この日、僕は友人と3人で肝試しへ来ていた。
お化けが出るという廃校にね。
僕
よぉし!到着だ!

友人1
この廃校。狂った先生が生徒を無差別殺人したらしいぜ。

友人2
ええ?そんなのよくあるうわさ話でしょー?

友人1
イヤ、マジみたいなんだ。

友人1
25年くらい前に、小学生の遺骨が学校の敷地内で大量にみたかったんだ。

友人2
ンァーーッ!やめてよー。

僕たちは、せっかく来たんだからって事で、古びた校内を歩きまわった。
友人1
んー?この教室も何も無しか。

友人2
..ヒィ!!

僕
ど、どうした?

友人2
イヤ、へへへただのクモの巣だった。

僕
全く、おどろかすなよ!

友人1
おい...。あそこ見てみろ!
外に子供の靴みたいなものが落ちているぞ。

僕
ええ?

友人2
ええ?

友人1
殺された生徒のだったりしてな。

友人1
ちょっと見にいってみよっか。

友人1
うわぁ!あぶねー!ここら辺はホントに荒れ放題だな。

僕
石も木の根っこも生えまくってるね。

女の子
何しているの?

僕
うわぁ!

友人1
うわぁ!

友人2
うわぁ!

女の子
ふふふ...ごめんなさい。

友人2
マジびびったぁ!
キミ、何でこんな所にいるの?

女の子
お兄ちゃん達こそ、何しているの?

友人1
何って肝試しさ!

友人1
怖い場所へスリルをもとめて
遊びに来たんだよ。

女の子
ふーん、じゃあさ、私と一緒に遊ばない❓!!

僕
こんな夜中に?

僕
あぶないから早く帰らないと、お母さん心配するよ。

友人1
俺たちももうかえるからさ、一緒に帰ろうよ。

すると、少女はニヤリと不気味に笑った。 そして....
女の子
ムリダヨ。

女の子
ダッテワタシ、

女の子
ココカラウゴケナイモン。

女の子
ダルマサンガコロンダシヨウ?

友人2
う、うわぁぁぁぁぁ!
出たーーーー!!!!!!!

女の子
だるまさんが転んだぁ!!

女の子
アハハ!

女の子
はい、お兄ちゃん早速うごいてる!!アウト!!

女の子
ふん!!

友人2
ええ!?うわぁぁぁぁぁ!!

友人2
た、だすげてくれぇ!!

友人2ははものすごいスピードでしきずられ、少女の足元で止まった。
女の子
お兄ちゃんは、バイバイだ!!

友人2
うぅ....

友人2
あひゃひゃひゃひゃ!!
あひゃひゃひゃひゃひゃ!!

友人1
お、おい友人2何ふざけてんだよ!

女の子
ふぅ。もうこのお兄ちゃんは、ここから二度と帰れないよ!!

女の子
アハハハハハハハ!!

女の子
楽しいね!楽しいね!

僕
なんなんだよ、コレ...

友人1
と、とにかくだ!
だるまさんが転んだを終わらせよう!

女の子
じゃー続けるよ?
ダールマさんがー...

女の子
こーろんだ!
ねぇ?おーそーい?!!

女の子
時間切れでみんな殺すよ!?

僕
わ、悪かったよ!次はちゃんとやるから!

女の子
もう!

女の子
じゃ行くよー?

女の子
ダールマさんがこーろんだ!

友人1
タッチ!やった!やったぞ!!

僕
よかった...終わったー。

女の子
あはっ

女の子
お兄ちゃん達すごい!すごい!

女の子
じゃー!もう一回やろ!!

友人1
はぁ!?

僕
そんなの無理だって!

僕
っておいおい!

女の子
はやくー!はじめるよ?ー

彼女があきるまで、僕達は耐えるしかないのだろうか。...!
女の子
ダールマさんが...

女の子
ころんだぁ!!

女の子
あーあー!
はい、お兄ちゃんアウトォ!

友人1
うわああああああああ!

友人1
あひゃひゃひゃひゃ

友人1と友人2もこの子のせいで
おかしくなってしまった。
僕も限界だ。...
じきにやられる。
女の子
あ!お兄ちゃん。

女の子
動けなくなっても強制終了だからね?
じゃあいくよー。ダールマさんが...

僕
はぁ、はぁ、くそう!

僕
あああ!

地面から出ていた木の枝に気付かず
足を取られてしまった。
僕
いてて...んん?
なんだコレ!

女の子
こーろんだ!
ハイあうとー!

女の子
お兄ちゃんの負けダァ!

僕
ち、違う!これは事故だ。

僕
(もう終わりだ.....!)

女の子
ねぇ、お兄ちゃん。
これね、私なんダァ

女の子
先生に殺されて埋められたんだけど、見つけてもらえなかったの多分私だけなんだよ?

そう、友人1がはなしていた学校で起きた事件の話は本当だったのだ。
先生
ひひひ!

先生
アンタはここで眠りなさい...

被害にあった生徒は全て土の中にめられていたんだけど、あまり人数が多く
全員見つける事は難しかったのだろう。
女の子の友達
私の遺体
見つけてもらったから、闇のせかいにいくね。

女の子の友達
バイバーイ。

女の子
うん.....さようなら。

女の子の違う友達
私も先行くね。

結局、彼女だけが残り、ずっと一人ぼっちだったんだ。
僕が彼女の頭蓋骨を見つけられたのは、きの幹が成長していて地表におしだされていたから。
女の子
お兄ちゃんありがとう。

僕
え?

女の子
あと.....意地悪してごめんなさい。

僕
ま、まったくだ。
恐怖であそこが縮み上がるかとおもったぜ!

女の子
あのね、お礼に皆んなかえしてあげるからね。

僕
え?

友人2
おい!おい!起きろって!

僕
あ、あれ?おまいら.....元にもどったのか!!

友人1
何がなんだかわからないけれど、戻ったみたい。

友人2
いいから!もうこんな所でようぜ!

翌朝、目を覚ました僕達は、すぐに廃校から逃げ出して、警察へ通報した。