司
っ、そんな訳ないだろう
目を逸らす
類
司くん、目を逸らしているけど
寧々
え、司鬱なの?
えむ
ほえ?鬱ってなーにー?
寧々
鬱って言うのはね
寧々説明中
えむ
え!?そーなのー?司くん……
司
だから違うと言っているだろう!
類
じゃあ司くん…この薬はなんだい?
司
っ!何でそれを持ってる…
類
司くんのカバンの中から
類
これ、精神安定剤だよね?
寧々
精神安定剤!?
司
はぁ、……そうだよ、オレ、鬱だよ
えむ
そんな!
司
はー、バレたく無かったんだけどな
司
ほら、この腕を見てみろ
類
っ!?
寧々
!?っ、ねぇ!これって
司
あぁ、切った後だ
えむ
切る?
寧々
あのね
またまた寧々説明中
えむ
ふぇ!?そーなのー!?
司
もう…疲れたんだ
司
疲れたんだよ
司
小さい頃から家で一人ぼっち
司
親は、『咲希』『咲希』ばっかり
司
オレが熱を出した時も親は咲希を優先した
司
オレは要らないんだって、思い始めて
類
……