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死にたいと思いますか?
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私の、家は神職分家で、家は和風
かなり古くて、大きい家
塀囲まれていて、大きな門構えがある
家族構成は、父、母、上に兄が9人
そして私が、末っ子
そんな家に生まれた
この家では、男児は外でお金を稼ぎ
女児は本社でお務めをする
私の夢は動物園の飼育員
でも、死ぬまでお務めをしなければならない
夢は叶わない
寿命も少ない
物心つく時から
着物を着て、扇子も鈴ももっていた
時々、兄様達に"まり"で遊んでもらうのが唯一の楽しみだった
外の世界のことなんて知らなくて、パーカーとか、ボール、ゲームなんかも知らなかった
洋食もなくて、いつも和食
そのせいなのか魚や野菜が好きになった!
そして、時はながれ4歳のとき
私の世界は変わった
まりが塀の外に行ってしまった
その日は一人で遊んでいたから、自分で取りに行った
初めて家の外に出た
その時出会ったのが黒だった
見たことない"まり"(ボール)をもっていて、見たことのない服(パーカー)を着ていた
興味本位で見ていたら、あっちも興味本位なのか、ジロジロ見てきた
なんか気になって、話してみた
そしたら、家が隣のこと、同い年のこと
色々わかった
外の世界のことも教えてもらった
この時から、しょっちゅう外に行くようになった
普通の服を着て出かけた
幼稚園にも途中から行った
楽しかった
その時にプリンを初めて食べて好きになった
色々と楽しかった
みんなと出会えてよかった
でも…みんなにも壮大な辛い過去があることを小さい頃の私は知らなかった
次は黒の過去
俺の家は、ごく普通な家
辛い過去といってもそんな辛くないと自分では思ってる
俺は運動がかなりできた
才能があると思われたのか、サッカーを習わされた
俺は自由に遊びたかった
よく練習をサボっては家から少し離れた公園で遊んでいた
そして、ボールが飛んでいってしまった
家の方向に行ってしまった
まずいと思いながらも、必死にボールを追いかけた
やっとボールを捕まえたら、そこは家の横にある大きな和風の家だった
時々、剣の素振りをしている、俺と多分同い年の女の子が見えたりした
興味はあったけど、あんまり気にしないようにしていた
でも、その日は会った
その子は漫画でよく見る巫女服を着ていて、多分…"まり"というものを持っていた
興味が湧いてきてうっかりジロジロ見てしまった
そしたらあっちも興味本位で見てきた
俺はごく普通な男の子だ
なんでそんなジロジロ見てくるのか気になった
話してみると、家が隣のこと、同い年のことがはっきりとした
名前は白
可愛い女の子だった
髪は長くて黒い色だけど、少し紺色みも見えた
白は途中から幼稚園に入った
その幼稚園は俺もいた
たくさん遊べて楽しかった
でもその頃には習い事を増やされた
そろばん、サッカー、バレー、塾、水泳…
親は欲望深い
一度才能があると思ってしまったら、最高まで伸ばそうとする
俺はプレッシャーもあったり、毎日習い事で心身ともに傷ついていった
次は紫と緑
ウチは虐待を受けてた
父親が亡くなってしまって母が変わってしまった
昔は優しかったのに、とても怖くなってしまった
毎日毎日
殴られ蹴られ
暴言をはかれ
辛かった
いつも寝るときにはやく魂の灯火が消えることを願っていた
そしてある日
母が優しくなった
どうやら再婚相手が見つかったらしい
その人は子持ちでウチの同い年でギリ弟になるらしい
結局母は金だった
金があると機嫌がいい
父が居なくなって金が稼げなくなったから
ウチを虐待したんだろうな
そしてその弟がきた
可愛いかった
女顔だった
どうやら内気でビビりだった
守りたい
そう思えた
虐待はなくなった
家も見違えるように綺麗になっていった
緑は絶対に守る
またいつ、母がおかしくなっても
緑Side
母が事故で亡くなってしまった
その時はまだ幼くて実感がなかった
父は優しかった
自分も悲しいはずなのに、ボクの心配をしてくれた
母親がいないと悲しいだろう
そう考えたのかわからないけど
婚活をはじめた
毎日帰るのが遅かった
母親の分も働いている
寂しかった
父はギャンブルなんかやらないからいいけど
毎日朝帰りだから心配
心配が吊り積もって
ボクは内気になってしまった
幼くて、一人は寂しかった
心が傷ついていった
泣いたら父が、心配する
心配させたくなかった
だから泣かないようにしていった
そして、再婚相手が見つかったらしい
すぐさま引っ越し
紫とであった
紫はギリギリボクの義姉になった
といってもほぼ双子
顔もにてないけど
性格も真逆だけど
仲良くなった
よく観察する
ボクの得意なこと
よく観察しないと、空気を読まないと
相手を心配させる、不快にさせる
そういうのを避けるためにしてきたら、いつの間にかついていた特技
紫のことも観察した
時々辛い顔をする
傷が何箇所か残っている
左の頬に傷があり、それを髪で隠している
そして、若干母親をこわがっている
なんとなく、ボクを守ろうとしている
このことからなんとなく、予想はついた
じゃあボクも紫を守るよ
お互いに守っていけば
最強だから
そして、幼稚園を卒園して
小学校にあがり
白と、黒にであった
白
黒
紫
緑
白
黒
紫
緑
白
白
白
コメント
3件
家の事情とか知れて良かったよ。 私ができる事ほぼゼロって事も分かった。教えてくれてありがとう。