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やばぁ、凄ぉ、てか語彙力よぉ〜、面白ぉ、ドキドキした!レイ…ちゃんと生きてるよね? フォロー失礼します!初コメ失礼しましたm(*_ _)m
れい
れい
レイ
レイ
れい
レイ
れい
れい
れい
れい
れい
男達は声を上げた。 自らを勇気付けるように。
男達は声を上げた。 己の仲間を鼓舞するように。
男達は声を上げた。 自分が今この場にいる事を 肯定するように。
モブ
コネシマ
咆哮を上げながら迫ってくる敵を、コネシマは片手間程度に振ったサーベルで斬り捨てる。
その剣を小気味良く振り、刃に付いた血を地面に落とした。
コネシマ
コネシマ
そう言い、気怠げに息を吐いた。
そんなコネシマに、近付いて行く男がひとり。
シャオロン
コネシマ
コネシマ
シャオロン
コネシマ
シャオロン
そんな恒例の会話をしている間にも、敵兵たちは呆気なく散ってゆく。
シャオロンのシャベルは、本来土いじりをする道具とは思えないほど血に濡れていた。
コネシマ
コネシマ
シャオロン
コネシマ
シャオロン
シャオロン
コネシマ
シャオロン
何処からか飛んできた投げナイフが、どうしようか、と形だけでも迷っているコネシマを通り過ぎ、後ろにいたシャオロンの頬を掠めた。
ゾム
コネシマ
シャオロン
ゾム
ゾム
ゾム
わくわくといった様子で話すゾムに、コネシマが呆れる様に言った。
コネシマ
ゾム
コネシマ
ゾム
コネシマ
シャオロン
シャオロン
見ると、幹部が三人も揃っている異常事態に、敵兵達が続々と集まって来ていた。
いつの間にか、包囲されていたようだ。
そんな状況でも三人は絶望などせず、逆にニヤリと不敵に笑った。
シャオロンはシャベルを肩に掛け、コネシマはサーベルを敵に突きつける。
ゾムは獲物を狙うペリドットの目をフードから覗かせ、エーミール特製爆弾を取り出す。
コネシマ
コネシマが最初に前に出、その後に二人も続く。
シャオロン
ゾム
狂犬組
絶望的な状況でも、楽しく。
むしろ、それを興奮材料として。
……因みに、3人共自分達のスピードに隊の一部がついて来れていない事に気付いていなかった。
トントン
戦況が逐一報告される指令室では、戦場を模した盤を中心にトントンの怒号が部屋に響いた。
チーノ
トントン
トントン
鬱
エーミール
エーミール
チーノ
チーノ
ショッピ
チーノ
トントン
トントンの叫びも虚しく、次々と新兵たちが蹂躙されていく。
トントン
グルッペン
トントン
いつのまにか窓に張り付いて外の様子を見ていた筈のグルッペンがトントンの横に立っていた。
手の中で兵に見立てたコマをくるくると回している。
グルッペン
盤の上に置かれたひとつのコマが、銀色に小さく光った。
モブ
モブ
未熟な構えの新兵たちを、大剣を振り回した男が下卑た声を上げ甚振っていた。
剣を跳ね返された新兵は急いで持ち直そうとしたが、敵兵の男に立ち塞がれ阻まれる。
モブ
モブ
モブ
モブ
そのがなり声と共に振り下ろされた剣に、新兵はあえなく斬られた……
なんてことは無く。
ボゴオン‼︎
モブ
モブ
おそるおそる目を開けた新兵を庇う様に、ひとりの人物の影が落ちる。
その人物は、自身の銀髪を羽ばたかせ、
慣れた手つきでナイフを構え、言った。
レイ
レイ
我々軍独立部隊。
その部隊は、元々現在の暗殺部隊隊長ゾムが隊長を、参謀役のエーミールが副隊長を勤めていた部隊である。
総統がグルッペン・フューラーに変わった時にその隊長の席は空き、長らく誰も座っていなかった。
そして、その後任を背負ったのが、齢12の少女だった。
独立部隊とは、その名の通り大まかな軍の流れには乗らず、戦場を駆ける遊軍の事である。
上からの指令をあまり受けず、独断で援護に回ったりする、所謂戦場の『バランス役』を担っている。
『バランス役』と聞くとそうでもなさそうな役回りの気がしてしまうが、そんな事は決してない。
戦況を独自に把握する観察力と、それを判断する決断力が必要になってくるのだ。
前隊長であるゾムは、圧倒的な洞察力と行動力でそれを可能にしてきた。
そして、独立部隊の必要な条件が、もう一つ。
味方の援護に回るにしても、自身が弱ければ何の意味も為さない。
そのため必要となるのは、時には死にかけの味方を起死回生に導く、
圧倒的、強さである。
ザッ………。
レイが砂利を踏み締める音が鳴る。
モブ
つい先刻まで調子に乗り嘲る様な表情を浮かべていた敵の顔には、明らかな恐怖が滲み出ている。
モブ
無様に叫びながら振り回す小さな剣をレイは跳ね返し、相手の喉元にナイフを突き付ける。
モブ
ザシュッ!
敵が手放し地面に転がったナイフに、鮮血が降りかかった。
レイ
呑気な総統以外が頭をフル回転させていた指令室に、小さなノイズ混じりの声が響いた。
チーノ
普段余り報告に使われないチーノのインカムに起動の光が灯る。
自然と、部屋の意識がチーノとその会話に向いた。
レイは機械越しにその空気を感じつつも、何事も無いように報告を始めた。
レイ
チーノ
戦場中からくる報告の対応に追われていたトントンも手を止め、インカム越しの声に耳を澄ませる。
レイ
トントン
レイ
レイ
レイ
そう言い、そのまま遠慮無くインカムを切る。
向こうからチーノの慌てた声が聞こえた気がしたが放置しロボロとショッピとの合同チャンネルへとインカムを操作した。
ロボロ
レイ
レイはイマイチよく分かっていない様に心の篭っていない返事を返す。
ショッピ
ゾムがちょうど暗殺部隊に配属された時に軍事学校を卒業したショッピは感心半分、呆れ半分といった声を漏らした。
レイ
レイ
ロボロ
突然の謝罪にロボロは困惑といった様子で返す。
レイ
レイ
ロボロ
んなもん出した覚えなんか無いけどな…と呟いたロボロだったが、次第にああ、あれか、と思い出した様にレイの発言を肯定した。
エーミールから配置指示が出され、一緒に持ち場に向かった二人は、そこで歩きながらという忙しない会話をした。
そこでロボロがレイに掛けた言葉が、
レイ
レイ
ロボロ
ロボロ
ロボロはゾムの独立部隊時代を見ているので知っているが、
そもそも前独立部隊はキチンと「バランス役」は務めるものの、どちらかと言えば前線に突っ込んでいくタイプだった。
隊長があのゾムであったのだから仕方が無い。あのゾムなのだから。
ただ、今は代替わりして現在進行系で自分の横で無表情を貫き通している少女が隊長を務めている。
レイは、この変わり者だらけの幹部達の中ではだいぶ……いや、かなり真面目の部類に入るだろう。
となれば、誰かさんの様に援護に回ってた筈の部隊を引き連れて敵陣総攻撃なんてしないはずだ。
となれば、独立部隊の一番の役目「判断力」が非常に必要になるわけだ。
ロボロ
ロボロ
レイ
我ながら、この言葉はまだ12の子供には酷なものだと思う。
だが、自分達と同じ幹部という立場に立つ以上、その位は出来て貰わないと困る。
なんて思っていると、存外その返事はすぐに返ってきた。
レイ
レイ
レイ
表情を微塵も崩さず言い切ったこの少女に、ロボロは思った。
ああ、コイツも中々、イカれてる。
事のあらましを思い出したロボロは面白そうに姿勢を崩し、椅子を軋ませる。
レイと会話し始めたあたりから感じ始めた薄い視線をロボロがジェスチャーで振り払うと、何人かが目を逸らした。
大方聞き耳でも立てていたんだろう。
ロボロ
レイ
納得のいっていない様な声が返ってくる。
ロボロ自身がいいと言っているのに、おかしな話だ。
ロボロ
ロボロ
そう言ってから、今の言葉が大分失礼だったという事に気付く。
ロボロ
見事に失言した。
なんでそんな鬱先生みたいなガバするかな、と宙を眺めながら考えても仕方が無い。
レイ
そして相手側のレイが無言なのもまた怖かった。
普段のレイの性格から見て、返事が返ってこないのはさほど珍しくはないのだが、こんなタイミングで黙られたら困る……
などと、かなり自分勝手な理論を展開していると、レイがボソリと呟いた。
レイ
ロボロ
なんとも面白くない答えが返ってきたと思うと、
レイ
レイ
ロボロ
少し予想から外れた続きの言葉が紡がれ、ロボロはまた面白そうに笑った。
レイ
ロボロ
トントン
頷きかけたロボロの後ろで、トントンが大声を上げエーミールのマイクを引っ掴んだ。
トントン
トントン
ブチ切れお怒り書記長が、怨念こもった声で低めに脅す。
マイク越しに、ゾムの動きがストップしたのがわかった。
レイ
その怒声が聞こえたのだろう、レイは小さな声で付け加えた。
ロボロ
お互い大変だな、と2人が慰め合った瞬間だった。
定期報告を終えたレイは、インカムをマナーモードにし戦場へと向き直る。
そこでは、レイが救出した兵達がまた志気を取り戻し、必死に戦っている姿があった。
モブ
近くにいた独立部隊の隊員が話しかけてくる。
レイ
隊員達にこれからの行動の予定を説明しながらも、レイは何処か上の空だった。
さっきのロボロの質問が、ずっと頭に残っているのだ。
「味方を見捨てんのはしんどかったか」
その問いにレイは「幹部達が困るから」と返した。
あれはあれで、ロボロは面白いと思っていそうだが、レイの中ではその自分自身の答えこそが引っかかっていた。
何故なら、「手駒が減り幹部が困る」のならば自分がその分働けばいいし、レイはそれを実行する自信を持ち合わせていた。
レイ
レイ
自分を嗤うような、いや、少なくとも自分を潔く認めてくれはしなかった彼らを。
何故?
その答えは、手を伸ばせば届き、同時にその闇の中に引き摺り込まれるであろう、自分の過去の中に在る気がした。
辺りに舞う血煙は、その闇すらをも、覆い隠してしまった。
モブ
モブ
そう言い、数十人で笑い合う敵兵。
戦場の片隅で小さな悲鳴を上げた集団は、そのまま力無く地面に伏せる。
彼らの動きは、一般人よりはマシだろうが、明らかに非戦闘員の動きをしていた。
これなら、どんなに敵が三下の部類でもやられているだろう。
モブ
武器も奪われ、人に寄りすがるしか無くなった彼らは誰の目にも留まらない筈のその場所で小さく祈った。
レイ
レイは声と顔との両方で訝しげさを表した。
レイの視界の先に見えたのは、戦場には似つかわしくない小さな洞窟の様な場所。
モブ
周りの部下達の視力では捉えきれないらしく、キョロキョロとレイの視線方向を見渡す。
その奥で、レイは小さな硝煙が上がったことを見逃さなかった。
レイ
レイ
モブ
レイ
モブ
背後から聞こえる部下の情けない声を無視して、レイは全速力で走り出した。
モブ
モブ
b国の軍服を纏った兵士が、もう抗う気力もない我々軍の兵らしき人物を剣先で突つく。
モブ
さすがにおかしいと自分でも思ったのだろう。
男の一人が、隣に立っている仲間に聞いた。
モブ
モブ
モブ
モブ
男はそのまま嘲る様に笑った。
レイ
レイは岩の影に隠れ、その一部始終を聞いていた。
レイ
レイ
レイ
重装部隊。
我々軍幹部の鬱大先生が隊長を務める隊のことである。
隊名とは裏腹に、彼らは日頃情報整理が主流で、構成員で動ける者はほとんどいない。
その代わりに彼らは貴重な軍の情報セキュリティとして、各個人に強力な装備が渡される。
それが元となり「重装部隊」と名が付いたのだが、まあ今はそんな事置いておいて。
レイ
まさかこんな所で見つけてしまうとは。
更に、レイが何に頭を悩ませているかと言うと、
「さっき助けた新人達とは違い、彼らは確実に助からない」
という事である。
例えば今レイが軽く援護に行ったところで、恐らく何人かは助からない。
逆にレイが本気で助けに行けば彼らは全員助かるだろうが、そうなれば今度はレイが助からないだろう。
レイ
レイ
レイ
目の前で行われているのは、一方的な、蹂躙。
「……レイ」
レイ
……少女は、いつかの母親の声を聞いた。
もう、誰も助からない。
小さく口だけを動かした自分の周りには、倒れている味方が大勢。
もうみんな、動けない。
なにより、全員が気力を失っていた。
誰一人、気がつけなかった。
皆、自分達には装備があると慢心していた。
……その結果がこれだ。
もう力も入らない手を、ぼんやりと眺める。
ああ、鬱隊長に顔向け出来ないな……。
そう思い、データの入ったUSBを硬く握った、その時。
レイ
小さな軍服を着た誰かが、目の前で笑っていた男の一人を斬った。
モブ
いきなりの襲撃に急いで身を固めた敵兵達は、立ち塞がったのが小さな少女一人だけだという事に気付くと途端に警戒を解いた。
モブ
レイ
レイ
独立部隊隊長と聞き、男達の笑みが引っ込む。
モブ
モブ
レイ
「つべこべ言わず、かかってきなさい‼︎」
我々軍対、b国大戦。
この戦いは、見事我々軍側の勝利で幕を下ろした。
【とある書記長のメモ】
今大戦において、我々軍本拠地への侵入は無し。
途中情報収集に出た重装部隊数名も、無事帰還。
今回の大戦では我々軍、死傷者およそ1945名。
………その内、約1名、行方不明。
……終戦数刻前。
レイ
倒れるレイの傍に、足を進めた者がひとり。
???
???
訝しむ様な声と共に吐いた煙は、そこらに立ち籠める土煙に溶けて消えた。
れい
れい
れい
れい
れい
れい
れい
れい
れい
れい