伊崎 冬華
私の , 為 ???
五条 悟
これは彼奴に言うなって言われてた事だけどさ
五条 悟
彼奴は何かをする度に 冬華の為だー って笑いながら言ってた
五条 悟
辛い事も苦しい事も , 全てがお前が幸せになる為の物だと信じてしてたんだよ
伊崎 冬華
私 , 何も知らなかった
五条 悟
そりゃそーだろ ,
五条 悟
そんな恥ずかしい事彼奴が言えるわけねぇじゃん ?
伊崎 冬華
じゃあ ! じゃあ , 今回の任務も
五条 悟
そーだな , そう考えたのかもしれねぇ
伊崎 冬華
でもそれって , 私のために死んだって
伊崎 冬華
私が殺した , みたいに...
五条 悟
そんな考えは絶対するな
五条 悟
これから先お前 , 生きられなくなるぞ
五条 悟
多分彼奴はずーっとお前の事考えてたんだと思う
伊崎 冬華
そっかぁ ...
五条 悟
帰る気になったか ?
伊崎 冬華
うん , 一気に眠くなっちゃった
五条 悟
帰ろう
五条 悟
今日は俺の家に泊まりなよ
伊崎 冬華
なんでよ
五条 悟
少し目離したらどっか行きそうだからな
五条 悟
はー , 疲れた
伊崎 冬華
ごめんね 色々と
五条 悟
お前 , 強くなったな
伊崎 冬華
ふふ , でしょ
五条 悟
前だったら絶対 泣いてたな
伊崎 冬華
泣いていい , ?
五条 悟
当たり前だろ
そこから私は彼に手を握られながら泣いていた
彼の手は凄く暖かくて
優しかった
伊崎 冬華
う_
五条 悟
あ , 起きた
伊崎 冬華
おはよう
五条 悟
ん ,
五条 悟
なんでそんなにこにこしてんだ ?
伊崎 冬華
ずーっと見たかった夢の続きが見れたから
伊崎 冬華
やっと思い出したよ , 悟
伊崎 冬華
ありがとーね
五条 悟
なんか喋り方戻ってる
伊崎 冬華
昔のこと思い出したの , やっとね .
本棚が倒れてきた後 ,
寝不足で私は倒れてしまったらしい
ちゃんと寝ろと悟に怒られた
久しぶりに8時間も寝た
その8時間 , 私は夢を見ていた
高専時代の夢
私の姉が殺されて
真実を知って
彼の優しさに触れた
私の人生を変えた数日間
ずっと思い出せなかった夢の続きを見れた私は , もやもやした感情は完全に吹っ切れた
悟に使っていた敬語も無くなった
何故あんなにも大事なことを忘れていたのだろう
彼を好きになった瞬間の事を
伊崎 冬華
悟 ,
伊崎 冬華
次は私がお姉ちゃんの為に頑張るから
五条 悟
できるさ
もう二度とこの記憶は失わない
私の一番大事な思い出なんだから