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4月。 俺は一人暮らしの家を出て、閑静な住宅街を歩き進めた 今日は高校の入学式なもんで、気も乗らないが学校へ向かっていた。
学校に向かっていると、徐々に制服を着た奴らが増えていく。 学校に近づいている証拠だ。 だがそれと同時に、俺に向けられる嫌な視線も強まっていく。 俺は俗に言う「不良」「ヤンキー」という人種だからか、周りからは恐怖や憎悪の視線が嫌でも身に刺さる。 まぁ、もう慣れているが。 俺は気にせず足を進める
しばらく歩き、俺は下駄箱へ入った。 自分のクラスを流し目で確認し、靴を履き替える。 クラス表の前で一喜一憂している他の生徒を避けながら自分の下駄箱に靴を入れよう……そんな時だった。
天葉 風馬
後ろから引き止めるようにして声をかけられた。 変な因縁を付けられてる…ような血なまぐさい声ではなく、どこか爽やかで好青年な声が俺の耳に入ってきた。 俺は靴を下駄箱に放り込んで後ろを振り向く そこには、どこかで見たような、全体的に色素の薄い男が立っていた
御友 颯
御友 颯
天葉 風馬
天葉 風馬
相手は俺の顔を見るやいなや、あまりに嬉しそうな顔で俺に飛びついてきた。 驚きのあまり硬直してしまったが、すぐに周りの視線に気がついた。 冷ややかな視線から逃げるべく、男を抱えて特別教室棟へ走っていった
御友 颯
静かな廊下に響く俺の声。 男の胸ぐらをつかみ、壁に打ち付ける。 頭を打って痛そうにする男は、少し寂しそうに俺に目線を合わせた
天葉 風馬
御友 颯
天葉 風馬
天葉 風馬
天葉………風馬……、 あ、
御友 颯
天葉 風馬
御友 颯
俺がきづくと、風馬はまた俺に抱きついてきた。 バランスを崩して後ろに倒れると、その上に被さるように風馬は四つん這いになる。 事故とはいえ、突然顔が近づくと色々な意味でドキドキする。
御友 颯
天葉 風馬
御友 颯
謎の沈黙が挟まる。 すると突然風馬の表情が冷たくなり、両手首を力強く掴まれた。 振り払おうにも、意外と力が強い…
天葉 風馬
天葉 風馬
…風馬には珍しく、怖い気までした。 小学校の頃から誰にでも優しく朗らかで…………
天葉 風馬
天葉 風馬
風馬は静かにニコりと微笑む。 けれど、手首を掴む力はどんどん強くなっていった……
しばらく風馬に睨まれ続けていると、遠くから足音が聞こえてきた。 こんなとこ見られたら……、 と思うのは風馬も同じなようで。 風馬は気がついたように足音のする方へ目をやり、俺の手首を離して立ち上がる。 驚きつつ体を起こすと、風馬は俺に向かって手を差し伸べた。 俺がその手を掴もうとしたと同時に、角から男性が出て来るのが見えた。
佐々倉 深月
御友 颯
天葉 風馬
佐々倉 深月
天葉 風馬
天葉 風馬
佐々倉 深月
佐々倉 深月
先程までの怖い気は一切感じさせず、昔通りの好青年・風馬がそこにはいた。 居る……んだよな、? 俺はさっきのこともあり、少し風馬と距離を置いて壁際に立っていた。
佐々倉 深月
天葉 風馬
…俺は耳を疑った。 でも確実に、3組と言った。
佐々倉 深月
御友 颯
佐々倉 深月
御友 颯
天葉 風馬
天葉 風馬
なんて言う風馬の目は… 「 もう離れない 」 なんで少し束縛めいていた………
御友 颯
御友 颯
なんて、心の底から思えないし笑えない…………