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#ヤンデレ?
なぽりんたん☯️
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#一般人
유리
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『一度も妹と思った事ない』
その言葉が何度も反芻する
布団を少しだけ引き寄せる
視線を横を向けると
机の上にノートを置かれていた
凛に渡されたノート
〇〇はゆっくりと手を伸ばす
ページをめくる
書き途中の線
消したあと
ぐしゃぐしゃに悩んだ痕跡
○○
小さく呟く
凛の言葉
恭弥の言葉
そして、自分自身の否定
ページを撫でる
努力してきた
認められたかった
見つけて欲しかった
誰かに
次の日の昼
病室にはやわらかい光が入っていた。
〇〇は目を閉じたまま、眠ったフリをしていた
椅子を引く音
誰かが立ち上がる気配
帰ろうとしている
〇〇は目を閉じたまま言った
○○
○○
空気が止まる
少しして苦笑するような息
悠仁
〇〇はゆっくり目を開ける
そこには父がいた
少し疲れた顔
でもちゃんとここにいる
〇〇は少しだけ笑う
○○
悠仁
○○
短い会話
でも前より少しだけ柔らかかった
しばらく沈黙が流れる
〇〇は天井を見ながら言った
○○
父は驚かなかった
ただ静かに頷く
悠仁
〇〇は視線を向ける
悠仁
父は小さく笑った
○○
悠仁
悠仁
〇〇は少し驚く
○○
納得したようにノートを見る
父は少し間を置いていった
悠仁
悠仁
〇〇は父を見る
悠仁
悠仁
〇〇は少し目を伏せた
○○
薬が効いてきたのか
意識が少しぼやける
眠気がゆっくり押し寄せてくる
○○
○○
〇〇の声は弱かった
○○
○○
父は何も言わない
○○
○○
○○
○○
○○
○○
小さく笑う
泣きそうな声で
父がゆっくり口を開く
悠仁
悠仁
〇〇の目が揺れる
悠仁
悠仁
父は言葉を探すように息を吐く
悠仁
悠仁
静かな声
でも、確かだった
悠仁
悠仁
悠仁
悠仁
悠仁
父は目を伏せる
悠仁
悠仁
少し震えたこえ
悠仁
悠仁
視界が涙で滲む
〇〇は小さく息を吸う
○○
○○
父の表情が崩れる
でも何も言わずに
ただ〇〇の頭を撫でた
その感触を最後に〇〇は目を閉じた
夕方
目を覚ますと、周りは静かだった
○○
寂しくなりLINEを開くと
お父さんからLINEが入っていた
『ご飯作ってるから、帰ったら食べなさい』
それだけ
父らしかった
〇〇は画面を見てすこしわらった
『ありがとう』
送信
既読はすぐにつかなかった
それでも不思議と心が軽くなっていた
退院の日
病院を出ると少し冷たい風が頬を撫でる
菅原
聞きなれた声
〇〇は顔をあげる
○○
そこには制服姿の菅原孝支が立っていた
菅原
○○
菅原
○○
菅原
〇〇は思わず吹き出す
病室でのあの告白が過ぎる
少し、気まずい
そう思っていたのに
菅原は何事もなかったかのように続ける
少し安心だった
菅原
○○
菅原
○○
○○
菅原
○○
菅原
いつもの掛け合い
歩きながらスマホが震えた
夜々から
『退院おめ、ちゃんと飯食え』
『次倒れたら毛布に括り付ける』
と不気味な文も添えられていた
思わず笑う
そして透華
『退院祝いお肉行こ』
『やっぱり明けも明けだから来週ね』
『腹は減っては戦はできぬ』
○○
菅原
○○
〇〇はスマホをしまった
提出の日
それはあまりにも早かった
朝の天気予報では、夜から雨。
テレビのアナウンサーが「傘をお持ちください」
と何度も繰り返していた
○○
○○
〇〇はそう呟いて家を出た
傘は持たなかった
指定されたビル
〇〇は受付をして、静かに案内を待った
○○
案内された会議室は前と同じ重厚感だった
いつ見ても、疲れる
大きな窓
長いテーブル
その奥には佐上恭弥と凛が並んで座っている
恭弥
恭弥
恭弥は穏やかに笑う
凛
凛も静かに微笑んだ
○○は一礼し、椅子へ腰を下ろす
膝の上にはひとつのノート
空気が張り詰める
凛
凛が言う
〇〇はゆっくりノートを差し出した
恭弥が受け取り、表紙を開く
ページをめくる
1枚
2枚
3枚
その手が止まった
恭弥
恭弥は顔をあげる
恭弥
部屋が静まり返る
〇〇は拳を握った
そして深く頭を下げる
○○
○○
その言葉に、恭弥は息を飲む
恭弥
恭弥は凛を見る
恭弥
恭弥
恭弥
恭弥
凛
凛は静かに手を上げる
それだけで恭弥は黙る
凛は〇〇を真っ直ぐ見る
凛
優しくも、逃げ道を作らない声だった
〇〇はゆっくり顔をあげる
震える声で続ける
○○
○○
○○
○○
○○
○○
○○
静かな部屋に〇〇の声だけが響く
○○
〇〇は少し笑う
涙を堪えながら
○○
○○
○○
○○
○○
○○
凛は何も言わない
ただ聞いている
○○
〇〇は恭弥を見る
○○
○○
○○
首を横に振る
○○
○○
少しだけ笑った
○○
○○
○○
○○
○○
○○
○○
その言葉を聞いた恭弥は、小さく目を伏せる
そしてどこか安心した顔だった
凛の顔を恐る恐る見た
怒っていると思った
呆れていると思った
でも違った
凛は
嬉しそうだった
仕事の顔でも
デザイナーの顔でもない
ただひとりの母親として
優しく
暖かく
その表情を見た瞬間
〇〇の目から涙がこぼれた
○○
声が震える
○○
○○
○○
○○
○○
ゆっくり席を立つ
深く頭を下げた
○○
○○
少しだけ間を置く
涙をふいて
小さく笑った
○○
○○
その一言に、凛は静かに目を閉じた
何も言わなかった
けれど、その目には涙が浮かんでいた
〇〇はもう一度礼をすると静かに部屋を出た
予報通り
外は雨だった
けれど不思議と胸の中は晴れていた
○○
〇〇はしばらく考えた
そしてスマホを出して
連絡先を開く
迷わず
1番上の名前を押した
数回のコール
菅原
聞きなれたた声
〇〇は安心したように息を吐く
菅原
○○
菅原
○○
一瞬の沈黙
菅原
菅原
○○
○○
菅原
○○
電話越しに深いため息が聞こえた
菅原
○○
菅原
菅原
○○
電話は切れた
20分後
雨はすっかり本降りになっていた
ビルの入口にたっていると
菅原
傘をさした菅原が走ってくる
少し肩を濡らしながら
○○
菅原
菅原
〇〇はふっと笑う
○○
○○
菅原
菅原
菅原
○○
菅原
菅原
○○
菅原
○○
菅原
○○
菅原
完全にお母さんだった
〇〇はその様子を見て
ふっと笑う
止まらなかった
菅原
○○
○○
○○
菅原
菅原も釣られて笑う
その瞬間だった
〇〇が1歩近づく
そしてハグをした
菅原
菅原は硬直していた
雨音だけが2人を包む
菅原
〇〇は顔を埋めたまま小さく言う
○○
○○
菅原
即答だった
〇〇は笑う
○○
○○
○○
○○
菅原は眉を下げて笑う
菅原
○○
菅原
○○
菅原
○○
菅原
〇〇は吹き出す
涙と笑顔が混ざる
ゆっくり顔をあげる
菅原を見る
ずっと近くにいた人
安心できる人
○○
少し照れくさそうに笑う
○○
雨音が強まる
○○
○○
菅原は目を丸くする
数秒
何も言わない
そしてふっと笑う
菅原
菅原
○○
菅原
2人は笑った
菅原は〇〇の頭を撫でた
菅原
○○
菅原
○○
そしてふたりは歩き始めた
2人の肩は濡れていた
それでも
傘から離れることはなかった
雨は降り続いた
けれどその日
〇〇の長かった雨は
ようやく静かに晴れた
END