一覧ページ

隠れた最強

第12話 - 第11話

2025年06月30日

#ウィンドブレーカー

#男主

四季

KEEL

名取:ああ、俺とやるのは梶くんなんだ

KEEL

名取:いやぁ、有名人の君とやれて嬉しいよ

KEEL

名取:それに俺たち、気が合いそうだよね

KEEL

名取:あれ？そう思わない？

KEEL

名取:さっきだって、下の子に

KEEL

名取:殴って言うこと聞かせてたじゃない

KEEL

名取:俺もあのやり方、正しいと思うしだから気が合うと思ったんだ

KEEL

名取:他人を支配するのに、1番いいものは

KEEL

名取:"恐怖"だ

KEEL

名取:だからここにいる誰も、俺に逆らわないし

KEEL

名取:逃げることもない

KEEL

名取:最っ高に気持ちいいよね

KEEL

名取:君だってそうでしょう？

光時無斗

(こいつ…)

KEEL

名取:でもなぁ

KEEL

名取:同じだから気に食わないんだ

KEEL

名取:なんでそんなにいい子ぶりたいの？

KEEL

名取:君達がやってることは所詮暴力だ

KEEL

名取:それを"防風鈴"

KEEL

名取:街を守るとか人を守るとか、正直気持ち悪いよ

KEEL

名取:ホントは君もこっち側でしょう？

KEEL

名取:だからさ…

KEEL

名取:俺が勝ったらKEELに来い

KEEL

名取:あと、そっちの子もKEELに欲しいな

光時無斗

は？いや入らないから

KEEL

名取:それで楽し…

梶

黙れ

梶

黙って聞いてりゃ、調子に乗りやがって

梶

あれが"気持ちいい"だと？

梶

てめぇみたいな奴が…

梶

風鈴を語ってんじゃねえ！(飴を噛み砕く)

光時無斗

(下もだいぶ片付いてきてるな)

KEEL

名取:お〜、おっかない顔

KEEL

名取:やっぱり君はこっち側でしょう

KEEL

名取:暴れたくてしかたないって顔してる

KEEL

名取:この名取慎吾と一緒にいた方が楽しいって

KEEL

名取:君にヒーローなんて似合わない

KEEL

名取:君のサガは獣だ

梶

ハッ…

梶

そうだな

梶

俺はヒーローなんかじゃない

梶

昔は、1度キレると頭が真っ白になって…

梶

気がつくと周りに人が倒れてた

KEEL

名取:最高！

KEEL

名取:もうとんでもなく、ハイになってるってことでしょう？

梶

その度…

梶

最悪の気分だった

梶

あらがえない自分に吐きげがした

梶

でも、制御の仕方を教わって

梶

半端でも人間にしてもらえた

KEEL

名取:なにそれ

KEEL

名取:あらがえないあこそのサガでしょう

梶

このチームは、お前が作ったのかん

KEEL

名取:ああ？

梶

俺が知ってる上とあまりに違えからよ

KEEL

名取:何が言いたい？

梶

てめえは上の器じゃねえって…

梶

(飴を咥える)

梶

言ってんだ！

KEEL

名取:あ〜…

KEEL

名取:器ねえ

KEEL

名取:人間みたいなこと言ってんなよ、獣のくせに

KEEL

名取:でも残念なことに

KEEL

名取:今のお前は、飼い慣らされたペットだ

KEEL

名取:だから思い出させてやるよ

KEEL

名取:獣になる快感を

KEEL

名取:本来の、ありのままのお前を

KEEL

名取:"恐怖"っつう鎖で…

KEEL

名取:俺が支配してやる！

光時無斗

(やっぱ、凄いな)

光時無斗

(梶さんはやっぱ強いな〜)

KEEL

名取:おらおら！

KEEL

名取:避けるだけか！

KEEL

名取:おいおい、弱えなぁ

KEEL

名取:まあ、牙抜かれてんだからしょうがねえか

KEEL

名取:ﾄﾞｶｯ

KEEL

名取:本当によ、なんてことしてくれたんだよ

KEEL

名取:お前を人間にした奴は

KEEL

名取:お前のこと何も分かってねえよなぁ！

KEEL

名取:弱くしてどうすんだよ！

KEEL

名取:器じゃねえのは、そいつだろうがよ！

KEEL

名取:そうだよ、ハハッ…

KEEL

名取:その顔だよ

KEEL

名取:いい顔になってきた！ﾎﾞｺｯ

梶

クッ…ﾄﾞｺｯ

KEEL

名取:ほら、やっぱり！

KEEL

名取:お前はそっちの顔の方が良く似合う！

梶

ﾎﾞｺｯ

KEEL

名取:そんな…お前を…ﾎﾞｺｯ

梶

ﾄﾞｺｯ

KEEL

名取:支配…

KEEL

名取:できる…

梶

ﾎﾞｺｯ

KEEL

名取:なんて…

梶

ﾄﾞｶｯ

KEEL

名取:アハッ…

KEEL

名取:ゾクゾクす…

梶

ﾄﾞｶｯ

梶

チッ…

梶

あと一発で、10発だったのによ

梶

のびるの…早えよ(髪をかきあげる)

光時無斗

梶さん、お疲れ様でした

梶

おう

梶

ちゃんと見てたか？

光時無斗

もちろんですよ笑

先輩

榎本:そっちも終わったみてえだな(巻舌)

先輩

榎本:下も終わったぜ(巻舌)

先輩

榎本:応えてやれよ(巻舌)

梶

何を？

先輩

榎本楠見:(梶の左右の腕を掴んで上にあげる)

一同:っしゃあああ！！

梶

おい、いい加減下ろせ

桜遥

杏西、杏西！

桜遥

杏西、しっかりしろ

クラスメイト

杏西:あっ…

クラスメイト

杏西:えっ…あっ…

クラスメイト

杏西:どうなって…

光時無斗

喧嘩、終わったよ

光時無斗

僕達の勝ちだよ〜笑

クラスメイト

杏西:ああ…

クラスメイト

杏西:そうか、俺…

クラスメイト

杏西:ごめん

先輩

榎本:よう

クラスメイト

杏西:ハッ…

先輩

榎本:大丈夫か？

クラスメイト

杏西:先輩！？なんで？

先輩

榎本:なんでって助っ人だ、決まってんだろ！(巻舌)

先輩

榎本:おるぁ、目ぇ覚ましたぜ

先輩

榎本:ちゃんと話せ

クラスメイト

杏西:な…長門

長門

(膝をつく)

長門

なんで、こんなこと…

長門

関係ないって…

長門

口出しするなって、言ったじゃないか

長門

俺なんかのために、こんな…

桜遥

何勘違いしてんだ

桜遥

誰がてめえのためにやったっつった

桜遥

俺があのクソ野郎にムカついたから

桜遥

勝手にこうしただけだ

クラスメイト

高梨:お…おい桜

桜遥

土屋って女は

桜遥

お前を助ける力がないって泣いてた

桜遥

杏西はらお前を助けないって言ってこんなボロボロになった

桜遥

なのにお前は、顔すらあげねえのか

桜遥

助けてもらいたくなかったんなら

桜遥

その理由ぐらい言えばいいじゃねえか

桜遥

杏西達は…

桜遥

お前のほう、向いてんのに

桜遥

お前、本当にそれでいいんだな！？

長門

クッ…

長門

俺は、杏西に酷いことをした

長門

取り返しのつかないことを沢山した

長門

そんな俺に…

長門

助けてもらう価値なんてない！

先輩

楠見:(長門の肩に手を置く)

長門

あっ…

先輩

楠見:ﾌﾙﾌﾙ(首を横に振る)

梶

お前が自分をどう思おうが勝手だがよ

梶

杏西はお前を、こんなになっても助けようとした

梶

自分がどれだけそう思っても

梶

相手も同じように思うとは限らねえぞ

梶

よくも悪くもな

長門

ウウッ…

長門

なんで…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

長門

なんでそんなに優しいんですか

長門

なんで、そんなに…

長門

強いんですか…

長門はこれまでの事を話した

クラスメイト

杏西:そうか

クラスメイト

杏西:ごめんな、長門

長門

えっ…

クラスメイト

杏西:俺がもっと強ければ…

クラスメイト

杏西:あの時、無理やりにでも引っ張って帰れたのに

長門

あっ…

クラスメイト

杏西:ホントごめ…

長門

違う！

長門

もしあの時、杏西が全員を倒しても、俺は一緒に行かなかった

長門

行ける、わけはい

長門

こんなクソみたいなことしてる自分が

長門

お前と一緒になんか…

クラスメイト

杏西:何言って…

長門

ずっと俺は…

長門

お前みたいになりたかった

長門

お前みたく、強くてカッコいい奴に

長門

チームに入ったら、少しは近づけるかなって思ったけど

長門

やっぱり俺なんか、強くてカッコよくもなれなかった

クラスメイト

杏西:(長門を抱きしめる)

長門

あっ…

クラスメイト

杏西:バカ野郎

クラスメイト

杏西:何言ってんだよ

長門

えっ？

クラスメイト

杏西:お前はずっと…

クラスメイト

杏西:強くてカッコいい奴だったじゃねえか

長門

うぅ…

夕方ですよ？

楡井

イッ…

柘浦

あっ、すまんにれくん

柘浦

起こしてしもうかた

柘浦

(楡井をおんぶしている)

楡井

あっ…えっ、あれ？

楡井

ここは…

桐生

喧嘩が終わって帰るとこだよ

楡井

桐生さん…

楡井

ああ…

楡井

全部うまくいったんですね

楡井

皆さんも無事みたいで良かったです

柘浦

楡くんが一番無事やないな

楡井

えっあっ…すみません

楡井

もう大丈夫です、降ります

柘浦

まあまあ、トレーニングつきおうてや

蘇芳

ﾄﾝﾄﾝ(楡井の肩を)

楡井

うん？

蘇芳

(デコピンする)

楡井

アイタ！

柘浦

なっ…、やめえや蘇芳

柘浦

怪我人やぞ

桐生

すおちゃん、やっぱドSだよね

桐生

どうしたのん？

蘇芳

まったく…

蘇芳

走り出した時はおかしくなったかと思ったよ

蘇芳

あんまり無茶しちゃダメだよ

楡井

す…すみません

柘浦

せやけど…

柘浦

楡くんが先輩達に、連絡取ってなくれたから

柘浦

わしらなんとかなったんや

柘浦

助かったで

楡井

い…いえ、そんな…

楡井

あ…あれ？そういえ、桜さんと光時さんは？

柘浦

後ろにおらんか？

楡井

桜さん、光時さん

桜遥

あっ…

楡井

桜さんと光時さんも、無事で良かったです

桜遥

自分の心配しろよ

楡井

桜さんはやっぱりすごいですね

桜遥

あっ…

楡井

級長になったばかりなのに、みんなを引っ張って

楡井

問題をきっちり解決して

楡井

ホントにホントに、お疲れさまで…

桜遥

何がだよ

楡井

えっ？

桜遥

何がすげえんだよ

光時無斗

桜？

桜遥

俺1人で十分だって、大口たたいたくせに

桜遥

大したこともできなくて…

桜遥

ごちゃごちゃ考えたあげく、雑魚に苦戦して…

桜遥

しまいには2年の奴らにケツ拭かせた

桜遥

これのどこがすごいってんだ

桜遥

何が級長だ

桜遥

お前がそんなになったのだって、あいつらがボロボロになったのだって

桜遥

どう考えたって俺のせいじゃねえか！

桜遥

お前らだってそう思ってんだろう！

桜遥

俺のせいだって言えよ！

桜遥

ハァハァハァ…

楡井

さ…桜さん

クラスメイト

杏西:バカ言ってんじゃねえぞ

桜遥

えっ…

クラスメイト

杏西:俺1人だったら、確実に長門を取り戻せなかった

クラスメイト

杏西:誰がどう思おうが、俺はお前に感謝しかねえ

クラスメイト

杏西:ありがとう、桜

桜遥

あっ…

クラスメイト

高梨:そもそもよ

クラスメイト

高梨:ボロボロになったのは俺ら自身のせいで

クラスメイト

高梨:桜のせいなわけねえだろう

クラスメイト

栗田柿内:まったくだ

桜遥

あっ…

桐生

桜ちゃん

桐生

悔しいのは、みんな一緒だよ

桜遥

アア…

柘浦

自分の力不足は、自分の責任や

桐生

杉ちゃんも、梅ちゃん先輩にどんな顔して会えばいいか

桐生

分からないよね

杉下

ンンッ…

楡井

俺が言っても頼りないですけど

楡井

そんなに一人で抱え込まないでください

楡井

俺たち、仲間じゃないですか

桜遥

ハッ…

蘇芳

そうだよ桜君

蘇芳

特に俺と楡くんと光時君は副級長

蘇芳

俺達にも責任はある

蘇芳

(桜の肩に手を置く)

蘇芳

ここから一緒に仕切り直そう

柘浦

ああ！

蘇芳

フフッ…

楡井

ハハッ！

桐生

おお…

杉下

フン…

光時無斗

ｺｸ

クラスメイト

高梨:それに光時もありがとうな！

光時無斗

え？

クラスメイト

高梨:俺らが殴られそうな時、助けてくれてたじゃん！

クラスメイト

柿内:周り走り回って喧嘩して、よく歩けるよな〜

光時無斗

まあね笑

光時無斗

でもまたに、貧血で倒れる事あるけど大丈夫だよ笑

クラスメイト

栗田:それ大丈夫って言わなくね？

光時無斗

(なんか、安心するな…)

光時無斗

(あれ？安心したらなんか…)

光時無斗

(倒れる)

楡井

えっ！？ちょ光時さん？

蘇芳

さっき言ってた貧血かな？

柘浦

よし！わしが運んだるわ！

杉下

(光時を腕で抱える)

桐生

意外だね、杉ちゃん

？？

ああ…(体を起こす)

？？

ふあ〜ぁ(あくび)

？？

…たく

？？

風鈴と揉めるっていうから、はるばる見に来たってのに

？？

よっこいせ(立ち上がる)

？？

何負けてんだよ、クソが

？？

それに風鈴は思った以上に弱くなってたしよ

？？

ああ…、でも1年とかいったっけ

？？

それにしても限度があんだろう

？？

絶対あいつブチ切れるわ

？？

でも、いいのがいたなﾆﾔ

？？

それに、KEELはここでおしめえだな

？？

そこそこでかくなったってのに、もったいねえ

？？

けど

？？

あの馬鹿が好き勝手やりやがったせいで

？？

中身が腐りきってたのも事実

？？

そろそろいっぺん、しばいてやろうと

？？

思ってたところでこれだよ

？？

ホント俺人見る目ねえなぁ

？？

まあでも、考えようによっちゃ

？？

風鈴との間にいいカードが手に入ったってことだ

？？

ああそうだ、そういうことにしよう

？？

最後にいい仕事したじゃねえか(KEELのスカジャン？を脱ぎ捨てる)

？？

あばよ、KEEL

？？

そこそこ暇潰しにはなったぜ

ここで終わり！

バイバーイ！

隠れた最強

作品ページ

次の話を読む

この作品はいかがでしたか？

0件

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう！

四季

プロフィール

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

隠れた最強

第12話 - 第11話

#ウィンドブレーカーの新着小説
一覧

関連するタグ

作者の他の作品すべて見る

隠れた最強

第12話 - 第11話

#ウィンドブレーカーの新着小説一覧

関連するタグ

作者の他の作品すべて見る

#ウィンドブレーカーの新着小説
一覧