殺したい程好きです。

殺したい程愛してる

自分でも自分が変だと 気付いているけど、

好きになっちゃったんだ しょうがないよね

ねぇ、吉原くん

今、どこで、何してるの？

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ

俺は吉原則一、中学二年生。 ごく普通の中学生…

とは言えない。あいつのせいで、 生活にストレスしか 感じなくなってしまった。

いつしかこの言葉が 口をついて出てくる ようになってしまった。

でもあいつの為に 学校にいかなきゃなぁ。

こいつは白川まゆみ。 んまぁ、俺の彼女だ。

可愛くて、元気いっぱいの 白川は、中１の頃 クラスが違うにも関わらず コクってくれたんだ。

でも、俺、その頃は クラスが違うもんだから 白川のことを知らなかった。

でも、コクってくれたんだ。 コクるってのは勇気のいること だから、断れず、 俺は、OKした。半分勢いでな。

でもやっぱり一緒に 過ごせば良さが分かるんだな。 今では学年でも一番有名な ラブラブカップル…らしい。

さっきのやつは山野優華。 どうやらあいつは俺のことを [殺したい程愛してる] らしい。

俺が白川と同じクラスに なったとき。

俺と山野が同じクラスに なったとき。

山野は俺と白川を 引き離そうと、俺にコクってきた。

俺は最低なやつなんだ。 そこで山野をフれば良かったんだ。

俺はOKしてしまった。

コクってくれたんだから。 好きっていってくれたんだから。 フったら山野が可哀想だ。

そんな言葉が俺の頭を 支配したんだ。

でも、フったほうが 殺されたのかもな。

続く