/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
タイトル、作家名、タグで検索
ストーリーを書く
テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
タイトル、作家名、タグで検索
ストーリーを書く
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
コメント
6件
一気見しました！ウミウリ海底譚と夜明けと蛍が合いすぎて、すごくいい作品です✨もうすべてがぐわーってなってうわーってなりました！
ここまで一気しました！ 泣かせないでくださいよぉぉ！！ んでもって、チビのとこでもさらに泣かされるとはっっ！！！！
コメ失礼します！ 一気見させて頂きました！ 最高のストーリーでした！！ ♡200押させていただきましたm(*_ _)mブクマ失礼します！
rara🎼
rara🎼
rara🎼
すち、記録書を破る
──天界・記録の間。
今日は“おしごと練習日”ということで、ちびらんとちびすち、ちびこさめの三人は記録書の整理を任されていた。
らん
らん
ちびらんはちょっとだけお兄ちゃん風を気取って、説明する。
らん
らん
すち
ふわふわの髪を揺らして、笑顔で頷いたちびすちは、ちょこんと床に座り、記録書の束を両手で持ち上げた──
すち
どさっ！
次の瞬間。
ちびすちの手から、記録書の山が崩れ落ち、風に煽られた一冊が、ふわり──
びりっ……
……破れた。
すち
ぺらりと床に舞い落ちる、破れたページ。
それは、とても大切な記録書。
“上級天使しか見ちゃいけない”とまで言われていた、神聖な一冊だった。
すち
ちびすちの瞳が、じわ……と滲む。
すち
手のひらで口を押さえながら、小さな肩が震え始める。
すち
こさめ
ちびこさめが駆け寄ってきて、そっと背中に手を添えた。
こさめ
でもちびすちは、ちびこさめの言葉も届かないくらい動揺していて、
すち
ぎゅーーー……っ！！
ついに、大粒の涙をぽろぽろこぼして、
すち
天界に、響き渡るほどのギャン泣き！
らん
らん
慌てて駆け寄ってきたちびらんが、しゃがみ込んでなだめる。
らん
すち
すち
こさめ
こさめがそっと言った。
すち
すると。
ぽんっ
らん
らんが、笑った。
すち
らん
らん
そして、こさめがふわふわの雲紙と接着の光を取り出して、
こさめ
すち
その後。
3人で一枚一枚、ページを元の形に戻す作業。
すちは鼻をすすりながらも、最後までがんばった。
らんは、
らん
と笑いながら、破れたところに“努力の証”って名前を書き加えていた。
こさめはそっと言った。
こさめ
こさめ
すちは、ぽかんとした顔で2人を見て、ぽつりと呟く。
すち
こさめ
らん
3人で笑い合いながら、雲の中に記録書を並べていった。
──その記録書の最後のページ。
小さく書かれた、ある文字。
“初めての失敗も、大切な記録”
それが、未来の天使たちにも残された、小さなちいさな祈りの記憶だった。
rara🎼
rara🎼
rara🎼
rara🎼
/s/[storyId]/_containers/next-in-series-container/next-in-series/assets/list-icon.c10ab777f3210550.svg){kind=icon}
作品ページ