コメント
2件
うわぁ ~ 、普通にいい !! 私 、この続き書くのか …… 頑張るわ !! w 次は 、校内案内からね 、!!
ピピピピ
そんなアラームの音を聞きながら、目を開ける。
そこには見慣れた天井が視界いっぱいに広がっていた。
✎_Qn
体を起こす気だるさをよそに、俺はベッドから立ち上がった。
流石に何年も声を出せないとなると、手話も覚える。
比較的便利なんだな、と初めて知った。
✎_Mom
✎_Qn
と、右手を左肩に当ててスライドする。
ありがたいことに、家族は手話を俺のために覚えてくれた。
おかげで家での会話は問題ない。
なんとなくいつものルーティーンをこなすだけで、
登校時間が来てしまったので、玄関まで駆け足で行った。
コンコン
と、2回ドアをノックすれば奥の方から、
✎_Mom
と言う声がする。
これが、俺の行ってきますの合図。
見慣れた光景。いつもの通学路。
そんなものを横目に、俺はイヤホンをつける。
…聞きたくないものをッ
聞かないため…にッ
俺はいわゆる、優等生。
そんなレッテルを貼られているただの陰キャにすぎない。
声が出ないと言うのもあるのか、友達はほとんどいない。
いや、自分から壁を作っているだけなのだけれど…
教室に来ても結局1人な訳で、
自席に座り、本を開く。
声を出さないでも楽しめる読書は本当に天才的だと思う。
✎_Mn
いつも通りクラスの陽キャ達が騒いでいる。
…けど、今日はなんだか違うみたい。
✎_Mob
✎_Mn
✎_Mob
✎_Mob
✎_Mn
転校生…か。
俺には関係ないんだけ…ど…
いや、関係ないわけなさそうだ…。
俺の左隣の窓際…1席分、席が増えてんだよな…
よりにもよってその転校生は俺の反対側に人がいない…
ま、喋れないこと先生知ってるし…どうにかなる、かな?
“優等生”なんてレッテルを貼られなければだけど…ッ
筆談めんどくさいし…やだ、なぁッ
✎_Tech
✎_Tech
✎_Tech
✎_Tech
ガラガラ
そう、静かに戸を開けながら入ってきたのは、
綺麗な白髪に、ライトブルーの瞳。
透き通った白い肌をした、かわいらしい男の子だった。
✎_Or
こんちゃ…っちゃ、?
かなりクセが強いらしい、。
✎_Tech
急に名前を呼ばれビクッとする。
✎_Or
こんな状況でも声を出せるわけなく、軽く会釈をする。
✎_Tech
✎_Mn
✎_Mn
✎_Tech
✎_Mn
自覚あるんだ…、
✎_Tech
✎_Tech
やっぱりきた…ッ
頷きながら、
✎_Qn
と、手話をする。
隣の君は、なぜ喋らないのか、と
不思議な顔で見てきた。
メモとペンを取り出し、
“失声症”
とだけ書き殴り渡した。
✎_Or
✎_Or
✎_Or
✎_Qn
君はわかりやすくきょとんとする。
いいよ
その3文字すら声に出せないのが惨めだ。
渡したメモを受け取り“いいよ”と書く。
わかりやすく笑顔になる、おらふくん。
校内案内行かないと…ッ
“優等生”じゃないもんねッ?
“また”…突き放されちゃう、もん…ねッ
俺はチャイムが鳴ると同時にメモとペンを持ち立ち上がった。
Next⇨いっちゃん(逸楓)