伊集院 花凛
はぁ!?そんな無茶な…
橘 直人
まぁまぁ、頼まれてくれないか
私はただ自分の職務を全うしてただけなのに…
遡ること数分前
伊集院さん!
橘さんが伊集院さんのことをお呼びになってます
伊集院 花凛
うん、ありがとう
伊集院 花凛
今行く
それで橘さんに呼ばれてきてみたら
橘 直人
“梵天”について調べて欲しい
伊集院 花凛
…え?
橘 直人
君は情報収集能力が非常に高い
橘 直人
だから…
伊集院 花凛
いやいやいやいやそんな無茶な!!
と、いう訳である
伊集院 花凛
何言ってるんですか相手は“あの”梵天ですよ?!
伊集院 花凛
私なんかで情報が集まる訳ない
実際梵天に潜入してきた数々の捜査官は全員屍となっている
そんなところに足でも突っ込んだらと考えると…
橘 直人
でもなぁ…
伊集院 花凛
それに、
伊集院 花凛
橘さんの予定にも“梵天”について調べろとは無かったはずですよ
伊集院 花凛
一体何故…
橘 直人
嗚呼…
伊集院 花凛
ええ、その“梵天”の首領が知り合いの知り合いだ…?
橘 直人
そういう訳なんだ…
橘 直人
その知り合いがどうもその人のことを気にしているみたいでね…
伊集院 花凛
ちなみにそのお知り合いというのは?
橘 直人
あぁ、アパレル店の店長をやっている花垣武道という男だ
伊集院 花凛
ハナガキタケミチ…ね
橘 直人
お願いだ、どうか引き受けてくれないか?
伊集院 花凛
うーん…
伊集院 花凛
………いいですよ、引き受けましょう
橘 直人
本当か…!!ありがとう
伊集院 花凛
まあ、橘さんのお頼みですしね…
橘 直人
さっきまで断ろうとしてたくせに…
伊集院 花凛
そんなこと言うならやりませんよ