
紫
桃
紫
桃
丁寧にかけられた毛布に 頭にはクッション...
こんなに眠れたのは久しぶりだった。
桃
紫
紫
桃
睡眠時間2時間半だった 俺にとっては倍の数字。
安堵よりも驚きの方が勝つ。
紫
紫
桃
紫
紫
紫
桃
なんで...
なんでばれた...?
でも...もう隠してても意味がない...
桃
桃
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桃
紫
紫
桃
紫
紫
紫
桃
紫
紫
桃
俺はようやく、自分の道を 進みはじめた。
僕が桃にいに感じていた違和感は、 紫にいによってなくなった。
僕自身も紫にいから直接ちゃんとした 理由を聞いて、僕にできることが あれば教えてほしい、とお願いした。
紫にいからは、今でも桃にいは 切りたくなる時があるらしく、 それを見守ってほしいと頼まれた。
桃
黄
黄
...こんな感じ。
桃にいが必ず報告してくるのは少し 可愛く感じたり、本当に兄なのかと 思うことも多い。
でも、そんな桃にいもやっぱり 大好きで、弟として、家族として、 たくさん支えていきたいから。
これからもよろしくね。
黄
あれから、紫ーくんを中心に、 俺の今後について たくさん話し合った。
話し合いを重ねていくごとに、 俺は今したいことが見えてきた。
まだ、先のことは考えられないけど。
精神的な問題が大きかった俺は、 病院に通っている。
病院の先生とも話し合いを重ねて、 とりあえず、今年の受験は やめることにした。
高校を卒業できたらそれで良い。
これからゆっくり夢を 見つければ良い。
一緒に進もう。
兄弟たちもそう言ってくれたから。
できることを、一歩ずつ。
ゆっくり進んでいきます。
桃