この愛は僕だけのもの。

怪獣の発生源は……

保科は素早く的確に指示を通すと駆け出した

〇〇と保科が小学校の校庭を駆け抜ける

保科は一瞬苦しそうな表情をした後、言った

〇）許せない

〇）まだ幼い子の未来を奪うなんて……

廊下で這いずり回っていたのは中型の怪獣だった

廊下の壁は無くなっており、風が吹き荒れている

瞬間、〇〇が保科の視界から消えた

いや、正確には〇〇が駆けたのだ

保）＿＿＿なんや、こいつ

保科の目には、怪獣に向かって一直線に走る〇〇が写っている

〇〇が怪獣に向かって銃を構える

〇）正確な位置、正確な構え、風向き

〇）そして、＿＿＿＿＿＿虚無の心。

ギャアァアオオァアア！！！

怪獣の咆哮が鳴り響く

それと同時に怪獣の重い体が崩れ落ち、そして動かなくなった

〇）怪獣を倒すことが出来る

保）一体どんな防衛隊員になるんやろな

保）僕が見届けたい、

保）得体しれんくて気色悪い…

〇）木の裏に……人影？

〇〇は歩き出す

〇〇は歩みを止めない

木に向かって、真っ直ぐ歩く

〇＆保）子供＿＿＿＿＿！

〇〇は子供の目の前に立つと、目線を合わせるようにしゃがみ込んだ

〇〇はそう言うと、児童をひょいと抱き上げて保科たちがいる所へ戻ってきた

〇〇から隊員へと渡された児童は、〇〇に言った

防衛隊員になんかならないで

そう言おうとした言葉を飲み込む。

〇〇は手を振る

どこか苦しそうな表情で

次回･第二章開幕