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あの後も、こさめの体調はすぐれなかったが家に帰るのは嫌だと言うことだったから一緒に授業を受けている。
LAN
こさめ
先生の話はあまり聞いてないようで、暫くぼーっとしている。
LAN
こさめ
LAN
話しかけても反応がない。ずっと虚な目をして外を見ている。
LAN
LAN
こさめ
こさめ
LAN
こさめ
LAN
こさめの顔色はずっと青白い。目線だって俺からずっと逸らしてる。そんな人が元気なようには思えない。
LAN
こさめ
ガタッ
LAN
こさめ
結構無理矢理だったけど、どうにか着いてきてくれそう。
LAN
LAN
周りの奴らも気づいていたらしい。特に注目を浴びる事なくこさめと俺は教室を出ることができた。
トコトコ…
こさめ
LAN
教室を出てから会話が何も出てこない。こさめは俯いて俺の服の裾を握りながら歩いている。
LAN
こさめに、優しく問いかけた。その問いかけに返事をしたのは30秒程、間を空けてからだった。
こさめ
LAN
こさめに何があったかは俺は知らない。だが、小さく震えて、怖がっているこさめを見てみぬふりをする事もできない。
こさめ
LAN
こさめ
俺と変わらないほどの身長のはずなのに、俺より小さい子供と手を繋いでいるような温もりを感じた。
LAN
こさめ
先生たちに訳を話して、少しの間保健室を借りて話すことにした。
LAN
まずはこさめに休んでもらう事が大事だと思い、声をかけた。
こさめ
こさめ
こさめ
ら、らんくんと、一緒が…いい…?
LAN
LAN
こさめは喋っている間に手で顔を隠してしまったが、手からはみ出してる耳が赤くなっていてとても愛らしい。
こさめ
LAN
こさめと一緒のベットへ入ったが、先にこさめが寝てしまったので、こさめの寝顔を堪能している。
LAN
先ほどの会話で話が逸れてしまったが本題はこさめの悩みについてだ。
何にこさめは悩んでいるのか、それを解決する方法はあるのか、それを考えるべきだった。
LAN
LAN
こさめ
LAN
あの後、俺は寝てしまった。もう1日に3回寝てしまった…
睡眠は甘えと言う俺の考えが…
ヒグッ…グスッ
泣き声…?
い、たぃ…ッ怖いよッ…ヒグッ
誰が泣いてるの…?
1人…ッやだッ…ポロポロ
LAN
夕方まで、寝てたの…?俺寝過ぎじゃない…?
LAN
気づいたら寝る前までは横にいたこさめが居なくなっている。
LAN
こさめが寝ていた場所を見ると何かで濡れたような跡がぽつぽつと散らばっていた。
LAN
寝ている時に聞いた嗚咽はこさめの泣き声だと、ようやく気がついた。
ガタッ!
LAN
なんで気がつけなかったんだろう…ッあの時俺が寝なければ…ッ起きていればッ
タッタッタッ…ッ
ガラッ
LAN
こさめッ
タッタッタッタ…ッ
LAN
いない、居ないッ
LAN
ここにも居ない…ッ
LAN
残りは屋上だけ…もう少しで日も落ちる。早く見つけて帰らないと…ッ
LAN
ガチャ…
こさめ
LAN
LAN
ギュッ
こさめ
こさめの顔は、ずっと泣いていたことを証明するほどに目が腫れていて、腕には赤く細い跡が残っていた。
LAN
何もしてあげられなくてごめんッ、そばにいる事だって出来なくてッ
こさめ
抱きしめる力は俺よりも遥かに強くて、俺の背中にこさめの爪が食い込むぐらい強くて、大きな手。
LAN
こんな俺でごめんねッ
リオン
リオン
リオン
リオン
リオン