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蓮と紗倉

103 - 倦怠期〜番外編〜

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2020年11月24日

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倦怠期│番外編

紗倉

今日、21時に公園のベンチで待ってるね

目黒蓮

家だとダメ?

紗倉

外がいい

目黒蓮

わかった

何となく…蓮は理解してくれて いるのかな。

紗倉

もう…わかんないよ。

最近、家に帰ってくると

紗倉

おかえり

目黒蓮

……

紗倉

おかえり。

目黒蓮

…ただいま

紗倉

ちゃんとただいまっていいなよ

目黒蓮

…はぁ。

紗倉

ッ!?

紗倉

ご飯は?

目黒蓮

食べてきた

紗倉

そっか、

紗倉

お風呂湧いてるよ

目黒蓮

…ん、

帰ってくる時間も遅いし、 帰ってきても、楽しそうじゃない。

まだあの頃は楽しかった。 帰ってくると、私の名前を 呼んで走って抱きついてくる そんな、どうでもいいいいようなことでも、楽しかった。

だけど…今は基本会話はない。 話しかけても適当で 終いにはずっとため息、舌打ち。

…なんかしたかな。

…限界だよ。

私はできるだけ、服をバックに詰めて 財布、携帯貴重品だけをもって 家を出て、公園に向かった。

11月 肌寒い季節 手は赤く冷たくなっていた

21時。もうとっくに時間は 過ぎている

なのに…、 連の姿はない。

紗倉

はぁ。もう無理なのかな。

私は涙を流した

side目黒

やばい。21時半過ぎてしまった

俺は怖かった

今の俺は、紗倉に甘えて、 何もかもが怖くなって 冷たくせっしてしまう。

思ってもない言葉を言ってしまい。 何度も涙を流す紗倉の姿を見てきた。 でも、俺の口からは

ごめん。その言葉すら出なかった。

そして、今。

公園に向かっているが、 何を言われるかは分かっている。 でも、分かりたくない。

肌寒くなった季節。 紗倉は電灯の下のベンチで 頬、鼻、手を赤く染めて 凍えながら座っていた。

目黒蓮

…お待たせ

紗倉

…21時って言わなかった?

目黒蓮

…俺にだって、用事くらいあるんだよ

紗倉

今日は仕事休みじゃん。

目黒蓮

俺にだってプライベートあるだろ、何したって紗倉には関係ないじゃん。

紗倉

…浮気。?

目黒蓮

は?

紗倉

…他に女の人が出来たから、私なんか要らなくなって、冷たくするの?

目黒蓮

は?何。疑ってんの?

紗倉

だって、、そう思うよ!

紗倉

仕事休みなのに、前なら一緒に出かけたりだとかしてたのに。。

紗倉

今は、朝早くから出かけるとか、メンバーと出かけるって言って行くじゃん。!

紗倉

でも、嘘じゃん!

紗倉

しょっぴーと出かけるって言っても、

紗倉

本当は違うでしょ?

紗倉

嘘ついてまで、他の女の人のところ行くうんでしよ?

紗倉

どうせなら、正直に『他に好きな人なできた』とか『他に女出来た』って言ってくれれば、!

紗倉

諦めつくよ!

目黒蓮

……。

紗倉

なんか、いいなよ!

紗倉

何も言えないってことは図星でしょ?

紗倉

良かったね、その新しい人と幸せになってね、

紗倉

もう別れよ。

紗倉

じゃーね。

紗倉

…これからはメンバーとしてよろしくお願いします。

紗倉は大きなバックを手に持ち この場から離れようとした。

俺は紗倉を引き止めた、

目黒蓮

ちょっと待てよ…!

紗倉

離して、

目黒蓮

離さない。約束したから。

紗倉

誰と?ママと?ならいいんじゃない?約束守れませんでしたって、今からでもママのところ行こ?

紗倉

その方が、蓮も幸せでしょ?

目黒蓮

お義母さんとか関係ない。

目黒蓮

俺の話聞いよ

目黒蓮

俺、紗倉じゃないと…俺には紗倉しかいないし、紗倉以外好きになれないんだよ!

紗倉

わがままじゃない?散々突き放す態度とって

紗倉

別れよって言ったら、紗倉以外って

紗倉

自己中にも程があるんじゃない?

目黒蓮

俺は自己中だよ、わがままだよ。

目黒蓮

それに加えて、紗倉のこと大好き過ぎて辛いし、怖い。

目黒蓮

…沢山、頭の中では紗倉に謝ってた。でも口から声が出なくて、

目黒蓮

出さなきゃ伝わないってわかってるよ。だって、所詮、カップルでも他人だもん。言葉にしないとって…でも、声を出すと、心無い言葉がどんどん出てきて、

目黒蓮

紗倉に好きって伝えたい。でも、うるさい。って言ってて。

目黒蓮

ギュってしよ。って伝えたくても…邪魔、退いてって…言ってて、

目黒蓮

あれ、この身体って俺の体だっけ?

目黒蓮

って…ずっと怖くなってた。

目黒蓮

休日も、紗倉と一緒にいると酷いことしそうで…ずっと事務所でダンスしたり…。踊ると自分の体なんだなって、確信持てる。でも、言葉は俺の気持ちの反対を言ってて。

目黒蓮

そうだよね。

目黒蓮

俺も、紗倉側だったら、そりゃ、別れたくなるよ。

目黒蓮

最後に言わせて?

目黒蓮

…ごめんなさい。

目黒蓮

大好き…だよ。

目黒蓮

ずっと、

紗倉

……。

目黒蓮

……じ、じゃーな、

俺は紗倉から手を離して 背を向けた

俺たちの最後くらい。 紗倉にはかっこいいって 思って欲しかったな、

せめて…、 涙を堪えながら、紗倉から 反対方向に俺は歩き出した

いきなり、背中に大好きで大好きでたまらない人の温もりを感じた

紗倉

…ねぇ。寒いよ。

紗倉

…手が冷たい。

紗倉

ほら、蓮の手も冷たいよ?

目黒蓮

…紗倉。

紗倉

…私もごめんね。

紗倉

八つ当たりしちゃって。

目黒蓮

…紗倉っ!

俺は紗倉を抱きしめた そして、久しぶりにキスをした

目黒蓮

やっぱり…紗倉だけしか俺には必要ない。

紗倉

もう家帰ろっか。

目黒蓮

紗倉の作ったグラタン…食べたい。

紗倉

チーズ

たっぷり!

目黒蓮

やば、ハモったね笑

紗倉

笑笑

目黒蓮

やっぱり、紗倉の笑顔は1番の癒しだね

紗倉

(*´罒`*)ニヒヒ

俺たちは倦怠期という モノに幕を閉じた

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