コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
樋口一葉
そう云った樋口ちゃんと別れたのは三分程前の事。
予定している袋小路の場所と少し距離を置いた道路脇に 三人で乗ってきた車を停車させている。
樋口ちゃんは今頃探偵社に潜入中だろう。
車の中は私と芥川君と運転手の構成員だけ。
私を何時も乗せてくれる車だから そこら辺の車より遙かに広く、乗り心地も善いのだけど
やっぱり車内と云うのは狭いものだ。
万が一探偵社に顔を見られては面倒なので 私はスモーク窓になっている後部座席で芥川君と隣。
私と居るのが気まずそうな芥川君を見て 必死に場を明るくしようと話を繋げてくれていた 樋口ちゃんはもう居ない。
こんなに樋口ちゃんという存在が大切だったとは…。
貴方が去ってやっと感じるものなのですね(死んでません)。
杏堂〇〇
杏堂〇〇
芥川龍之介
おーっと、無難過ぎたかー!?
ってかこんなにヒョロッちい芥川君が 何か好んで食事するとは思えない!
一言目からミスったー!!
芥川龍之介
杏堂〇〇
杏堂〇〇
ヤバい、あんまり食べた事無いよ無花果なんて!
杏堂〇〇
杏堂〇〇
芥川龍之介
あ"ー、渾身の質問がッッッ。
折角無い無花果話の中から やっとの思いで繋げたのに…!
杏堂〇〇
杏堂〇〇
芥川龍之介
どうしようどうしよう。
芥川君何考えてるんだろう。 何で急に好きな食べ物やねんって思われたかな?
ってか芥川君芥川君って恋する乙女かよ!
杏堂〇〇
杏堂〇〇
芥川龍之介
杏堂〇〇
杏堂〇〇
芥川龍之介
わお、残酷。
グロテスクな事するのねぇマフィアって。
まあ私も人の事云えないケド。
…で、この後何話す!?
芥川龍之介
芥川龍之介
気を使わせてしまった…。
杏堂〇〇
杏堂〇〇
芥川龍之介
杏堂〇〇
芥川龍之介
…芥川君成長したなぁ。
まあ、まだ会って五日目だけど。
突然呼び出しては襲いかかって来て 敬語もロクに使えない上から目線ニキだったのに。
今では顔色が悪ければ心配してくれる迄に…。
太宰の件を見てても判る様に 従おうと思った者には忠実なんだろう。
忠実を通り越してストーカー迄いってる気がするけど。
まあ其処は置いといて。
と、一人でしんみりしていると 近くの歩道から樋口ちゃんが喋る声が聞こえた。
外を見てみれば狙いの人虎にもう二人探偵社の子達が。
杏堂〇〇
杏堂〇〇
芥川龍之介