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私の心に光を灯してくれたのは2

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私の心に光を灯してくれたのは2

1 - 私の心に光を灯してくれたのは2

♥

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2019年07月14日

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リムル

なぁ、ティラ

ティラ

……何?

リムル

……?

ティラの顔は変わらず曇ったまま少し微笑んでいた

リムル

どうしたんだ?

リムル

様子が変だが

ティラ

………何もないよ

ゼン

大丈夫か?

白雪

無理だったら言ってください。

白雪

処置しますので

ティラ

……………

紅丸

ボソッ リムル様

リムル

ん?

リムル

どうした?紅丸

紅丸

ティラの様子がおかしいですが……

リムル

疲れたのか?

ティラ

(嫌だ……こんな所に居たくない。このゼンって言う人……)

ティラ

(私の家族を殺した人の衛兵だ……)

紫音

あ!

紫音

なんなら、ゼンさんと白雪さん、少しの間

紫音

ここに居たらどうですか?

白雪

え、いいんですか?

紫音

ええ!

ゼン

だが迷惑にならないか?

紅丸

そこは大丈夫です

白雪

有り難うございます!

リムル

じゃあ今日は宴会といくか!!

紅丸

やったぜ!

紫音

楽しみ~

リムル

ティらもやるだろ?

ティラ

…………私はいい

リムル

え?

リムル

どうしたんだ、ティラ?

ティラ

私は行くから

紅丸

行くあてはあるのか?

ティラ

無いよ

紫音

ならここにいればいいじゃない!

ティラ

…………家族のところに行って御前りするから

リムル

分かった

リムル

でも必ず帰ってこいよ

ティラ

うん

ティラ

(戻るわけないじゃん……)

ティラ

(私の家族を殺したこんな王国の奴と一緒に居たくないんだ)

ティラ

(こんな……罪なんて一つもない私達を……)

ティラ

(私の家族を……殺した王国の人達なんて……)

ティラの顔が曇りながら少し悲しげな表情をした

リムル

えっ

白雪

ティ、ティラさん……?

ゼン

どうした?

ゼンがティらに近づいて手を伸ばした

その時

ティラの表情が曇り悲しげで怖がる表情をした

ティラ

ち、近寄るなぁぁぁ!!

ゼン

え?

リムル

ティラ大丈夫だ!

リムル

落ち着け!

白雪

ティラさん!

ティラ

来るな!来るな!来るな!来るな!来るな!来るな!

紅丸

どうしましたか!?

紫音

大きな声がしましたが……

紫音

って

紅丸

ティラさん、どうしましたか!?

ティラ

来るな!来るな!

ティラ

私に近寄るなぁぁぁ!

リムル

落ち着け!

ゼンがティラの腕を掴んだ

ゼン

落ち着け!

ゼン

どうしたんだ!

ティラ

触るなぁ!

ティラ

お前の王国なんて潰れてしまえ!

ティラ

お前も死んでしまえばいいんだぁぁ!

リムル

え!?

ゼン

何で俺の王国があると知ってるんだ?

白雪

ティラさん、何かあったんですか?

ティラは、悲しげで怖がる表情をしながら話した

ティラ

お前の王国の衛兵が私たち種族の町を訪れてきたんだ!

ティラ

その衛兵が罪もない私達を殺したんだ!

ティラ

私の家族も!

ティラ

私の家族は私を生かすために逃がした!

ティラ

助けに戻ったら私の家族がその衛兵に殺されるところを見たんだ!

ティラ

私はそんなやつのところにいたくない!

ゼン

衛兵が!?

白雪

ティラさん!

白雪

落ち着いてください!

ティラ

嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!

ティラ

罪のない私達の家族や友達、大切なものを全部こいつらのせいで奪われたんだ!

ティラ

奪われた大切なものは取り戻せないんだ!

パシッ

ティラ

えっ

ゼン

白…雪?

ティラの顔を白雪が叩いた

白雪

確かに、奪われた物は取り戻すことはできない

白雪

でも

白雪

すんだ話をいつまでも引きずっていたら

白雪

次の幸せなんて掴み取れない!

白雪

クラリネス王国がどんなに酷いことをしたのは

白雪

何か理由があるからじゃないの?

白雪

それも理解できないようじゃ

白雪

幸せなんて掴めない!

ゼン

白雪……

リムル

ティラ……

ティラの顔が曇った

そして、ティラの顔から何かが垂れた

それは涙だった

ティラの顔は悲しげで怖がった顔で涙を流した

ティラ

白雪さんも

ティラ

信じてくれないの?

白雪

ゼンはそんな酷いことなんてしない!

白雪

そんないい加減なことを言うなんて信じれないよ!

ティらは涙を流しながら言った

ティラ

やっぱり私って嫌われてるね…

ティラ

全てから

リムル

そんなことは無いんじゃないか?

ティラ

嫌われてるよ

ティラ

誰も信じてくれない。

紅丸

考えすぎなんだよ!

ティラ

考えて何が悪いの!?

リムル

俺達はお前を信じてるんだよ!

ティラ

うるさい!うるさい!うるさい!うるさい!うるさい!

ティラ

皆に私の何がわかるんだ!

ティラ

いつもそう!

ティラ

昔も今も

ティラ

仲良くなってずっと一緒に居たいって思っても

ティラ

すぐに見捨てられて

ティラ

私を裏切って

ティラ

ずっと友達だよ!とか

ティラ

ずっとずっと私は貴方の見方だよ!とか

ティラ

私はずっとティラの親友だからね!って

ティラ

みんな言ってきた!

ティラ

なのに

ティラ

みんな裏切った!

ゼン

そんなことが…

ティラ

そんな辛い日々を送ってでも

ティラ

家族は暖かくて優しくて

ティラ

辛いことがあってもいつも家族が寄り添ってくれた!

ティラ

その優しい私の家族を

ティラ

なんの罪もなく殺したんだ!

ティラは涙を流して最後の言葉を言った

ティラ

だから…私の全てが闇に包まれて…光なんて指すことなく、私は居なくなるんだよ…

タッタッタッタッタッタッ……

リムル

ティラ!

白雪

そんな事があったなんて…

ゼン

確かに、あのときは衛兵が血まみれで帰ってきた…

ゼン

そいつらが殺したのか

そしてティらは……

ティラ

もう嫌だ……

ティラ

誰も……!私を信じてくれない

ティラ

本当に全部に嫌われてるなぁ…

ティラ

友達からも

ティラ

今の人たちからも

ティラ

物からも

ティラ

動物からも……

ティラ

そして

ティラ

命からも……

リムル

いたっ!

リムル

ティラ!

ティラ

リムル…

リムル

探したんだぞ!

ティラ

ねぇ

リムル

ティラ

私ってさ

ティラ

怖い?

リムル

どう言うことだ?

ティラ

今思い出したことがあったけどさ

ティラ

私、再認識したんだ

リムル

え?再認識?

ティラ

うん

ティラ

私……人間じゃなかった

リムル

えっ

ティラ

まぁ分かってたか分からないけど

ティラ

人間じゃないから、私の事を皆嫌ってるのかなって

ティラ

ずっと…辛くて…

ティラ

もう何も信用できなくなった…

リムル

ティラ……

ティラ

リムルはどう思う?

リムル

優しいと思うぞ?

ティラ

有り難う

リムル

人間じゃなくても、そういう辛い人は

リムル

俺の村にいることが一番だと思うな

ティラ

そうかもね

ティラ

でも、もう消えるからさ

リムル

え?

リムル

消えるってどう言うことだ?

ティラ

私の家族は私を産み出した。

ティラ

こんな小汚ない私をね

ティラ

私にとって産み出してくれた人は家族のような存在。

リムル

何を言ってるんだ?

ティラ

そろそろ時間切れ

ティラ

私ね

ティラ

こんな私でも神様だよ。

ティラ

人間が産み出してくれた

ティラ

制限時間がかかっても

ティラ

消えるまで神様。

ティラ

生んだ家族は言ってたよ

ティラ

「お前がどんなに辛いことがあっても、消えるまで神様だから、楽しく過ごしてくれ」

ティラ

でも、

ティラ

皆私を嫌った

ティラ

言いつけを、約束を守れなかった

ティラ

私はね

ティラ

光の神様って言うことで作ったんだって

リムル

光の神様…

ティラ

でも

ティラ

最後は

ティラ

闇の神様だけどね

ティラ

ティラ

私を産み出した人が

ティラ

居なくなっちゃった

ティラ

死んじゃったのか……

リムル

どう言うことだよ!

ティラ

私は私を生んだ人が死ねば私も消えるの

ティラ

私がそう契約したから

リムル

そんな…

ティラ

ごめんね

ティラ

楽しかったよ

ティラ

リムル・テンペスト

ティラ

私は貴方の光の神様になれた?

リムル

なれたよ。俺の心に希望の光を差し込んでくれたんだからな

ティラ

良かった

ティラ

私の心も今晴れたよ

ティラ

リムルのお陰で。

ティラ

有り難う。

その言葉と同時にティラの姿が光り、青空へ消えていった

リムル

俺も、ティラの心の闇にわずかな光が差し込めて良かったよ

リムル

安らかに。

どうでしたか?

主人公の名前が思い付かずいつもティらですが…

その辺りはご了承くださいませ!

これが最終回です……

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ご視聴、有り難うございました!

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