一瞬、ほんの僅か
“ 彷徨う記憶 ”が頭をよぎる。
MEN_🐷
もう…やるしかねぇ…
全力で駆ける。
助けたい、助けなくてはいけない
君のもとへ、死ぬ気で。
おんりー_🍌
…今更気付きやがって、w
“もう遅いのに。”
君の上に大きく被せられる影。
隣には工事中の建物。
飛び込め、そして守れ。
君の身体を突き飛ばす。
できるだけ、遠くに…ッ
せめてこれで、
俺の人生、カッコつくかなッ…?
それとも、やりすぎかなぁ…ッ
でも、いいんだ。
君を守れるのなら。
スローモーションで流れる映像。
せめて、最後くらい…ッ
そして視界は黒へと変わっていく。
大きな影が具現化して、覆い被さる。
ッ…痛ぇ…っ
曖昧な意識の中、
降った鉄らしきものの隙間から
漏れ出るような光を見る。
…ちょうど見える。
見えてしまった。
驚きと、悔しみと、悲しみと。
全て混ざり合って、でも
ぐちゃぐちゃな感情たちよりも
どの感情にも劣らない
“絶望”
それが見えてしまったんだ。
意識が薄くなる。
せめて…
────?
MEN_🐷
あれ…ここ…っ
MEN_🐷
なんで…、?
おんりー_🍌
MEN_🐷
さっき、最期に見た君の姿。
途端に涙が溢れそうになるのを堪える。
でも…どういうことだ…?
おんりー_🍌
MEN_🐷
…今日の日付って、
…!!!昨日と同じだ…っ
つまり…
ループしている?
終わらない英雄譚
自分が死ぬと
死んだ日が繰り返される。
相手が死ぬとループは終わる。
…つまり、
こういうことか…、
さっきは俺が死んで…
ループをしているなら…
おんりーを見殺しにする…?
そんなことッ…出来るわけ…っ
だったらさっきの時間とズレれば
回避できるか、?
おんりー_🍌
MEN_🐷
おんりー_🍌
会話の裏で思考を広げる。
そうやって時間をズラす。
成功するかは…分からないけど、ッ
おんりー_🍌
おんりー_🍌
MEN_🐷
MEN_🐷
おんりー_🍌
おんりー_🍌
MEN_🐷
おんりー_🍌
MEN_🐷
視線を横断歩道に向ける。
ッ…!?
まじかよッ…
おんりー_🍌
MEN_🐷
…やるしかない。
“もう1回。”
何かが衝突する音がする。
そして見える赤い液体。
君の顔を見れば
“あの時”と同じ絶望だろう。
何回やっても、失敗ばっかり。
横断歩道を普通に渡れば
工事中の鉄骨が落ちてくる。
遅めの時間に渡ると
交通事故に遭う。
早めの時間に渡ると
通り魔に殺される。
反対の道へ行っても
看板が倒れ掛かる。
このことを伝えようとしても
途中で遮られ、死ぬ。
その度に庇って、死に戻る。
そうして何度も。
君の絶望する顔を見る。
疲れた。
疲れたよ。
でも、それでも
仮に君が死んだら
ループが終わるとしても
1回でも君を見殺しになんて
できるわけが無い。
君が望む未来は
こんなんじゃないと思う、けど…
それでも、
諦めない。
また笑って過ごせるように。
それでも俺は
君が望むなら
繰り返す
幸せの為に
もう1回___。
???
いつもより…、
ほんの、少しだけ
君のもつ綺麗な瞳の
眼光が瞳の色に一体化しているのは
気のせいなんだろうか…、
コメント
13件
ループもの大好き!!! もうイラストとぱいせんの小説一体化しすぎでは…?
眼光が一体化してる…?? どゆこと…?(やべ、鈍感だ)
あまって… そゆこと!? ひぇぇぇぇ…そらちゃさんの話でトップに入るくらい好みっすわ() 今までループ系嫌い…って言うか、なんか見るの苦手だったけど… これはなぜか見入ってしまう(