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まだ俺がガキの頃の

夏の暑い日だった

三途 春千夜(幼少期)

あっちぃ...

三途 春千夜(幼少期)

場地はまだなのかよ

瓦城 千咒(幼少期)

暑い〜...

佐野 万次郎(幼少期)

遅れてくるって!

場地 圭介(幼少期)

悪ぃ遅れた〜

佐野 万次郎(幼少期)

遅ぇぞ!...って...ん?

五十嵐 琥珀(幼少期)

...。

三途 春千夜(幼少期)

...誰?

五十嵐 琥珀(幼少期)

ヴッ

場地の後ろに隠れていた

ソイツは目が大きくて

色白で肌も綺麗な

可愛らしい子供だった

場地 圭介(幼少期)

ほら名前!自己紹介!

五十嵐 琥珀(幼少期)

こ...琥珀

場地 圭介(幼少期)

苗字も言えよ!

五十嵐 琥珀(幼少期)

...。

場地の言うことがめんどくさそうに黙り込んだ

五十嵐 琥珀(幼少期)

ぇと...いが、五十嵐...琥珀

佐野 万次郎(幼少期)

五十嵐か

五十嵐 琥珀(幼少期)

...できれば名前で呼んで欲しい

佐野 万次郎(幼少期)

琥珀か、そう呼ぶね!

五十嵐 琥珀(幼少期)

...うん

瓦城 千咒(幼少期)

急に連れてきて...誰なの?

場地 圭介(幼少期)

...お...

場地 圭介(幼少期)

俺の妹だ!

三途 春千夜(幼少期)

...は?

佐野 万次郎(幼少期)

苗字違うだろうか!

場地 圭介(幼少期)

苗字違くても兄妹なんだよ!

五十嵐 琥珀(幼少期)

...。

三途 春千夜(幼少期)

(...無口な奴...)

琥珀はずっとぼーっとしていて

目に光がなかった

何もかもがどうでもよさそうで

ずっと遠くを見てるだけだった

瓦城 千咒(幼少期)

はぁ...はぁ...

佐野 万次郎(幼少期)

もっと早く走れよ!

場地 圭介(幼少期)

追いかけてみろよ〜

瓦城 千咒(幼少期)

みんな足早い〜

三途 春千夜(幼少期)

鬼全然増えねぇじゃん!

場地 圭介(幼少期)

増やし鬼の意味がねぇ〜

瓦城 千咒(幼少期)

琥珀〜

五十嵐 琥珀(幼少期)

ん?

瓦城 千咒(幼少期)

一緒に鬼ごっこしよ〜?

瓦城 千咒(幼少期)

一緒に鬼なって!

五十嵐 琥珀(幼少期)

え、

場地 圭介(幼少期)

琥珀に頼るな!

五十嵐 琥珀(幼少期)

わ、私はここに座って見てる方が楽しいよ

瓦城 千咒(幼少期)

え〜

瓦城 千咒(幼少期)

お願い!一生のお願い!

五十嵐 琥珀(幼少期)

う〜ん...

三途 春千夜(幼少期)

(...コイツ走れんのか?)

五十嵐 琥珀(幼少期)

...全員捕まえれたら鬼やめていい?

瓦城 千咒(幼少期)

うん!全員捕まえられたらね!

五十嵐 琥珀(幼少期)

分かった

五十嵐 琥珀(幼少期)

よいしょっと...

瓦城 千咒(幼少期)

(本当にやってくれるんだ...)

五十嵐 琥珀(幼少期)

タタッタッタッタッ

瓦城 千咒(幼少期)

え?

三途 春千夜(幼少期)

速i(((

五十嵐 琥珀(幼少期)

春千夜君タッチ、鬼ね

三途 春千夜(幼少期)

え、

五十嵐 琥珀(幼少期)

タッタッタッ

場地 圭介(幼少期)

ちょっ!

五十嵐 琥珀(幼少期)

タッチ

場地 圭介(幼少期)

うう...

五十嵐 琥珀(幼少期)

(あとはマイキー君だけ...)

瓦城 千咒(幼少期)

はやぁ...

佐野 万次郎(幼少期)

お前らつかまんのはえーよ!

五十嵐 琥珀(幼少期)

タタッタッタッタッ

佐野 万次郎(幼少期)

五十嵐 琥珀(幼少期)

(...行ける...)

五十嵐 琥珀(幼少期)

スッ

佐野 万次郎(幼少期)

よっ

五十嵐 琥珀(幼少期)

え?!

佐野 万次郎(幼少期)

ふっふっふ〜

佐野 万次郎(幼少期)

あいつらは余裕でも

佐野 万次郎(幼少期)

俺は捕まえられないぜ?

五十嵐 琥珀(幼少期)

ムッ

五十嵐 琥珀(幼少期)

そんなことないし

五十嵐 琥珀(幼少期)

やんなきゃわかんない...でしょ((スッ

佐野 万次郎(幼少期)

ぶねっ...

佐野 万次郎(幼少期)

タッタッタッ

五十嵐 琥珀(幼少期)

タッタッタッタッ

場地 圭介(幼少期)

2人とも速いなあ

三途 春千夜(幼少期)

琥珀ってめっちゃ速いな...

その後

2人は息が切れるまでずっと走ってた

佐野 万次郎(幼少期)

はぁ...はぁ...

五十嵐 琥珀(幼少期)

はぁ...はぁ...

佐野 万次郎(幼少期)

逃げ切れたから俺の勝ちだ!

五十嵐 琥珀(幼少期)

時間制限なんてないでしょ?

佐野 万次郎(幼少期)

いやある!

五十嵐 琥珀(幼少期)

え?そうだっけ

佐野 万次郎(幼少期)

今俺が言ったから!

三途 春千夜(幼少期)

バカ...

五十嵐 琥珀(幼少期)

...ふっ...

五十嵐 琥珀(幼少期)

あははっ(笑)

五十嵐 琥珀(幼少期)

マイキー君って面白いね(笑)

佐野 万次郎(幼少期)

...!

佐野 万次郎(幼少期)

なんだ...

佐野 万次郎(幼少期)

お前笑うんだな!

五十嵐 琥珀(幼少期)

え?私 笑ってた?

三途 春千夜(幼少期)

笑ってただろ

五十嵐 琥珀(幼少期)

え、...そっかぁ

五十嵐 琥珀(幼少期)

私笑えるんだなぁ(笑)

場地 圭介(幼少期)

...よかったな!

五十嵐 琥珀(幼少期)

...うん((ニコ

三途 春千夜(幼少期)

...

俺はそん時

琥珀のこと何も知らなかったから

「笑うのは当然だろう」

そう思ってた

でも

三途 春千夜(幼少期)

マイキー場地ー

三途 春千夜(幼少期)

...ってあれ?

五十嵐 琥珀(幼少期)

千咒とマイキーと圭介は

五十嵐 琥珀(幼少期)

真一郎君と出かけたよ

三途 春千夜(幼少期)

そっか

三途 春千夜(幼少期)

...

五十嵐 琥珀(幼少期)

...

三途 春千夜(幼少期)

...なぁ、聞いていいか

五十嵐 琥珀(幼少期)

?何を?

三途 春千夜(幼少期)

場地に拾われる前のこと

五十嵐 琥珀(幼少期)

...いつか聞かれるとは思ってたけど

五十嵐 琥珀(幼少期)

今じゃないとダメなの?

三途 春千夜(幼少期)

今聞きたい

三途 春千夜(幼少期)

アイツらがいない時

三途 春千夜(幼少期)

聞こうと思ってた

五十嵐 琥珀(幼少期)

...気使ってくれたんだね

五十嵐 琥珀(幼少期)

やっぱり優しいなぁ

五十嵐 琥珀(幼少期)

...優しくされると

五十嵐 琥珀(幼少期)

もっと辛くなっちゃうんだけどなぁ...

三途 春千夜(幼少期)

...どういう意味だよ

五十嵐 琥珀(幼少期)

...拾われる前

五十嵐 琥珀(幼少期)

家族みんなで大きい屋敷に住んでた

五十嵐 琥珀(幼少期)

うちの家系ちょっとやばくて

五十嵐 琥珀(幼少期)

親は

五十嵐 琥珀(幼少期)

父親1人

五十嵐 琥珀(幼少期)

母親9人

三途 春千夜(幼少期)

...は?

五十嵐 琥珀(幼少期)

子供は19人いた

三途 春千夜(幼少期)

なんだよ...それ

五十嵐 琥珀(幼少期)

父親は強い男を育てるために

五十嵐 琥珀(幼少期)

嫁をたくさん作り

五十嵐 琥珀(幼少期)

子供を産ませた

五十嵐 琥珀(幼少期)

私は女だったから

五十嵐 琥珀(幼少期)

毎日毎日 拷問受けてた

五十嵐 琥珀(幼少期)

...優しくされたことなんてなかった

五十嵐 琥珀(幼少期)

私を産んだ母親も自殺してしまった

五十嵐 琥珀(幼少期)

私の他に3人女の子がいたんだけど

五十嵐 琥珀(幼少期)

拷問受けてる最中に死んじゃった

五十嵐 琥珀(幼少期)

私は耐久力があって死にたくても死ねなかった

三途 春千夜(幼少期)

...

考えただけでゾッとする

俺は黙り込んでしまった

五十嵐 琥珀(幼少期)

私が全然死なないから

五十嵐 琥珀(幼少期)

父親が私を山に捨てた

三途 春千夜(幼少期)

...((ゴクッ

俺は汗をかくばかりで

息を飲むばかりで

でも

五十嵐 琥珀(幼少期)

私は右足が折れて

五十嵐 琥珀(幼少期)

歩きづらかった

五十嵐 琥珀(幼少期)

だけど生きたくて

五十嵐 琥珀(幼少期)

頑張って町まで降りて

五十嵐 琥珀(幼少期)

そしたら助けてくれた

五十嵐 琥珀(幼少期)

意識が朦朧(モウロウ)としていたから

五十嵐 琥珀(幼少期)

あまりよく思い出せないけど

五十嵐 琥珀(幼少期)

目を開けたら

五十嵐 琥珀(幼少期)

目の前に圭介がいた

五十嵐 琥珀(幼少期)

...今私が話せるのはこれぐらい

五十嵐 琥珀(幼少期)

他は...あまり言いたくない...から

三途 春千夜(幼少期)

...あぁ、うん

五十嵐 琥珀(幼少期)

...

三途 春千夜(幼少期)

こんな話させてごめん

五十嵐 琥珀(幼少期)

別にいいよ、気にしてない

琥珀は全然泣かず、

ただ悲しい目をしていた

俺は子供ながらに

琥珀のことを

守りたいと思った

五十嵐 琥珀(幼少期)

...みんなには内緒だよ?

三途 春千夜(幼少期)

...うん

三途 春千夜

...俺が知ってんのはこんぐらい

灰谷 蘭

...そっか

灰谷 竜胆

...そんな過去があったなんて...

三途 春千夜

...

灰谷 蘭

...てか

灰谷 蘭

お前、琥珀のこと大好きじゃんw

灰谷 竜胆

思ったw

三途 春千夜

な゛っ?!

三途 春千夜

テメェら...

三途 春千夜

(クソッ...やっぱ言うんじゃなかった...)

灰谷 竜胆

でも約束に

灰谷 竜胆

お前が欲しがってた高ぇ薬

灰谷 竜胆

買ってやるよ

三途 春千夜

...

三途 春千夜

(アイツの過去は...)

三途 春千夜

(そんぐらいの価値じゃない...)

三途 春千夜

...4つ 買えよ

灰谷 蘭

約束は1つだろ

三途 春千夜

...いいから!

灰谷 竜胆

へいへい

灰谷 竜胆

(三途に人を思う心はあるんだな...)

灰谷 竜胆

(...いや琥珀だからか...)

梵天に犬として飼われた話。

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コメント

30

ユーザー

琥珀ちゃん、、、大丈夫何かあれば私が守る。その親父いや、親父じゃねぇなその社会のゴミで人間では無いただの虫けらは私が今から始末するよ大丈夫琥珀ちゃんが嫌なことされたら全力で守るもちろん、梵天の皆様もですよ?何かあれば私に言ってきていいよ。右足折れたの大丈夫だった?痛かったよね、あのゴミ(略)は生き地獄を味わってもらうから安心してね!((あわわ💦長文ごめんなさい!

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