・・・・・・・・・

お…て…

さ…し……

…？

だれ？

……ｯ

き……お…い……ない…

聞こえない…

や……おも…だ…て

そっちにいるの？

こないで‼︎

？

もう君を……

ん……？

しんじゃった

しょうがないしょうがない。

よしよし。

ここまでこれてえらいえらい。

…………

しゃべらない。

しょうがないしょうがない

わたしもいっしょ

あれ、おそとまっくら

しょうがないかぁ

もうみんないないのかぁ

さびしいな

あのこがいってたことちょっとわかんなかったな。

なにもきこえなかった。

でも、

「こないで」って…

『本当は分かってたんじゃないの？』

うるさい…うるさいよ…‼︎

『意地悪』

やだ…

『馬鹿』

いやだ…

『脳もないのに、君に何ができるの？』

あのおんなのこはだれ？

『彼女の名前は…』

こたえて

もうきこえない

さがすしかないかぁ

しょうがないしょうがない

通話
23:06:26

あれ、すごいじかんだ

君が僕の友達

ちがうよ

違くないよ。

あたまのなかにきみのきおくがないもん。

それは残念だね。
でも君は……

そういえばきみのなまえは？

しゃべって

『彼女は忙しいの。邪魔しないであげて』

きみ、わたしのなまえをしらない？

『こっちも忙しいの』

きこえなくなった

移動してみよう。

あれ？ここあかるい。

さっきはやねがあったからかな。

そういえばさっきのわたしにそっくりのおんなのこ。

わたしにのうがないっていってたなぁ。

『覚えてたんだ。脳なんてあなたにないのに。』

わたしにはのうっていうのがないの？

『馬鹿だ』

やめて。

『こう見えても私はすぐには辞めないんだよ。』

『あの人の仰せのままに。』

あのひとって？

『秘密♪』

たのしそう。

きみにきくけどわたしはばかなの？

『君はなんでも誰かに聞く癖があるね。』

『ちょっとくらい自分で考えてみたら？』

……

ちょっといやなきもちだな。

『あっそ。』

そのこたえなんかやだ。

『分かった分かった。』

『少し静かにしててあげるよ。』

『助けて欲しい時だけ言って。』

わかった。

『まずは脳を探しな。』

うん。

のうかぁ。

どんなところにあるんだろう。

どこにあるとおもう？

『お前の脳はもう無くなっているかもな。誰かから奪わないと。』

そのひとのきおく、わたしのきおくにならないの？

『意外と考えられる脳は持っているんだな。大体、飴玉ぐらい？』

ちいさい…

『ははは！脳なしが！』

の、のうなし…

どういうこと…

『今じゃ頭に入らないだろうからまだ秘密♪』

う、うぐ…

はやくうばわないと

はやくうばわないと

はやくうばわないと。

『一生懸命覚えているところ失礼。』

『今の君の脳じゃ覚えられないよ。忘れたら聞くんだね。』

うぅ……

もう…はやくさがさないと…

謎

第1話 - プロローグ

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